葵せきな&深崎暮人の大ファンが新作『あそびのかんけい』を激推し! ある意味これが等身大のファン目線!?

両クリエイターの熱狂的ファンであり
ライター・太田祥暉による激推しコメント!
あなたの人生を変えた作品は、なんですか。
私は明確にあります。『生徒会の一存』と『冴えない彼女の育てかた』です。他にも何作かありますが、ここではこの二作品に絞らせてください。とにかく、この二作品に出会ったことで、静岡県産純粋培養少年だった太田くん(そうでもなかっただろ)はどんどんとエンタメ系業界を志望するようになり、遂にはライターとなってしまうのでした。
そうなった要因を考えていくと……葵せきな先生のコミカルなキャラクターの掛け合いに魅了され、一気に『生徒会の一存』シリーズを『新生徒会の一存』まで読んだことは大きかったと思います。「どうしてそうなっていくの!?」と予想不可能点に到達して、「これ、どうやってまとめ切るんかいな」という展開を神業でまとめ上げていく。そんな葵せきな先生の巧みな腕の虜になったのです(そしてどんどんラノベにハマっていく)。
そうして、『ぼくのゆうしゃ』に『マテリアルゴースト』、『ゲーマーズ!』、漫画原作を務めている『ぼくの好きな人が好きな人』と長年葵せきなファンを続けていき……。十年くらい前にファンタジア文庫のイベントが秋葉原でやっていたとき、サイン会にも伺わせていただきましたが、そんなことを熱弁した覚えがあります。ただの厄介オタクじゃん。
そして『冴えない彼女の育てかた』。そもそも入口は『WHITE ALBUM2』の丸戸史明先生だからという理由だったのですが、しばらくしてヒロイン(澤村・スペンサー・英梨々)の可愛さから深崎暮人先生の可憐でキュートなイラストにハマり……。様々なキャラクター(特に少年キャラと大人なお姉さん)のデザインと、ライトノベルの挿絵の演出が巧みなのも本当に素晴らしいのです。
『冴えない彼女の育てかた』がなければ自分はライターになることはなかったでしょう。当時は狂いすぎていて、高校の修学旅行中に北海道で第4巻を購入して、友人にどれだけ美智留が可愛いか熱弁したか。icy tail全員可愛いのは、間違いなく深崎暮人先生の手腕なんですよ……!
――と、どれだけ大好きなのかを熱弁させていただきましたが、そんな僕の青春の味が、ここに集結しました。それが『あそびのかんけい』。タイトルだけ聞いたら、どんなふしだらなラブコメだと思うかもしれませんが、ボドゲカフェのお話です。だからあそび……だけでもねぇんだな、これが!
話の内容に関しては葵せきな作品なので語るのは野暮ですし、とにかく読んでほしい! 読み終わったらまた最初から読みたくなるし、本当に病みつきになる作品です。まず、口絵を開いてキャラクターを反芻しよう、話はそこからだ! 読み始めると、“葵せきな作品を初めて読む人”には新鮮な青春群像劇が、“これまで読んできたよ”という方には実家の味が待っています。P149のイラストも実家の味です。この顔大好き。さらに、最後には長いあとがきが待っているよ。サービス満点の実家の近くにある中華料理店みたいだね。
そんな人生を狂わせた(感謝)二人の先生による『あそびのかんけい』。編集さんから「600字程度でいいですよ」と言われたレビュー原稿を勝手に倍にして提出するくらい、一オタクを暴走させる作品です。僕を信用して読んでください! いや、信用しなくてもよい、読んでくれ!

アニメやライトノベルをメインに取材・執筆するライター。人生を変えた作品として『生徒会の一存』シリーズと『冴えない彼女の育てかた』を挙げる生粋のファンとして、このたびお話を伺いました。