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角川スニーカー文庫の新刊
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芳樹2023/08/1331【BW読放】時を止めることができる一族『時載り』の少女リンネと彼女の幼馴染みの少年久髙が、ある日「誰にも読めない本」と出会ったことから始まるひと夏の冒険譚。これは面白い。リンネのの「わくわくするような大冒険がしたいな」という一言が全ての切っ掛けですが、それに続く彼女の願いを叶えるような展開が楽しいですね。内容的にライトノベルよりも、つばさ文庫などのジュブナイルレーベルでの出版の方がもしかすると相応しいのかも、と思ったり…。ともあれ大人も子供も楽しめる、わくわくする冒険小説でした。続きを読むのが楽しみです。
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ソラ2008/04/116【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 200万字の本を読むことでたった1秒だけ、時を止めることができる一族“時載り”。バベルの塔に住み、本を摂取することで生きている彼らだが、わざわざ人間界にやってくる変わり者もいる―それが僕の隣の家に住む幼なじみの少女・リンネだ。「わくわくするような大冒険がしたいな」というリンネの一言により僕らは、時間を自由にまたぎ歴史の中に住む死の集団“時砕き”が所有する、“誰にも読めない本”を巡る冒険を始める。
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numami2024/02/243くどいと思わせる一歩手前ぐらいの丁寧な情景描写が一定して最後まで続いていて読んでいて飽きない。時載りと人間の食事のギャップの話なんかの本筋には関係ないがキャラクターの厚みを増すための話も違和感なく途中で挿し込めていて、読み手側のペースを乱さないでくれる。女の子の表現が凝っていることにもプロローグとエピローグでうまく言い訳してくれているが、メインキャラの年齢設定からするとちょっと違和感はあるか。かと言って設定年齢を上げてしまうとかえって生々しさと痛々しさが出るかな…というバランスで、多少致し方ないところ。
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ろびん2018/07/022ネタバレあり学術書を3日で200冊読んで内容を全て自分のものに出来るって、まあ中々。リンネちゃんはよく真っ直ぐ育ったよなあ。
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百木2014/08/172本文でも二回、冒頭カラー挿絵でも使われているリンネの「わくわくするような大冒険がしたいな」で始まる台詞の素晴らしさ。本当にこの台詞は良い……。服装の描写が細かいとことかルウの読んでる本のチョイス(サリンジャー、ポール・オースター、カート・ヴォネガットJr.……)も良いですね。設定も面白いしこんな感じで光る点は大いに感じるけどデビュー作で作者のまだ小慣れていない感も。
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