二四〇九階の彼女

発売日 : 2006/10/25
優しくて残酷な、神様と世界のお話。
無数の階層が連なる“塔”のかたちをした世界。各階層は神の代行機械であるアントロポシュカによって管理されていた。しかし管理する階層に住む人間が“幸せ”に暮らせる世界を作る、という命題を与えられ階層世界を運営してきたアントロポシュカたちは、永い時間を経て、その多くに狂いを生じていて…。
 “幸せ”に狂った世界の中を、少年・サドリは相棒のカエルとともに海を目指して塔を降りてゆく。かつて交わした「彼女」とのただひとつの約束を果たすために。優しくて残酷な、神様と世界のお話。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 671円(本体610円+税)
  • ISBN: 9784840235921

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みんなのレビュー

  • ソラ
    2018/04/28
    【再読】
  • ソラ
    2010/07/01
    内容(「BOOK」データベースより) 無数の階層が連なる“塔”のかたちをした世界。各階層は神の代行機械であるアントロポシュカによって管理されていた。しかし管理する階層に住む人間が“幸せ”に暮らせる世界を作る、という命題を与えられ階層世界を運営してきたアントロポシュカたちは、永い時間を経て、その多くに狂いを生じていて…。“幸せ”に狂った世界の中を、少年・サドリは相棒のカエルとともに海を目指して塔を降りてゆく。かつて交わした「彼女」とのただひとつの約束を果たすために。優しくて残酷な、神様と世界のお話。
  • うらら
    2012/04/09
    幻想症候群が素晴らしかったので読んでみました。結論から言えばとても良かった。簡潔ながらも深みを感じる文章と世界観がすごく好み。何も変えられない無力感と残酷さ、それでも何度も希望に手を伸ばす強さ、静謐ながらも生きる熱を感じさせる。幸せとは何なのか、彼らの旅を見届けたいと思う
  • akira
    2011/11/13
    人類が最終戦争を闘った後に生き残りのための「楽園」を造り、やがてその「束縛」から離れようとする者が出てくる…という設定は、ある意味ありきたりですが、壮大な設定の割に、短い描写で世界観が理解できました。各階層それぞれで、違う世界が存在する展開は「銀河鉄道999」を彷彿とさせますが、「コンピューターによる世界の管理」という部分が「999」とは違うかな…。人類の業に対する「せつなさ」を感じさせるいい話だと思うんですが、皆さんの評価は意外と高くないんですねぇ…。
  • アーサー・エリス
    2016/08/28
    高度な管理システムにそれぞれ管理される世界を積み重ねて作られた「塔」を下り「本当の世界」を目指す少年サドリと相棒となるハイテク両生類、カエルの冒険を描くSF。様々な国を相棒と旅する、という電撃の名作「キノ」の影が嫌でもちらつく作品だが、主人公が世界に積極的に介入しようとしたり、明確な冒険の目的を持つなど差別化の工夫は随所に見られる。しかし、SF的な設定やストーリーはどの世界のものも既視感があり、つまらなくはないものの面白いとも言い切れない「普通さ」は最後まで払拭できず。個人的には一〇五六階の話が好き。