ベネズエラ・ビタ-・マイ・スウィ-ト

発売日 : 2008/09/01
「僕、女の子を殺したんだ」――思いがけない人物からのそんな電話。三人の少年少女によるビター・スウィート・ストーリー。
「僕、女の子を殺したんだ」――始まりは、思いがけない人物からのそんな電話。どこか満たされない日々を送る高校生の明海は、孤高の歌姫に魅せられた同級生の少年・神野の信じがたいような昔話をいともあっさりと受け入れてしまう。なぜなら明海も小学生の頃、神野と同じく一人の少女を殺めたことがあるからだった――。よみがえるひと夏の記憶、殺されるためだけに存在する「イケニエビト」の少女、人の記憶を食らう「タマシイビト」からの逃避行。三人の少年少女によるビター・スウィート・ストーリー。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 638円(本体580円+税)
  • ISBN: 9784840124225

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みんなのレビュー

  • 星野流人
    2013/03/10
    序盤はなんとも不思議なストーリーのように感じた。殺されるためだけに存在するイケニエビトと、イケニエビトを食すタマシイビト。そんな2つの存在に関わってしまった少年少女の物語。しかし中盤辺りからは作品の色はガラリと変わり、淡く切ない恋物語へと変化していく。“恋”の描写そのものはあまり上手く伝わっては来なかったものの、イケニエビトである実祈をうまく物語に取り込んだことで、独自のストーリーを生み出すことに成功していた。伏線もうまく回収されており、うまいこと繋がった印象。
  • KUWAGATA
    2012/09/08
    ラノベ読者歴は2年ほどなので、時々こうやって昔の作品を掘り起こして読むことになるのですが、今のラノベに慣れてしまっていると、すごく異質な感じを受けるかと思います。ていうかぶっちゃけラノベっぽくない。特にMF文庫っぽくない。好きか嫌いかで聞かれたら、鼻持ちならなさの一歩手前で歌い踊る彼女らの青春の思うようにならないほろ苦さは、悪くないと思います。イケニエビトやタマシイビトは、あくまで設定であり、この作品の真髄はもっと地に足がついた、高二病(?)的な彼ら彼女らの心象風景にあるのではないでしょうか。
  • じぇりい
    2016/05/27
    スキマ時間でちょこちょこ読んでようやく読了。ホラー?ファンダジー?ビターな恋愛小説のようであり、そうでなし。イケニエビトとタマシイビトの7カ条を把握していないと!置いていかれる。ライトなはずなのにヘビー。森田さん、私が住んでいる区の出身なので彼の書く作品にはマイナーな身近な地名が良く出てくる。これも一応京都が舞台らしいが、多分あそこかな?と思われる公園が出てきたりしてニヤリ。秘かに応援しておるのだよ。早くアニメになるような作品を書き上げておくれ!
  • SEGA
    2015/03/28
    ストレンジガールを読んだのを機に再読。明海さんがスバイスガールだったり、リコーダーや傘が武器だったりしました。ちなみにクッキー86を検索したところ、第86回選抜高校野球大会の入場行進曲として「恋するフォーチュンクッキー」が選ばれたという記事が、ってどうでもいいですね。
  • そら
    2013/08/06
    「自分の存在を証明するために歌う」何度も殺されて、何度も大好きだった人との記憶は失われていくけれど、それでも歌う、奏でるのだ。月並みな感想だけれど、その歌を聴いてみたくなる。だから「彼」を交えて復活する事を願っています。重い題材を軽々しいタッチの文章で軽快に書く事で重さを軽減しているので、ずしりとした気分になることなく、さらりと読めるのがよいです。そのへんはラノベっぽい。それから今後、映画を見た後の感想には気をつける。