SHARE

大人気ミリタリーアクション『フルメタ』新シリーズ3巻に、ついにテッサが登場! テッサ役の声優・ゆかなに突撃インタビュー!!

ファンタジア文庫
ファンタジア文庫
2025/11/20
サムネイル
 ファンタジア文庫が誇るミリタリーアクションの金字塔『フルメタル・パニック!』。シリーズの正当なる続編として、本編完結から約20年後の世界の物語を描いた『フルメタル・パニック! Family』待望の第3巻が発売されました。しかも、第3巻ではシリーズ屈指の人気を誇るヒロイン、テレサ・テスタロッサが登場。
 ますます盛り上がりを見せる本シリーズ、そしてその第3巻のキーパーソンとなるテレサ・テスタロッサ――通称テッサ役をアニメやPVなどで演じている声優・ゆかなさんに突撃インタビューを敢行しました。ゆかなさんから見た、彼女の魅力を徹底紹介しちゃいます。

作品PVの振り返り&最新PVはこちら



声優・ゆかなスペシャルインタビュー(上)


実は私、彼女のような人を放っておけないんです


―――「フルメタル・パニック! Family」第3巻の刊行を記念して、テレサ・テスタロッサ(以下、テッサ)がPVに待望の登場となりました。たった今、収録が終わったということで、本当にお疲れ様でした。

ゆかな:ありがとうございます。「フルメタル・パニック! Invisible Victory」以来ですから、7年ぶりということになりますね。あれは2018年の収録で、コロナ禍になる前でした。賀東さんは脚本、シリーズ構成もされていたのでスタジオに毎週いらっしゃいましたし、四季さんがいらっしゃったこともありました。収録のあと皆で食事に行く機会もあって、作品のことを掘り下げるようなお話もできました。今回のPVの収録ではお二人ともリモートでのご参加でした。

―――久しぶりにテッサを演じられたと思いますが、いかがでしたか? すんなり役に入ることはできたのでしょうか。

ゆかな:そうですね。以前、やはり少し時間が空いてからのベリーメリーの収録の時は、周りの方に合わせて少し年齢感を上げるようにという指示をいただいたので、今回も、既に収録されている宗介やかなめに合わせようと考えていました。皆で作り上げる世界なので、自分だけ全く同じでいればいいというものでもない場合もあるかと思っています。その辺りのバランスは収録時に調整しつつ、という感じで収録に臨みました。

alt
©️賀東招二・四季童子

―――今回のPVではアラフォーになったテッサを演じられたわけですが、それもゆかなさんの中にある引き出しから出てきたイメージなのですね。

ゆかな:私の心の大切な引き出しの中からテッサさんを外界にお迎えするために、私の物理的なコンディションを整えておく。そんなイメージと言ったら伝わるでしょうか……?

―――PVではテッサが宗介やかなめに話すセリフの感じが絶妙で、ファンはきっと大喜びだと思いますが、ゆかなさんはテッサというキャラクターだけでなく、「フルメタ」の世界観もしっかり共有されていらっしゃいますね。

ゆかな:ありがとうございます。実は現時点でまだ3巻を拝見しておらず、1巻2巻からの推測ではあったので……いくつか確認させていただきたい内容もあった中での収録でした。結果的にその推測が概ね合っていたようで、なによりでした。絞りきれなかったいくつかの可能性については収録時に賀東さんはじめスタッフの皆さんに確認することができたので不安はありませんでした。

alt
©️賀東招二・四季童子

―――テッサを長年演じられてきたゆかなさんから見て、彼女はどんな女の子だと思われますか。

ゆかな:強くて優しい人だと思います。そうあろうとする人、という意味も含めて。
彼女に限らず誰でも、人生の序盤あるいは人生の全ては自分の能力と向き合うことに費やされるのではないかと思っていて。能力の高さや何らかのきっかけがあったりするとより幼い段階でそのピークが来るのではないかと。彼女の場合は隣に双子の兄がいて疎外感より先に劣等感を獲得してしまった訳ですけれど、多かれ少なかれ自分自身が誰より自分に振り回される中で、翻弄されたり制御したり諦めたりという方法を選ぶのではないでしょうか。ウィスパードたちは尚更。そんな中でその能力を正しく生かせる道を選び続けられる人だと思います。

―――テッサのここが好きだと思える部分や、共感できるところはどのようなところですか。

ゆかな:良心と聡明さを両立しているところです。その二つを両立していくためには孤独な戦いを強いられるものですし、どちらかを手放せばストレスもなくなるし効率もいい。そういったことも十分理解できた上であえて両立していくのは非効率極まりないのですが、人間としてそうありたいとか好きだとか美しいとか、そうではない自分が許せないとか、それこそ人間的な選択だという気がします。

