きみが死んだ八月のこと

発売日 : 2025/07/25
謎とともに解けていく、この感情の行く先は――
大学生の春木初は、失踪した恋人・有森夏希の訃報を知る。突然のことに整理がつかないまま、初は東京を飛び出し彼女の遺影と対面。しかし、そこに写っていたのは恋人とは全くの別人だった――。
 自分は彼女のことを何も知らなかった……。打ちひしがれる初に、夏希の親友を名乗る忽那冬佳は冷酷に告げる。
「あなたの恋人は今も生きています。本物の夏希から全てを奪って」
 彼女の正体は? あの愛は本物だった? 二人は真相を探す旅に出る――。

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

メディアワークス文庫の新刊

  • 犬を拾った、はずだった。2 わけありな二人の新婚事情
    犬を拾った、はずだった。2 わけありな二人の新婚事情
    犬に見えるのは私だけ? 新感覚溺愛ロマンス×ファンタジー、二人の“その後”を描いた第2巻!
    縞白 (著者)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする
  • 囮姫の契約婚 影斬り少尉と視る目の令嬢
    囮姫の契約婚 影斬り少尉と視る目の令嬢
    大切なのは囮として?それとも……契約婚から始まるシンデレラ浪漫!
    絵鳩 みのり (著者)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする
  • 境界のメロディ ドラマCD付き特装版 2(特装版)
    境界のメロディ ドラマCD付き特装版 2(特装版)
    かにたま×サムライアーがロンドンで大暴れ!? 夢のコラボドラマを収録!
    宮田俊哉 (著)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
  • 境界のメロディ 2
    境界のメロディ 2
    ロンドンで運命の出逢い――。 4人の化学反応が、世界を動かす。
    宮田 俊哉 (著者)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする
  • 公爵家の長女でした 2
    公爵家の長女でした 2
    家出した先で出会ったのは正体を隠す皇太子で――シンデレラロマンス第2巻
    鈴音 さや (著者)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする

みんなのレビュー

  • ほたる
    2025/08/15
    彼女にフラれ不思議なお姉さんと意気投合。しかし彼女は姿を消した。彼女自身が隠していたことを追いかけていくことを主軸に物語は進み、そのうち色々な人物の心情の描写がなされていく。諦めのようなものを感じていたところから前を向くのはきっかけが必要だなと。
  • 栗山いなり
    2025/08/24
    大学生の春木初が失踪した恋人の真相を追う物語。素直に結構やるじゃんって思った作品。ダークでヘビーな世界観と展開の中で確かな希望を見出せる物語であるのと同時に恋だけじゃなく友情の物語でもあったのが好印象
  • アウル
    2025/07/29
    ネタバレあり
    大学生の初は恋人に振られて失意の底にいた。なんとなく街の映画館で鑑賞した帰りに夏希と出会う。なんとも謎だらけな夏希と付き合うようになった初だったが突如として彼女が失踪し、更には亡くなったことを知る。いてもたってもいられなくなった初は彼女の遺影と対面するのだがそこに写っていたのは全くの別人で...な話。なんやかんやと最後には託されたものを受け取り、二人で人生を過ごしていくいい終わり方だったな。
  • 椎名
    2025/08/06
    失踪した彼女の行方を追ううちに、知っていたと思っていたはずの彼女の名前も経歴も全てが偽りであったことがわかっていく。同じ名前、聞いた通りの経歴を持つ人物の遺影は全くの別人だったが、それがいなくなった彼女を追う唯一の手掛かりとなり……と非常にわくわくさせられるあらすじ。どこからが嘘でどこからが本当だったのか、その真意が明かされたところで結局は自分が何を信じたいかという意思の問題だと感じる。想像の範囲におさまってしまったこともあり小綺麗に纏まっているという印象は拭えないが、フックは強く完成度は高い。
  • 冬野
    2025/08/28
    作者さん三作目。瀬戸内の美しい風景を背景にした青春ロマンス・ミステリ。失恋直後の初と運命的に出会った女性・夏希は名前も何もかも別人だった。彼女は何者で、何を目的に自らを偽ったのか?語り手と時系列が入れ替わりながら話が展開するうちに、夏希の印象はどんどん変化していく。扱っている題材が重めなので中盤まで不穏な雰囲気が漂うが、明るさが見える結末で良かった。人間の多面性を描くのが巧い作家さんだと思う。個人的に恋愛中の若者のドライブ感のある心情描写が印象的だった。派手なギミックはないがしみじみと良い作品。星:4/5