「ユニット活動しない」宣言から一転。予想外のDayRe:結成。5人だからこそできることを届けたい【あなたの #チャレ活】
- NEW
- 特集

「お前、何裏切ってんねん!」。ファンを続けていたら公式の仕事につながった
――「メクリメクル」はライトノベルを軸としたエンタメ小説の情報発信サイトです。そこで、DayRe:の皆さんに好きな作品の思い出を伺いたいのですが……。
宮沢小春(以下:宮沢):小学生の頃から野村美月さんの『"文学少女”シリーズ』が大好きなんです! 遠子先輩のように紙を食べたこともあるくらい……(笑)。『"文学少女”シリーズ』はありとあらゆる文学作品が題材になっていますけど、この作品にハマったおかげで原典も読むことができて、自分の引き出しを増やすことができました。最近は綾崎隼さんの『ノーブルチルドレンシリーズ』も大好きです!

相川奏多(以下:相川):私も『文豪ストレイドッグス』がきっかけで文学作品に触れたのでよく分かる……! 単行本を持ちすぎて右手の中指が少し歪んでしまうほど、私は事務所のプロフィールにまで「趣味:読書」と書くくらい本が大好きで。その中でもオールタイムベストは、伊坂幸太郎さんの『殺し屋シリーズ』ですね。読み返しすぎてもうボロッボロになっているんですけど、東京に引っ越すときにも実家から忘れずに持ってきたほど大好きな作品です。最近読んだものだと、『一次元の挿し木』が面白かったですね。

橘 美來(以下:橘):自分は中学時代に『ココロコネクト』に激ハマりしたんですよ。この作品を読んで、人に対する接し方や想いの抱き方を学んだ気がしていて……。特に伊織と稲葉が太一を巡って話し合う掛け合いが大好きで、自分の人格にかなり影響を与えた作品です。

日向もか(以下:日向):私の人格の半分を作っている作品は、『冴えない彼女の育てかた』と『まよチキ!』です。英梨々もスバルも、金髪ヒロインって最高じゃないですか! 特に英梨々の素直になれないけれどずっと倫也のことが好きという想いが素晴らしくて、劇場版も号泣していました。『まよチキ!』は少しエッチなシーンもありますけど、とても面白くて今でも読み返します。この二作品にハマったことで、実は自分も小説を書いたことがあるんですよ。でも、なかなか完結まで書くことができなくて……。改めて小説を書いている先生たちを尊敬しました。あ、最近ハマっている本でいえば、斜線堂有紀さんの『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』がオススメです!

夏目ここな(以下:夏目):これは小学生時代からずっとハマっている作品なんですけど、『告白予行練習』が大好きです。図書室でずっと借りられず、本屋さんで買い始めたら今までずっと大好きで……。中でも一番好きなエピソードは『東京サマーセッション』ですね。ハマりすぎて、夏樹のようにスカートに下にジャージを履いて、お団子ヘアにしていました。通っていた学校は緑ジャージだったので、完全再現はできなかったんですけど(笑)。あと、これは初めて言うことなんですけど、友人と一緒にHoneyWorksさんの楽曲の踊ってみた動画を作っていたことがあって。アイドル役と観客役に分かれてやっていた動画で……アップロードはしていないんですけどね!
――動画を作るまでハマっていたら、まさかHoneyWorksさん公式のカバーアルバムに出られた、と。
夏目:友人から、「お前、何裏切ってんねん!」とメッセージが来ました(笑)。あのお仕事は本当に感慨深かったですね。

このタイミングでまさかのユニット結成。「半分諦めていた」
――これまで個々での声優活動のほか、ミュージックレインの3期生としても活動されていた皆さんですが、今年5月に「DayRe:」の結成が発表され、今は新たな活動を開始したばかりで日々挑戦の毎日かと思います。そもそも皆さんはオーディション時にはユニット活動をしないとスタッフから宣告されていたそうですね。
橘:そもそもオーディションを受ける以前に、先輩のスフィアさんのライブに行っていたんですよ。そこでスフィアさんや愛生さんの姿を見て、オーディションを受けていたので、いつか同期でユニット活動がしたいと思っていました。
夏目:最初はやらないと言いつつもいつかやるんだろうなとは思っていましたよ。でも、中止になってしまったミュージックレインフェスティバル2022や5人での企画など、いろんな「ここで結成じゃない……?」というタイミングで何もなかったので、本当にユニット活動はしないんだなと半ば諦めていました(笑)。
宮沢:5人での番組やイベントもやっていましたし、『IDOLY PRIDE』で「月のテンペスト」として活動していましたから、むしろ今何でユニット活動をするのかな? と疑問に感じたほどです。
――では、DayRe:を結成したことで何か変化は生じましたか?
日向:ユニットを組み始めてからみんなの距離が近づいた気がしていて。そこは大きな変化かな? コロナ禍が明けたことも理由の一つかもしれないですけど、一緒にご飯を食べたり、遊びに行ったりするようになりました。これまではリハや打ち合わせが終わるとすぐに解散だったのに、一緒にご飯を食べに行くことが増えましたね。
――「ニコニコ動画」に触れていたということは、アニメやライトノベルといったオタク文化も近しい場所にありましたよね。
橘:あと、DayRe:になったことで、SNSを動かすことを意識するようになりました。Xだけじゃなく、InstagramにYouTube、TikTokまで開設したので、ショート動画を撮る頻度が増えて……。ファンの皆さんからの反響も大きいので、今は「次にどんなことをしたら喜んでくれるかな?」とよく考えています。
相川:いつかVlogとか撮りたいよね。これまで5人で遠出をしたことはディズニーランドくらいしかないので、どこかに旅行へ行ってみたいです!
宮沢:せっかく声優という職業が軸にあるので、私たちの特技を活かした企画もやってみたいですね。朗読動画とか……?
一同:やってみたい!

