おちゃらけ王

発売日 : 2011/02/25
〈受賞情報〉電撃小説大賞メディアワークス文庫賞(第17回)
かつては無類の馬鹿者だったが、いまは怠惰な大学生に成り果てていた名雪小次郎。そんな彼の前に、幼少からの腐れ縁 「魔王」 が現れ、言い放つ。「君に用心棒を頼みたいのだ」。 多くの人間に金を借りている魔王は、借金を取り立てる債鬼から逃げつづけなければならないのだという。 やっかいな頼みを断る小次郎だったが、魔王の策略にはめられ、恐ろしい追っ手たちから無我夢中で逃げ回ることになる。その逃亡劇の果てに二人を待っていたものは——? 馬鹿で奇妙奇天烈で爽快なネオ青春グラフィティ! 第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞作。

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みんなのレビュー

  • らゆ
    2011/05/11
    ただおちゃらけているだけじゃなく、予想外にいい話でした!! 奇想天外な行動をする魔王と、倒錯型無限屈折病患者でありダルガリアの国王でもある私こと名雪小次郎がひたすら逃げ続ける。ふたりを追うのは借金取り立ての鬼・債鬼と、祭りの治安維持部隊・幻警団。嗚鼓宮祭限定の鬼ごっこを制するのは誰か!ふたりは逃げきれるのか!? なんとも馬鹿馬鹿しいけれど、あまりにも楽しそうだからついつい一気に読んでしまいました。特技(特殊能力)がまた変わっていて面白かった!祭り特有の夢と現の境界が曖昧になる感覚が味わえてよかったです。
  • 柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
    2011/05/12
    森見さんの阿呆大学生を更におちゃらけたらこの作品になるような気もするが、こういうのは好きなので、どんどん書いてもらいたい。別の方向を目指して、失速しないようにがんばってもらいたい。次の作品も買う予定です。
  • 1_k
    2012/02/29
    限りなく萌えっぽさがゼロで、ほとんど一般小説な作風。読み始めはどうかな? と思ったが、ダルガリアで引き込まれて、その後は独特で秀逸な世界観にしてやられた。世界観構築がずば抜けている。正直、この世界観ありきの作品であり、世界観に対する好みで評価が分かれるかもしれない。あと読ませる。文章が上手いのもあるが、一人称である主人公のキャラが立っているのためだろうか。展開は、前半は嵐のように突き進んでいくも、後半は慣れてきたこともあり若干中だるみの気はあったが、全般的に上手い。とにかく秀作。
  • たこやき
    2011/06/25
    主人公の設定もそうなのだけど、主人公と魔王が、徹底的にバカなことを繰り広げる、ということそのものが、森見作品を髣髴とさせる。故に、どうしても比較してしまうのだが、小次郎と魔王の友情とか、描きたいものはしっかりと伝わってきて、物語としてはしっかりとまとまっていると思う。
  • 刻猫
    2012/08/22
    意味の分からない感動をありがとう。踊る阿呆に見る阿呆。祭りは人を馬鹿にする。なら、果てしない馬鹿共の祭りの凄まじさは言わずもがな。正論とか理屈とか、そういった論理を越えた、馬鹿馬鹿しい真理こそ、人生には必要だ。突っ走り続ける馬鹿者達に、惜しみ無い拍手と敬礼。