蟲と眼球と白雪姫

発売日 : 2006/12/01
鈴音を助けようと、グリコたちは奔走するが、街にはバケモノが溢れ出し始めて…。本当の幸せを取り戻すための戦いがついに終結!
エデンの林檎の不思議な力で人知を越えた存在となった少女・眼球抉子――通称グリコ。不死身の彼女は、千余年の時の中で初めて、「大切な存在」宇佐川鈴音と出会ったが、林檎を狙う者たちとの戦いのなか、鈴音は意志のない生ける屍・肉人形となってしまった。グリコは、「仲間」になった殺菌消毒・美名、不快逆流・蜜姫とともに、鈴音をもとに戻せる人物――『一人部屋』を探し出すが、あと一歩のところで、宿敵『最弱』に鈴音を奪われてしまう。鈴音を助けだそうと、グリコたちは奔走するが、街にはバケモノが溢れ出し始めていた……。本当の幸せを取り戻すための戦いがついに終結! 不器用な優しさを秘めたグリコたちの物語、最終巻。
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 638円(本体580円+税)
  • ISBN: 9784840117654

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みんなのレビュー

  • Yobata
    2015/05/02
    最弱の策略により肉人形となった鈴音が蘇る。化け物が数多く現れた観音逆咲高校を一時撤退したグリコ達に覚醒した鈴音を垣間見たカヂリが語る鈴音の正体とは…?物語は神々の神話から白雪姫,王子,毒林檎の白雪姫へ。司る7つの器官が集まり神になる時、神はどこに宿るのか…それは魂であり物語の中心の鈴音。まさかの鈴音=白雪が作り出した妄想,夢オチとは…wまさかのオチだったけど納得できる満足な出来だったと思う。物語の中で敵の役目だった筈のグリコが唯一のイレギュラー。化け物は神様の言うことは聞かない。グリコの化け物設定が→
  • ソラ
    2006/12/18
    *エデンの林檎の不思議な力で人知を越えた存在となった少女・眼球抉子―通称グリコ。不死身の彼女は、千余年の時の中で初めて、「大切な存在」宇佐川鈴音と出会ったが、林檎を狙う者たちとの戦いのなか、鈴音は意志のない生ける屍・肉人形となってしまった。グリコは、「仲間」になった殺菌消毒・美名、不快逆流・蜜姫とともに、鈴音をもとに戻せる人物―『一人部屋』を探し出すが、あと一歩のところで、宿敵『最弱』に鈴音を奪われてしまう。鈴音を助けだそうと、グリコたちは奔走するが、街にはバケモノが溢れ出し始めていた…。
  • くろり - しろくろりちよ
    2013/02/08
    <蟲と眼球>シリーズ5冊目、本編最終巻。※ネタバレ注意※世界を構成する大きな神の欠片たち。各々の目的で動きながら、与えられた役割を全うしながらそれでも、創作されたものを超えて登場人物自身が求める『私』。全ての者の役割が明らかになり、世界の仕組みが明かされ…残酷で弄ぶようでそれでも一生懸命生きたこの世界の人たち。前巻まで度々挿入されてきた芥川白雪の神話のレポートの意味が繋がり…神の残す言葉は「さようなら」ではなく「またね」神が世界を去ってもいつも希望が宿っている。
  • 閲覧室
    2010/12/27
    なんと切ない…胡蝶の×的にしてくれるのかと思ってたさ。しかしこちらのオチの方が余韻があって良かったとも思う。複雑。だが日々読書に明け暮れる自分自身の毎日だって似たようなものなんだよな、とも。ギリギリまで集中した末に陥る完璧な没頭を味わわせてくれるような作品との出会いは稀な訳だが、しぶとくそれを求めてしまう自分がいる。読書はやはり素晴らしき行為だと思う。心から。
  • ねね
    2014/05/18
    ついに世界は崩壊し、神様は目覚める。神話と私を一致させるという、かなり突飛な物語の終焉。納得行かないトコもあるけど、悪くない終わりだと思う。蜜姫は何度も酷い目に遭って可哀想だ(泣)美名が本当に素敵だった。この姉妹は最後まで主人公級。ブレ子が笑う、「私はこの世界に確かに存在していた」神様が作り出した世界、それ以前は無かった、すべて捏造。そんな世界に生きたらきっと哀しい。でも確かに在ったんだ、と大事なモノを見つけて死ねるのはきっと不幸じゃない。グロいし色々アレだけど、好きな物語