ファンの声、プライベート、食べること。それぞれのモチベーション
――そんな皆さんの活動や挑戦を続けるモチベーションとなっていることをお教えください!
相川:SNSの活動を増やしてから特に感じているんですが、皆さんからの応援の声ですね。TikTokで流行っている曲を踊ってみたり、ショート動画に挑戦してみたり、今まで私たちがやらなかったことを始めてみても、ファンの皆さんは前向きに捉えてくださるんです。「可愛い!」とか「もっとこういう動画が観たい!」とか、そういった声がとても励みになっています。
夏目:私はファンの皆さんからいただくお手紙を読み返すことが多いんです。基本的にはポジティブ思考なんですが、たまに「これで大丈夫なのかな?」と心配症になってしまったとき、ファンの皆さんに背中を押していただくことがありますね。
宮沢:デビューお披露目イベントでも皆さんからの応援の声で、この人たちのために頑張りたい! と思えたので、辛いときはあの日のことを思い出すようにしています。あと、基本的に私はネガティブ思考なので、楽しい気分になる音楽を聴いて自分を励ますことも多いですね。
日向:私はプライベートの時間かな。例えば、友人たちと「この日は遊ぶぞ!」と約束を入れると、その日が来るまで頑張ろうと思いながら仕事に励んでいます。ただ、これってその予定が崩れてしまうと一気にモチベーションも下がってしまうんですよね……。友人たちも私の仕事を理解してくれているので、すぐにリスケして、新たな約束の日をモチベーションにするようにしています。
橘:奏多ほどではないですが、私も昔は偏食で…ですが最近は色んなものを食べられるようになりました。『IDOLY PRIDE』のツアーで地方をまわったときに各地で美味しいものを食べた結果、ご飯を食べることが好きになったんですよ。なので、今私の最たるモチベーションは、美味しいご飯を食べる、です(笑)。
相川:最近、リハーサルとか打ち合わせ終わりにラーメンを食べに行くことも増えたしね。
橘:美味しい……!

活動自体が日々チャレンジ。5人で新しい景色を見ていきたい
――そんな皆さんの挑戦していること、今後挑戦したいことはなんですか?
夏目:5月にグループが結成されたばかりなので、活動自体が日々チャレンジって感じです!
宮沢:もちろん大変なこともありますが、グループになったことで、見える景色が違うのでとても新鮮で楽しいですね。5人だからこそできることを発信していきたいですね。
橘:これからの話で言えば、 7月13日に開催された「リスアニ!LIVE 2025 ナツヤスミ」で、大きな舞台に立つことができたので、今後もライブでいいパフォーマンスをお届けできるように、日々の練習を頑張っていきたいです!
日向:今後も楽曲をリリースできるように、そして単独ライブと頑張っていきます!
相川:ライブや楽曲のリリースはもちろんですが、グループでのお仕事の幅も広げていくために、もっと視野を広げていろいろな挑戦を行っていきたいと思うので、応援のほどよろしくお願いいたします!

取材・文●太田祥暉
撮影●金澤正平
ヘアメイク●中井綾香(ViViD)、貞松なずな(ViViD)
スタイリスト●佐野夏水
衣装協力●F i.n.t、an another angelus

『"文学少女”シリーズ』(著:野村美月 イラスト:竹岡 美穂/KADOKAWA)
『ノーブルチルドレンシリーズ』(著:綾崎 隼 イラスト:ワカマツ カオリ/KADOKAWA)
『文豪ストレイドッグス』(原作:朝霧カフカ 漫画:春河35/KADOKAWA)
『殺し屋シリーズ』(著:伊坂幸太郎/KADOKAWA)
『一次元の挿し木』(著:松下龍之介/宝島社)
『ココロコネクト』(著:庵田定夏 イラスト:白身魚/KADOKAWA)
『冴えない彼女の育てかた』(著:丸戸史明 イラスト:深崎暮人/KADOKAWA)
『まよチキ!』(著:あさのハジメ イラスト:菊池政治/KADOKAWA)
『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』(著:斜線堂有紀/KADOKAWA)
『告白予行練習』(著:藤谷燈子 イラスト:ヤマコ/KADOKAWA)
『東京サマーセッション』(企画・原案:HoneyWorks 著:香坂茉里 イラスト:ヤマコ イラスト:島陰涙亜/KADOKAWA)
関連書籍
- インタビュー
- チャレ活
- DayRe:
- アイドル