きみが死んだ八月のこと
発売日 :
2025/07/25
謎とともに解けていく、この感情の行く先は――
大学生の春木初は、失踪した恋人・有森夏希の訃報を知る。突然のことに整理がつかないまま、初は東京を飛び出し彼女の遺影と対面。しかし、そこに写っていたのは恋人とは全くの別人だった――。
自分は彼女のことを何も知らなかった……。打ちひしがれる初に、夏希の親友を名乗る忽那冬佳は冷酷に告げる。
「あなたの恋人は今も生きています。本物の夏希から全てを奪って」
彼女の正体は? あの愛は本物だった? 二人は真相を探す旅に出る――。
自分は彼女のことを何も知らなかった……。打ちひしがれる初に、夏希の親友を名乗る忽那冬佳は冷酷に告げる。
「あなたの恋人は今も生きています。本物の夏希から全てを奪って」
彼女の正体は? あの愛は本物だった? 二人は真相を探す旅に出る――。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 825円(本体750円+税)
- ISBN: 9784049164985
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
-
ほたる2025/08/1510彼女にフラれ不思議なお姉さんと意気投合。しかし彼女は姿を消した。彼女自身が隠していたことを追いかけていくことを主軸に物語は進み、そのうち色々な人物の心情の描写がなされていく。諦めのようなものを感じていたところから前を向くのはきっかけが必要だなと。
-
アウル2025/07/299ネタバレあり大学生の初は恋人に振られて失意の底にいた。なんとなく街の映画館で鑑賞した帰りに夏希と出会う。なんとも謎だらけな夏希と付き合うようになった初だったが突如として彼女が失踪し、更には亡くなったことを知る。いてもたってもいられなくなった初は彼女の遺影と対面するのだがそこに写っていたのは全くの別人で...な話。なんやかんやと最後には託されたものを受け取り、二人で人生を過ごしていくいい終わり方だったな。
-
栗山いなり2025/08/248大学生の春木初が失踪した恋人の真相を追う物語。素直に結構やるじゃんって思った作品。ダークでヘビーな世界観と展開の中で確かな希望を見出せる物語であるのと同時に恋だけじゃなく友情の物語でもあったのが好印象
-
椎名2025/08/067失踪した彼女の行方を追ううちに、知っていたと思っていたはずの彼女の名前も経歴も全てが偽りであったことがわかっていく。同じ名前、聞いた通りの経歴を持つ人物の遺影は全くの別人だったが、それがいなくなった彼女を追う唯一の手掛かりとなり……と非常にわくわくさせられるあらすじ。どこからが嘘でどこからが本当だったのか、その真意が明かされたところで結局は自分が何を信じたいかという意思の問題だと感じる。想像の範囲におさまってしまったこともあり小綺麗に纏まっているという印象は拭えないが、フックは強く完成度は高い。
-
leo182025/08/215失恋直後に出会った女性夏希との恋愛は、夏希の失踪で思わぬ方向へ。それぞれの視点の人物描写が物語に深みを与えている。中盤以降のストーリーは感動があって良かった。希望あるラストも好み。
powered by
レビューをもっと見る