#04|ラノベはキャラが命! 魅力的なキャラクター作りに挑戦するのだ(下)|元・でんぱ組.inc 成瀬瑛美の「めざせ☆ライトノベル作家にっき!!!☆」
本連載は企画の立ち上げから書籍の刊行まで、ライトノベルが出来上がるまでを成瀬さんの挑戦の様子を赤裸々にお見せしつつ追いかけていくブログ風エッセイです。
「ライトノベルが大好き」という成瀬さんですが、実際に作品作りに挑戦するのは初めて。担当編集と二人三脚で頑張っていく様子を、ぜひお楽しみください!
#04|ラノベはキャラが命! 魅力的なキャラクター作りに挑戦するのだ(下)
そして、
完全な創作物にするか?
それとも実際にあった事をエッセイとしておもしろおかしく描いていくか???
などと言った点。
これにはちょっとだけ迷いもありつつ。
現実はいつも小説よりも奇なり〜!☆という事で、今まで自分の活動を通して信じられないような事件をいくつも経験して来ているのでエッセイ的調で書いてみるのも面白いかもと思いつつ。
しかしてこの作品を発表する場所は憧れの場所!
ファンタジック要素を入れても大丈夫なところヽ(*´∀`*)ノ!☆
なのでいくら不思議ミラクルな事が起こってもOKな様に、突如ファンタジーやSFになっても良いように、お話はフィクションに致しましょうと決定(*´∀`*)。
で!も!☆
これまでのアイドル人生で味わった楽しいことや秘策も盛り込んで行ったら絶対面白いかもしんないよね!☆
そんなんも決定決定大決定。
↑ライブ中にどこかへ駆け出している様子の画像。アイドルは楽しい!
よしよしっ!ここまでは順調順調っヽ(*´∀`*)ノ!☆
そして次に決める事は、っと......☆
そういえばなんですが...。私は以前編集者さまに、
・魅力的なキャラクターが必要です
・読者様が作品を読んでいて感じられるような、爽快感が必要です
というこの2つを重点的に、アドバイスを頂いたっけ...!
(↑まだ素人であるこちら側の頭がこんがらがらないように的確に指示を出してくださってありがたいの巻〜〜〜!!!)
魅力的なキャラクター!?爽快感!?☆
そりゃそうだ素晴らしい!私もそんなの欲しい!☆
そんな作風の作品が好きだー(*´∀`*)!!!!☆
……っちゅーーー訳でよし。
次は一旦
「キャラクター作り」
について考えてみよーーーう!!!
今までヲタクをやって来てたくさんの好きなキャラに出会っていたり、自分の周囲にも楽しい人間がたくさん居てくれたりして来たので、ここはもう色々な物をヒントにして、更に頑張って行きたい所存である。
善は急げと言うことで!また編集さんたちに早速キャラクター作りのポイントを深掘りして聞いて来てみましたーーー⊂二二二(*^ω^)二二⊃!!!☆
その様子にれっつらごー!
↑角川に来たワイ。
「まずは個性が大切ですね。作品内でも誰が今喋っているか判るような。シルエットになった場合でも誰が誰か視えて来るのが理想です。」
「うおおおーーー(*´∀`*)!!!」
こりゃーまためっちゃいい事を聞けたぞ!!!☆
これに関しては完全にアイドルグループ作りと一緒である。
私が入っていたでんぱ組も、声だけで、シルエットだけで誰が誰なのか判るように作ってあるのだ。
更に自分自身もキャラ付けの為に、語尾に「バビュ」という口癖を付けて喋るようにしている。
楽しいよね個性付けって〜!(意図していると言うよりは元々使っていた物でもあるんだけど)
あっそういえばこのコラムの中ではあんまり使っていなかったかもなのでここから多用していくバビュ(*´∀`*)。笑
↑キャラクター作りはたのしい!☆
そしてそして……。
アドバイス頂いた意外なもう一つの様子はこちら。
「それと、メインとなるキャラクターは極力少ない方が良いです。」
おおっ、なるほど成瀬!?
なんと! アイドル物なのでメインキャラはグループっぽく5人か6人、多いかもはしれないけど7人くらいにしようと思ってました。減らして考えてみよう!
「人数多くても賑やかで楽しそうなんですけどね。こちらのライトノベルの表紙を見てください。」
そう言って編集者さんは本の表紙の画像を取り出して見せてくれた。
「こちらに本のタイトルが入ります。そしてここにキャラクターのイラスト。大人数より1人〜2人の方が見易かったりもします。」
そ、それは完全に考えていなかった……!
