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カクヨムネクスト発、超人気タイトル! 『不死を求める者、これを道士と呼ぶ』が今、WEB読者に読まれている理由とは?

ドラゴンノベルス
ドラゴンノベルス
2025/08/05
サムネイル
 2024年3月より始まった小説のサブスクリプションサービス「カクヨムネクスト」は、月額980円で読み放題、ここでしか読めないカクヨム厳選プロ作家の完全新作を独占配信! という魅力を武器に、2025年現在も順調に購読者を伸ばし続けています。
 そんな様々なコンテンツが並ぶ群雄割拠の中において2025年8月現在、累計330万を超えるPV数を誇る大人気タイトルこそ、まさにこの『不死を求める者、これを道士と呼ぶ』です。
 書籍版では今年8月5日に第2巻が発売されたばかり、と比較的若めのシリーズですが、WEB読者から絶大な支持を受ける本作の人気の秘密を紐解くと共に、まだ本タイトルを知らない読者に向けてオススメポイントをたっぷり布教しちゃいます!

『不死を求める者、これを道士と呼ぶ』って
いったいどんな作品?


 ライトノベルにおける中華風ファンタジーといえばTVアニメ化もされた大人気シリーズ『薬屋のひとりごと』(著者:日向 夏/イラスト:しの とうこ/ヒーロー文庫 刊)の大ヒットにより、なんとなく後宮モノのイメージが強い中で、本作は独自の武侠・仙侠モノの立ち位置を持っており、もう一つの王道を突き詰めたまったく新しいお話と言っても過言ではない。

修行と成長のサイクルが、至高の達成感を生む

 本作は主人公であるデン・コウが仙術を学び、神仙――いわゆる仙人を目指す物語。ほとんどが武術や仙術の鍛練、作中の表現を使うなら“鍛煉をする”シーンとなるが、試練はあっても葛藤や泥臭さの多くはあえて描かれない。ストレスフリーを徹底し、まさに読者の「読みたい」と感じるツボを押さえに押さえまくった、快作である。
 歯切れのよい短い文章を積み重ね、コウが次々と課題を超えていく様子が読んでいて気持ちがいいくらいにトントン拍子で描かれる。かといってダイジェスト的な味気なさは全く感じず、確かな説得力を持っているのだ。
 ある意味、テンポの早さで快感性を生み出す文章といえるが、それ以上に作品のテーマに絡んだ試みが感じられる。修行したらした分だけ強くなる、つまり努力が報われることの嬉しさを極限まで詰め込んだ作品と言えるだろう。
 往年のカンフー映画のように外連味たっぷりの修行を重ねるたび、その成果が如実に表れることでレベルアップやスキルアップの快感が感じられるという仕組みは、確かに現在のライトノベルのトレンドと重なるところがあり、若い読者にも刺さっているということなのかもしれない。

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©️月汰元・武田ほたる

緻密かつ、わかりやすい中華風ファンタジーな世界観

 ところで日本では中華風ファンタジーは過去も現在も人気のジャンルで、おそらく未来においてもそれは変わらないだろう。陰陽・五行といった独自の哲学、神獣・妖怪・仙人などの神話、広大な大地と悠久の時、拳法や料理・四合院造りの建造物を思い起こす独特な文化。魅力は一言では表せない。一方で仙人と言われてイメージするのはどういった人物だろう。飄々として掴みどころがなく年齢も分からず、超常の力を操る俗世離れした存在。そんなところではないだろうか。

 本作を読んで驚かされるのは、著者の豊富な知識に裏付けされ、さらに中華圏の文化に対する愛情やリスペクトが詰まった、しっかりとしたドラマがあることだ。日本ナイズされた表面的な中華ファンタジーではなく、本当の意味で異文化を感じることの出来る世界観作りには、思わず脱帽すること間違いなし。それでいて、ファンタジーらしい幻想的な世界を構築しているのだから、本当に緻密なバランス感覚と言える。

 物語の中において、現代日本の刑事だった記憶を持つコウは商店の五男として生まれ、九歳にして大商家に奉公することになるのだが、商家に向かう道では野盗に襲われ、奉公先ではボンボンにこき使われる。道士になるため宗門に入ってからも、内弟子と外弟子で教育格差をつけられ、出る杭は打たれると友好的でない先輩道士から目をつけられてしまう。
 逆境に続く逆境と言えるのだが、コウは前世からの特技である瞬間記憶能力を駆使。口伝の失われた武術の秘伝書を解き明かし、先人たちが残した仙道の知識を吸収し、仙薬を作るための煉丹術を学び、気や剣術の鍛煉に励んで実力を示していく。泥臭くなってもおかしくない修行の日々なのだが先述したように、文章がまるでそれを感じさせず、飄々と掴みどころなく軽々と逆境を乗り越えていくのである。
 これこそが正に我々がイメージするべき仙人に至る道なのではないだろうか。そう思ってしまうくらいに、全ての過程が丁寧かつスマートに描かれている。

