本愛づる乙女のあやかし遊戯

発売日 : 2025/06/13
怪異が狙う「仙果の乙女」を守るのは、謎めいた美しき御曹司
「仙果の乙女」を食らう怪異は、神力と不老長寿を得るという。
 三百年ぶりに生まれた「仙果の乙女」こと松風万里香は夜ごと夢の中であやかしに誘惑され、死と隣合わせの日々を過ごしていた。
 そんな折、美しき御曹司・墨染桜一との縁談を強制的に進められる。やけっぱちになった万里香は見合いの席で「おそらく私は、もうすぐ死にます」と、仙果の乙女について話してしまう。
 けれど桜一は「僕があなたを守ってみせましょう」と言い、本当に万里香の夢に現れて――。
 現と夢が交錯する絢爛豪華なあやかし絵巻、開幕。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 858円(本体780円+税)
  • ISBN: 9784040759296

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みんなのレビュー

  • なみ
    2025/06/27
    本が好きな女学生の松風万里香は、その体質「仙果の乙女」のせいであやかしから狙われる日々を過ごしていた。 夢に出てくる金魚姫が原因で寝不足になる中、縁談を持ちかけてきた墨染桜一に鈴を渡され、夢の中で守ってもらえることに。 桜一が万里香を見初めた理由や金魚姫の目的など、謎に包まれた部分もありつつ、学校での生活やスミの過去の話を挟みながら、終盤はスピード感あふれる展開になっていて、とても楽しかったです。 それぞれの想いがぶつかり合うラストの戦いに引き込まれました。 桜一さんがイケメンすぎる!
  • 冬野
    2025/07/21
    作者さん二作目。前作とは題材も方向性も全く違う内容だけれどとても良かった。この方の書く物語なら全て好きだろうという確信が既にある。前提として恋愛ものではなく、様々な形の友愛が描かれており、特にスミクロ-桜一と万里香-金魚姫の関係が好き。登場人物が皆物語の駒ではなく、作品の中でしっかりと息づいているのがよい。万里香の夢の中の色鮮やかで幻想的な光景が印象的。バトルシーンもけっこうあって、危機を共に乗り越え同志のようになっていく主役二人が推せる。物語と猫を愛する人におすすめ。続きが出たら読みたい。星:5/5
  • 鳩羽
    2025/11/19
    食らった怪異に神通力と不老長寿を授ける「仙果の乙女」として生まれた万里香は、夢を通じて万里香の心を得ようとする怪異に悩まされ、すっかり疲弊していた。そんなとき、夢の中で万里香を守るという桜一がお見合い相手として現れ…。思ったほど恋愛ものではなく、むしろ怪異絡みの人情噺というカラーの方が強かった。恋情なしに夫婦になる系のむずきゅんでもなく、万里香の性格が掴みにくいことと、複雑な設定の割に桜一が控えめなことで、雑多な雰囲気になってしまっていたのが残念。うまく現代的な怪談と恋愛要素が混ざってくると面白いと思う
  • 2025/08/04
    ネタバレあり
    怪異に神力と不老長寿を与える「仙果の乙女」である万里香は夢の中であやかしに誘惑され死と隣合わせの日々を過ごしていた。そんな折、美しき御曹司・桜一との縁談を強制的に進められやけっぱちになった万里香は見合いの席で自分はもうすぐ死ぬ、と仙果の乙女について話してしまい…。ヒーローの存在が薄れちゃうくらい化け猫の話が印象的だったし、金魚姫も終盤にいくにつれて憎めないキャラになっていってよかったです。意外とバトルシーンもあって面白かった。続くのかな?って終わりだったので続きが出たら嬉しいです。
  • 立藤夕貴
    2025/07/21
    「仙果の乙女」を食った怪異は神力と不老長寿を得ることから、万里香は夢であやかしに誘惑され続けるという日々を送る。破談も覚悟で桜一に「仙果の乙女」の秘密を打ち明けてしまう。しかし、驚くどころかあなたを守って見せましょうという桜一。多くを語らない彼の行動には二人を繋ぐ存在があった。生きて幸せになってほしいという友人、彼に顔向けできるように生きようとした桜一。そして、友が幸せになってほしいと願ったもうひとりの存在。桜一と友人のやり取りが個人的には好きでした。