モキュメンタリー、純文学、少女マンガ……それぞれ違う好きなもの。3人がハマっているものとは?【アンバサダー/TrySail】
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「絶妙に嫌な気持ちになれるものが好き」。個性あるものにひかれる
──TrySailは今年でデビュー10周年を迎えます。ベストアルバムに向けて活動をされている皆さんが、今ハマっているものをお教えください。
夏川椎菜(以下:夏川):フェイクドキュメンタリー(モキュメンタリー)ですね。去年の夏に開催された『行方不明展』にも行きましたし、大森時生さんが手掛けた、ドキュメンタリーとしてリアルに作っている作品がとても面白くて……。
麻倉もも(以下:麻倉):ナンちゃん(夏川)、そういう絶妙に嫌な気持ちになれるもの好きだよね。たしか前にも目黒の……。
夏川:そうそう、目黒寄生虫館に行ったこともあったね。スタジオの近くにあったので、その帰りにフラッと寄ったんですよ。怖いもの見たさでホルマリン漬けにされた寄生虫を眺めていました(笑)。改めて考えると、結構個性があるものに興味がひかれますね。
雨宮天(以下:雨宮):私は絶対行きたくないな……(苦笑)。私が今ハマっているのは、太宰治ですね。最近、友達と課題図書を決めて、二、三週間に一度、青空文庫で読める作品の感想を言い合う会をしていて。いろんな作家さんの本を読んでいるのですが、その中でも太宰治が描く人間の生々しさ、底意地の悪さがとても好きになりました。特に印象に残っているのは、『斜陽』ですね。
麻倉:私も読書ではあるんですけど、ずっと大好きだった少女マンガ熱がここに来てさらに高まっています。というのも、ずっと大好きだった『ときめきトゥナイト』(著:池野恋/集英社)のコラボカフェが最近になって開催されたんですよ! 生まれたときには終わっていた作品だったので、こんな形で推し活ができるとは思いませんでした。期せずして、皆さんが私たちを応援してくださる気持ちが少し分かった気がします(笑)。
夏川:もちさん(麻倉)はずっと『ときめきトゥナイト』が好きなんですよ! 何回も話を聞いたので、私も影響されて読みました。なかなか3人が好きなものが交わらないので、もちさんにすすめられていなかったら読むことはなかったと思う。
――麻倉さんは幼少期からずっと少女マンガ好きなんですか?
麻倉:思い返すと、幼稚園児の頃から変身する女の子もののアニメが大好きで……。『おジャ魔女どれみ』とか『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』『東京ミュウミュウ』などをずっと観ていました。お年玉を貯めて、変身アイテムを買うほど大好きでしたね。当時からキラキラした世界観で描かれる女の子の恋愛模様も大好きだったので、そこから少女マンガが好きになったのかもしれません。
夏川:もちさんが少女マンガやアニメを好きなのは、初めて会ったときからからずっと変わらないよね。でもやっぱり、みんなそれぞれ好きなものが違って、個性が出ますね。
――雨宮さんは幼少期お好きだった作品というと?
雨宮:小学生の頃に『NARUTO -ナルト-』(著:岸本斉史/集英社)にハマったんですよ。特に可愛い見た目をした白(はく)というキャラが大好きで、切ないストーリーにも衝撃を受けました。ハマりすぎた結果、使わずに貯めておいたお年玉を握りしめて、お正月に当時出ていた最新刊まで一気に購入したんです。確か21巻くらいまでだったかな? 当時の自分にとっては大人買いだったんですけど、とても満足した思い出ですね。
夏川:『NARUTO -ナルト-』だと私はシカマルが好きだったかな!
雨宮:分かる! みんな憧れちゃうよね。
――僕も皆さんと同世代ですけど、『NARUTO -ナルト-』は小学生時代の必修科目となっていたのでとても分かります。
雨宮:マンガとアニメだけじゃなくて、ゲーム版もやっていましたね。それほどに『NARUTO -ナルト-』は青春の一ページです。
――夏川さんはいかがですか?
夏川:私の実家はキッズステーションを契約していたんですけど、そこで放送されていた作品の中でも『ツバサ・クロニクル』のアニメが大好きでした。初恋といっても過言ではないくらい、お気に入りのキャラクターもできて……。CLAMPさんの作品は世界観が繋がっているのもあって、『ツバサ・クロニクル』から『xxxHOLiC』『X』と、どんどんいろんな作品にハマっていきました。

