“文学少女”と月花を孕く水妖

発売日 : 2008/01/04
夢のようなひと夏の思い出を描く、”文学少女”特別編!
夢のようなひと夏の思い出を描く、”文学少女”特別編!
  • レーベル: ファミ通文庫
  • 定価: 660円(本体600円+税)
  • ISBN: 9784757739185

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みんなのレビュー

  • まりも
    2016/10/25
    再読。今回の題材は泉鏡花「夜叉ヶ池」心葉と遠子の夏の思い出を描いた話。シリーズ初の番外編の主役は麻貴。時系列的には番外編ではあるんだけど、今後の物語に繋がっていく超重要な伏線が張られていたりするので、この巻を読んでおかないと、本編の方を十分に堪能出来ないんですよね。勿論、物語の展開の方は文句なしに面白く、「鏡花水月」という言葉通りに夢のように儚く、切ない美しい恋を描いたお話でした。そこまで重たくないのも番外編らしくて良い感じ。何度読んでも色褪せない作品ですね。
  • スズ
    2016/09/14
    今回の話は第2巻の蛍の事件から約一ヶ月後の物語でした。姫倉麻貴の別荘に連れていかれた心葉が、遠子先輩と共に姫倉の一族に伝わる呪いに関わる事件に巻き込まれていく話で、メインとなったのは泉鏡花の『夜叉ヶ池』です。お化けに怯えたり、心葉の書いた三題噺を食べて酔っぱらってしまった遠子先輩が可愛らしかったです。ゆりと秋良の恋の物語は甘く、苦いものであったけれども、遠子先輩が二人の物語に希望の光を照らしてくれたのが良かった。最後に、レモンパイを焼こうと張り切っていたのは、ななせさんだったら良いなあと思った。
  • ちはや@灯れ松明の火
    2011/06/05
    夜が明けるまで、夏が終わるまでは、どうか、この夢の中に。長い髪を梳く涼やかな風、いつも傍にあるその笑顔を不意に誰よりも遠くに感じる。心に閉じ込めた秘密は水鏡にほの白く浮かぶ月の花、触れれば砕け散ってしまうから、そのままで。翳る水辺、血の朱と鬼の哄笑、哀しい別離で幕を下ろした悲劇がなぞられる、夢は必ず終わると。いつか別れゆく道、絆を振り解いて、月と花を抱いたまま。目覚めた後に残るのは物語の余韻と、変わらず巡る新たな朝。けれど今は、今だけは、その姿に見とれて、その手に触れて、束の間の夢を見続けていたくて。
  • Yobata
    2013/09/04
    心葉の二年生の夏休み、自宅で過ごしていた心葉に一通の電報が入る。それは「悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って助けに来てください」という遠子からの知らせだった。遠子が囚われているという場所に麻貴のお付きである高見沢さんに連れられて来たのは姫倉の別荘だった。そこでおやつを書かされる心葉だったが、この別荘は80年前に悲劇の殺人事件が起こった幽霊が出るという曰くつきの別荘で、そして80年前と同様の人物が揃ってしまった事により再びその悲劇が巻き起ころうとしていた…。一端本編は立ち止まって、遠子と心葉が→
  • ひめありす@灯れ松明の火
    2011/10/31
    悲しい伝説の眠る泉の畔 彼女と過ごした特別な一夏の想い出。幸福そうに微笑んだ彼女が胸に抱いていたのは、水に映った月 鏡に咲いた花。触れれば儚く消えてしまう 特別な繋がり。竜の姫が起こす激しく一途な愛の在り方が 埋もれんばかりの花の酒となり酩酊させる。迷宮の中でついぞ零れた一筋の涙と、きつくきつく掌に残る痛みは夢幻なんかじゃない。手を繋いだ今だけはどうか醒めないでと願った夢は消え 僕に一条の物語を残した。あの夏の日の彼女の癖 そっと一人で繰り返してみる。花の様に可憐で月の様に清澄なその姿、決して忘れません。