刷られた時のサイズが小さめなライトノベルだからこそに考える策!なるほどバビュー!!!☆
見開きのイラストや表紙を開いてすぐの所にある横長のカラーイラストなんかだと大人数がいても見栄えが良いが、確かに表紙はごちゃごちゃしない方がキャラ単体の魅力がこちらの目を突き破って入って来る。
そういえばウェブトゥーン系の漫画もそうだ。縦長の小さい画面に分かりやすく収めるにはキャラは減らした方が良いと聞いた事がある。
「おおおありがとうございますー!それに加え、キャラクターそれぞれの魅力も描きやすいですしね!」
うんうんうんうんうん!!!!!
本当にこの動きで発電出来るんじゃないかってくらい私は首を縦に振りながら答えた。
そりゃそうだ、モブならまだしも、メインキャラを描き切れなかったらただの舞台装置になってしまう。それはカワイソス。キャラクターちゃんにはこれでもかってくらい愛されてほしい。
ならば、よーしヽ(*´∀`*)ノ!!!☆
グループを作るにあたって、センターが出来る奇数より偶数の方が目が散って面白いかもしれないから偶数にしよう!
そうなると2人か4人……?
2人組だとグループと言うよりデュオ感が強いので少し多いかもしれないけど一旦4人にしてみよう!
となると元気だったり控えめだったりキャラクター性の散りばめ方、役割分担はこんな感じ……?
などとなどと。
妄想を膨らませると、なんとなく、なんとなくなシルエットが見えて来た。
キャラが作られればお話が出来る。
勝手に動いて、進ませる。
きっと、ここを固めたら次なる動きはスルスルと行くはず!!!☆
マキシマムえいたその作品作り、牛歩...(*´∀`*)???
.....いーや(ノ∀`*)!!!
そんな事ないですバビュ(*≧ω≦*)!!!☆
学びつつ、一歩一歩、確実に道を踏み締めていくのが大事。
次回......一体どんなキャラが飛び出すの!?☆
「ウェルカムようこそキャラクターちゃんたち」で、お会いしましょうーーーーーヽ(*´∀`*)ノ!!!!!!☆
ここまで読んでくださって、ありがとうございました……☆
【ひとくちコラム】ライトノベルのつくりかた講座
その4:魅力的なメインキャラクターについて考える
古今東西さまざまな名作ライトノベルが存在していますが、そのどれもに共通して言えるのは、キャラクターがイキイキと作中で活躍しているということだと思います。もちろん斬新な設定や展開、創り込まれた世界観など作品の魅力というのは多種多様ではあります。しかし、その作品に登場するキャラクターが「ただ会話をしているだけ」ですらすらと読めてしまったり、もっとこのキャラクターたちがページの中で暴れまわる様を見ていたいと感じるような作品こそ、ライトノベルとしてその作品を名作たらしめていると思うのです。
文章でもイラストでも、読者が思わず恋してしまうようなヒロインやついつい自分を重ねて憧れてしまうような主人公など、言葉で表すのは簡単なのに、そういったキャラクターを作り上げることは決して容易いことではありません。人を知り、人を学び、人を理解しようとする先にそれぞれのクリエイターが思い描く理想の「魅力的なキャラクター」という分身が作品の中に宿るのだと私は信じています。そして、そんなキャラクターが誰かの心に引っかかり、琴線に触れ、感性に刺さることで愛されるキャラクターというのが生まれていくのだと。今後出会う新しい物語の中で、どんなキャラクターとの出会いが待っているのか。その人にしか生み出せないキャラクターというものと出会うのを楽しみにしながら、私は日々原稿を読んでいるのかもしれません。(By メクリメクル編集部 担当T)
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ハイテンションA-POPガール
マキシマム★えいたそ成瀬瑛美(なるせ・えいみ)
2021年に「でんぱ組.inc」を卒業し、現在はソロのアーティストとして活動中!
TVや配信などのMCを担当するレギュラー番組を多数出演しながら、2025年3月にCD「アイサイフェスティバル」をリリース。
多数のアイドルイベントや音楽フェスに積極的に出演する中、最近では、DJマキシマム★えいたそ成瀬瑛美名義で、DJ活動を開始。
そして遂に、ライトノベル作家デビューに向けて、執筆活動奮闘中!!
口癖は「バビューン!」特技は「えい★ラップ」
福島県政広報テレビ番組『おしえてキビタン!』ナビゲーター
福島中央テレビ『二畳半レコード』MC
東方ロストワード公式生放送 MC
TVアニメ『スター★トゥインクルプリキュア』キュアスター/星奈ひかる役
福島観光交流大使 etc