休日に公園でバドミントン。インドア派からアウトドア派へ
――皆さんがミュージックレイン2期生として出会われてから今までの間に、何か趣味や好きなものが増えたことはありましたか?
雨宮:二十歳を迎えたことで、お酒が飲めるようになったんですよ。となると、お酒に合うものが食べたくなってきて……。それまであまり食べてこなかったフレンチやお寿司が好きになりました。
麻倉:“変化”という観点で言えば、天さんには最初、インドアなイメージがあったんですけど、最近は公園でお遊びになられていて……(笑)。
雨宮:友達が増えて、性格が明るくなったから(笑)。最近はよく休日に公園でバドミントンをしていますね。
麻倉:ナンちゃんは好奇心旺盛だから、いろんなことに手を伸ばしているよね。一時期編みぐるみにハマっていたことなんかもあったし。
夏川:あった! 私のモットーとして、何かオススメされたら、一旦やってみることにしているんです。その時点で興味がなくても、ハマる可能性がありますからね。ちょうどコロナ禍の時期に編みぐるみが流行っていたので、一回手を伸ばしたんですよ。そうしたら裁縫にハマっていって。
麻倉:ちゃんとトレンドを押さえているから、ナンちゃんに聞けば、今話題になっているものが分かるので、私も参考にさせてもらっています!
――なるほど、だからこそのフェイクドキュメンタリーだったんですね(笑)。
夏川:ですね(笑)。今は第四境界にも興味を持っています!

ファンは“遊び相手”。どんな曲を投げても付いてきてくれる
――そんな作品への一ファンとしての想いを踏まえて、推される立場としての皆さんから見たファンへの想いを伺いたいのですが……。
雨宮:TrySailのファンは、私たちと一緒に遊んでくれる人ですね。同じ会場に来て、一緒に遊んで、バイバイする。そんな感じの印象があります。
夏川:どんな曲を投げても受け入れてくれるところは、とても柔軟性が高いですよね。どんな曲をやっても、どんなセットリストを組んでも、その公演の空気感を私たちと一緒に作り出してくれるところがとても嬉しいです。私たちだけで公演を作っているわけでもなくて、ファンの方々もただ見に来ているわけじゃない、というのも楽しいですね。
雨宮:でも、その時々の公演によってお客さんは異なるじゃないですか。たとえセットリストが同じだったとしても、お客さんの出方次第で遊び方を変えるんです。そうすると、自然に別のライブになっていくんですよね。そこは常に大事にしながらライブに臨んでいます。
麻倉:それでも付いていくよ! という意思表示をはっきりしてくださる方が多いので、私たちもとてもやりやすいんです。10周年のアニバーサリーイヤーも、一緒に楽しんでもらえるととっても嬉しいです!

※特別インタビュー第1弾 : 「“お祭りマッスル”で限界を超えていく! 結成10周年を迎えさらに加速!」
取材・文●太田祥暉撮影●中山かつみ
ヘアメイク●鰕澤真由美(addmix B.G)(麻倉)、大庭由美恵(雨宮)、小林奈津美(addmix B.G)(夏川)
スタイリスト●國本幸江

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2025年9月13日(土)17:00開場 / 18:00開演
■千葉・幕張メッセ イベントホール
2025年9月20日(土)17:00開場 / 18:00開演
2025年9月21日(日)15:30開場 / 16:30開演
■大阪・グランキューブ大阪メインホール
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■神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール
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※全て2025年7月29日時点の情報
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