映画化で話題急上昇! この夏読むべき、最恐モキュメンタリーホラー『近畿地方のある場所について』

物語のあらすじ
無関係に思えた事件や怪談が“近畿地方のある場所”に収束していく
過去に起きた幼女失踪事件、集団ヒステリー事件、ネット掲示板の不穏な書き込みや、いくつかの怪異体験談などが、近畿地方のある場所に関連して発生しているのではないかと気づいたオカルト雑誌の編集者。ライターと共に調査・取材を進めていく中で、それぞれ散らばっていたかに思えた点と点が次第に結ばれていく。ふたりの考察によって徐々に明らかになっていく真相は、本来触れない方が良い、触れてはいけなかった事実でもあった――。

『近畿地方のある場所について』
この夏読むべき3つの理由
① ハマる人続出! モキュメンタリーブームの火付け役
そもそも「モキュメンタリー」とは、「Mock(疑似)」と「Documentary(ドキュメンタリー)」を組み合わせて作られた造語で、ドキュメンタリーの表現手法を用いた虚構の物語のこと。フェイクドキュメンタリーとも呼ばれるこのジャンルが、近年大いに盛り上がりを見せている。その火付け役のひとつとも言えるのが、『近畿地方のある場所について』だ。フィクションであると理解しつつも、読み進めるほどに「実際に起こっているのでは」と錯覚してしまう巧みな構成と、終始漂う不穏な空気感に、どんどん物語に引き込まれてしまう。事実、多くのユーザーがこの物語に魅了され、作品の初出である小説投稿サイト「カクヨム」の記事は累計2300万PVを記録。さらに、単行本は70万部を超えるベストセラーになった。以降、「モキュメンタリー」の人気に火が付き、映像作品、体験型イベントなど、あらゆるタイプのコンテンツが生まれ、空前のモキュメンタリーブームを形成している。

② 単行本と文庫版。異なる2つの『近畿地方のある場所について』
2025年7月25日に、満を持して『文庫版 近畿地方のある場所について』が発売となった。2023年8月に発売され大ヒットした単行本『近畿地方のある場所について』の文庫版なのだが、なんとこの2冊はそれぞれに内容・登場人物が異なるのだ。ネタバレを避けるために、具体的な内容には言及できないが、断片的な事件や怪談の記録を紐解いていくほどに膨らんでいくじっとりとした恐怖はそのままに、文庫版では物語の“オチ”が大幅に変更され、単行本とは異なる余韻を残す結末にたどり着く。もちろん、どちらかだけでも十分に楽しめるが、ホラー好きの人にはぜひ読み比べて、それぞれの違いを味わい、考察してみてほしい。


③ 2025年8月8日に映画公開! 今最も旬なホラータイトル
文庫版の発売で人気が再燃している『近畿地方のある場所について』が、今夏ついに映画化。「ノロイ」「貞子VS伽椰子」「サユリ」などを手掛けるJホラーの巨匠・白石晃士が監督を務め、W主演として菅野美穂、赤楚衛二を迎えた豪華な布陣。椎名林檎による描き下ろしの主題歌「白日のもと」にも注目だ。さらに、自身も白石監督のファンを公言する著者の背筋氏が脚本協力をしているとあって、原作ファンの期待も高まっている。映画公開に先立って、“近畿地方のある場所”に至る手掛かりとなる4本の特別予告映像の公開、謎解きイベント"ミステリー・バスツアー"(現在は終了)の実施など話題に事欠かない本作は、この夏、最も注目すべきホラー映画になるはずだ。

映画公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/kinkimovie/
2025年8月8日(金)全国公開
原作:背筋「近畿地方のある場所について」(KADOKAWA)
監督:白石晃士
脚本:大石哲也 / 白石晃士
脚本協力:背筋
音楽:ゲイリー芦屋 / 重盛康平
出演:菅野美穂 / 赤楚衛二
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会
著者・背筋さん スペシャルコメント

読者であるあなた自身が目撃する「近畿地方のある場所について」の数々の不気味な資料。登場人物のひとりになったつもりで真相に近づいていただければと思います。単行本・文庫・映画、それぞれに違った面白さをご用意してありますので、二度、三度とお楽しみいただければ幸いです。
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