探偵・花咲太郎は閃かない

発売日 : 2009/12/16
これは『閃かない』ぼくと、『白桃姫』トウキの探偵物語だ。
ぼくの名前は花咲太郎。探偵だ。浮気調査依頼が大事件となる素晴らしい探偵事務所に務め、日々迷子犬を探す仕事に明け暮れている。 ……にもかかわらず、皆さんはぼくの職業が公になるやいなや、期待に目を輝かせて見つめてくる。刹那の閃きで事態を看破する名推理をして、最良の結末を提供してくれるのだろうと。 残念ながらぼくは犬猫専門で、そしてロリコンだ。最愛の美少女・トウキが隣で睨んできてゾクゾクした。悪寒はそれだけじゃない。眼前には、真っ赤に乾いた死体まである。……ぼくに過度な期待は謹んで欲しいんだけどな。これは、『閃かない探偵』ことぼくと、『白桃姫』ことトウキの探偵物語だ。

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みんなのレビュー

  • うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
    2013/12/13
    ネタバレあり
    ルイージこと花咲太郎は犬や猫の捜索が専門に近い探偵。一応探偵には違いないが名探偵ってわけではないので、変に期待されても非常に困る・・。「花咲太朗は閃かない、残酷ペット事件、ぼくがルイージな理由、マリオ、愚かさの閃き」連作短編集全5話。シリーズ第1弾。一風変わった探偵小説でした。主人公がロリコンというのが他ではあまり見ない設定かな。旅先で殺人事件に巻き込まれた「花咲」の話は結末がこれで本当にいいのかと私的には不完全燃焼。迷子犬探しの依頼を受けた「残酷」の話は人の価値ってそれぞれだなと思いました。★★★
  • Yobata
    2010/10/17
    「期待してるわよ、メータンテー」「推理はショートカットしないとね」犬や猫探し専門のロリコン探偵・花咲太郎と特殊な第六感を持つ少女のトウキ。過度な期待はしないでください。殺人事件の依頼は他をあたってください。これは『閃かない』探偵物語。嵐吹き荒れる山小屋での殺人事件,最近失踪事件が多い中での犬の捜索,探偵事務所のごみ置き場にあった死体,二代目花咲太郎との出会い,殺し屋からの標的探しの依頼の5編。著者名が面白かったので読んでみたら中身も衝撃的だった。犬猫探しが専門,浮気調査が大事件の探偵が主人公。→
  • さばかん
    2012/07/13
    お、おう……。そうだね、えーっと……特に何もなかったというか、状況に流されすぎというか……。っていうかこっちもなかなか物騒ですねぇ……。殺し屋とか……。なんというか、脱力系?探偵物語って感じで。脱力×笑いで脱笑なんてどうでしょう。変な人ばっかりですねぇ……。
  • とら
    2011/04/24
    探偵推理小説。なのに推理ものとも探偵ものとも取れない不思議な話。推理しなくても物語は進展していく。でも時には閃かないという異色さも大事になってくるんだろうね。
  • 一華
    2019/11/19
    ネタバレあり
    自分の積読本もたんまりあるのにも関わらず、息子の本棚から失敬した…まぁ〜なんともユニークな作品。閃きもせず、謎も解かず、ミステリーといっていいのやら… でも、なぜか憎めない花咲探偵…これは、これでアリなのか?好みが二分されるだろうな…