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©️月汰元・武田ほたる

加筆修正や挿絵の追加など再編された書籍版もオススメ

 なるほど、これは読めば読むほど思わず“ハマって”しまうわけだ。
 次はどんな修行や試練が待ち受けており、そしてその結果、どういった成長が待っているのか。常にそこが物語を引っ張っていってくれているおかげで、まったく飽きが来ない……どころか、あっという間に書籍版は読み切ってしまった。
 カクヨムネクストでの連載は1話あたりが非常にコンパクトで、隙間時間に読むのにはうってつけの構成だが、書籍版は1冊の本にまとまっていることで没入感が一気に増量。これはこれで新鮮な気持ちで読むことが出来るのではないかと思う。

 一巻で下男から始まり、外弟子を経て宗門の内弟子となったコウ。立場が変わったことで二巻では早くも新弟子たちを指導することになり、担当する妖魔の事件もより奇怪なものになっていく。
 困難を増す神仙への道で、コウが示す仙人像からますます目が離せない。

 カクヨムネクストで続きを読んでいる人たちも、 武田ほたるが手がける美麗なイラストを楽しみながら、加筆修正がくわわってより読みやすくなった書籍版を手に取る価値は十分にある。そして、まだ本作を知らなかった人はまず「カクヨム」にて無料公開されている部分から、本作の沼に浸かるのも良いだろう。

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©️月汰元・武田ほたる

文●勝木弘喜


書籍版『不死を求める者、これを道士と呼ぶ』のあらすじ


1巻書影

1巻のあらすじ

同僚に裏切られて死んだ刑事の渋谷虹(しぶや・こう)は、九歳の少年デン・コウとして目を覚ます。そこは紫栄大陸、唐王朝時代の中国に似た、妖魔や道士、仙術を学び不死となった神仙の実在する世界だった。
大商会に奉公することになったコウは、野党に襲われた経験から武術の訓練を始める。道士を目指す商会の息子ユウロンの下男として働くことで、気の知識を得て鍛煉を開始。ユウロンが道士の集まりである虚礼洞の内弟子となったことを機に、コウも奉公を辞め外弟子として道士の道を進み始める。
外弟子としての雑用を熟しながら、前世からの特技である瞬間記憶能力を利用し書物を読破し、武術や仙術の鍛煉を続け、直接長老から学べる内弟子になることを目指す。


2巻書影

2巻のあらすじ

雷熊を倒す試験をクリアしたコウは、晴れて内弟子となる。ある日、シャンシー長老より、新弟子の一人ハオシュエンに虚礼洞について教える補助指導員を任される。年上を指導することに戸惑うコウだったが、実力を示し気の鍛煉法を教え、順調に務めを果たす。
師事する長老を探す時期になったが水準を満たさないハオシュエンから、潰れそうな部会である老煉輩に入る提案をされる。老煉輩には使われていない洞窟があり、鍛煉場にするためだった。他の新弟子たちにも助言を与えていくうち、コウは師兄としての信頼を得ていく。
王都で妖魔が関係する事件が発生し、被害を受けた王家の姫君を治療するため、モン長老が派遣されるが、その護衛としてコウも同行することになるのだった。


メインキャラクター

コウ
コウ

刑事だった前世の記憶を持ち、瞬間記憶能力が特技。虚礼洞に入門し神仙を目指す。

シュンリン
シュンリン

油問屋の次女。コウとは入門する前からの知り合い。

ハオシュエン
ハオシュエン

2巻で初登場の新弟子コンビ。二人ともコウより年上。
コウが補助指導を行う。コウと同じ小さな商店の三男で真面目な性格。

セイラン
セイラン

2巻で初登場の新弟子コンビ。二人ともコウより年上。
人見知りしない性格。補助指導員はユウロンだったが……。

『不死を求める者、これを道士と呼ぶ』を
もっと詳しく知るために


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カクヨムネクスト作品ページ

お知らせ

●カクヨムネクスト連載分は8月5日(火)~31日(日)まで
(書籍化2巻の続きの部分の)101話~133話を無料サービス拡大中!

カクヨム公式ページ

●BOOK☆WALKER、Kindle Unlimitedにて
8月1日(金)~10月31日(金)の期間で1巻読み放題投入開始!

BOOK☆WALKER公式ページ Amazon公式ページ

●そして最後に、コミカライズ企画進行中です! 乞うご期待!!





書籍情報

不死を求める者、これを道士と呼ぶ
不死を求める者、これを道士と呼ぶ
月汰元 (著者) / 武田 ほたる (イラスト)
ドラゴンノベルス
試し読みする
不死を求める者、これを道士と呼ぶ 2
不死を求める者、これを道士と呼ぶ 2
月汰元 (著者) / 武田 ほたる (イラスト)
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