―――PVでもそれとなく描かれていますが、 テッサはまだ宗介のことを引きずっていると思います。ファンとしてはそこが楽しかったりするのですが、演じていたゆかなさん的にはどうお考えでしょうか。

ゆかな:そう……なんでしょうか? 巷でよく使う「引きずっている」…という言葉の響きから受けるイメージとは、少し違うような感覚があるのですけれど……でもいろんな解釈がありますものね。そこがお楽しみポイントであれば、そうなのかもしれないですね。
また、もしそうだとしてもテッサは自分の気持ちを最優先にできないタイプというか…使命感や責任感、思いやりや優しさの方を選択する人である気がします。もちろんかなめも宗介も責任感は強いし正義漢だし良心的ですが、最後の最後に追いつめられたときに個人的な思いを選択できるのがあの2人で、その強さがなんだか少し眩しく感じられちゃうような、そんなイメージです。

―――深いお話だと思います。それだけテッサというキャラクターに向き合っているということですね。

ゆかな:だとしたらとても嬉しいです。実は私、彼女のような人を放っておけないんです。あなたはすごいね、しっかりしてるね、あなたは1人で大丈夫だね、なんでもできるね、あなたに任せておけば安心だ。そういう評価を受けている人をこそフォローしたいというか。みんなが安心しすぎてつい後回しにしてしまうような人をこそ、本当は誰かがきちんと見ていてケアしてあげて欲しいなって、そう思っているので。ともあれ実際はお互いに気を遣い合って先手を打ちすぎてボードゲームの試合みたいになってしまうような気もしますが(笑)それも楽しそうです。

alt
©️賀東招二・四季童子


関連書籍

賀東招二 (著者) / 四季童子 (イラスト)
ファンタジア文庫
試し読みする
新たな任務は……家族との平和な日常!?
「フルメタ」が帰ってくる! 衝撃の新シリーズ、開幕!!

「やはり武器が必要だ。クローゼットにあるから取ってこい」
世界の存亡を懸けた最終決戦から約20年後――相良宗介は千鳥かなめと結婚し、平穏な日々を送っている……ハズだった。
「お父さん、いつものカービンとグレネードでいいのね?」
「また隠し持ってたのね!? 毎回毎回、『武器などいらない』って言っといて!」
「母さん、敵が来るから。文句はあとあと」
女子高生ながら父親譲りの戦闘力を誇る愛娘・夏美、小学生ながら凄腕ハッカーの顔を持つ息子・安斗――規格外な子どもたちまで加わった相良家の辞書に“平和”の文字は無く……!?
宗介ファミリーの刺激的な日常を描く、衝撃の新シリーズ!
賀東招二 (著者) / 四季童子 (イラスト)
ファンタジア文庫
試し読みする
懐かしき戦友との再会は……弾丸とともに――!?
衝撃づくしの「フルメタ」新シリーズ、待望の第二弾!!

家族四人での平和な日常――“普通の生活”を求めて引っ越しを繰り返す相良家が、とある田舎で再会を果たしたのは……
「こうして三人だけでそろって話すのって、いつぶり?」
「二人とも、こんなおじさんになっちゃって。えらいわよ」
かつて最強の秘密軍事組織〈ミスリル〉にて、宗介と戦闘チームを組んでいたクルツとマオ(と愛娘のクララ)。しかし、そんな彼らの元に物騒なトラブルが舞い込まないハズもなく――
「やっちゃうわよ? 久々に……野郎ども、準備はいい!?」
約20年の時をこえて、伝説のチームが復活! 懐かしき友との再会と共闘――相良家は平穏な日々を手に入れられるのか!?
賀東招二 (著者) / 四季童子 (イラスト)
ファンタジア文庫
試し読みする
テレサ・テスタロッサが『Family』シリーズに登場!
宗介とテッサ、まさかの夫婦(役)に!?
衝撃づくしの「フルメタ」新シリーズ、待望の第三弾!!

「今日は皆さんに頼みたいことがあって来ました」
家族そろってドタバタな生活を続ける宗介たちの前に現れたのは……宗介の元上官にして、かなめの恋の好敵手でもあったテレサ・テスタロッサ。そんな彼女(テッサ)が持ち込んだ依頼とは――
「あら。ずいぶん他人行儀ですね。わたしたち夫婦ですよ?」
――テッサが“宗介の妻”を演じ、偽物の四人家族としてギャングたちのパーティに潜入すること!? ※かなめは蚊帳の外!
宗介とテッサ、約20年ぶりの急接近。さらに、偽装家族として二人に同行する夏美と安斗にもトラブルが襲い掛かり……?
エーゲ海のリゾート島を舞台に、仮初の相良家が暴れ回る!!

みんなにシェアしよう

  • インタビュー
  • バトル
  • アクション
  • 現代