キ-リ 8 死者たちは荒野に永眠(ねむ)る

発売日 : 2006/02/25
17歳になったキーリの旅。新たな運命に向け、列車は走り出す――。 文庫未掲載の短編も特別収録!!
―― 14歳の旅のはじまりから今日まで、どれくらいの時間を列車の上で過ごしてきただろう。決して楽しいことばかりの旅ではなかったけど、帰りたいと思ったことは一度もなかった――。ラジオの兵長を修理する旅の途中で、キーリとハーヴェイは首都治安部隊に捕まる。彼らは、首都に住むというキーリの実の父親に会わすと言う。困惑するキーリだったが、結局、監視つきで首都へ向かうことに……。首都へ向かう途中、ヨアヒムも現れ、無理やりキーリたちに同行する。しかし、この首都行きがキーリたちや、ベアトリクス、ヨアヒムに思わぬ運命をもたらして……。 電子特別版には、2006年発売の電撃文庫公式海賊本『電撃BUNKOYOMI』に掲載された短編「『キーリ』ほのぼの園児劇場 ようちえんじエフィーくんの純情」も追加収録!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 605円(本体550円+税)
  • ISBN: 9784840233071

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みんなのレビュー

  • あおでん@やさどく管理人
    2015/10/15
    表紙の通り、ヨアヒムとベアトリクスの物語が影のメインといってもいいかもしれない。ベアトリクスの幸せだった過去と明かされるハーヴェイとの関係、終わりを迎えてやっと気付いたヨアヒム自身の思い。最終作、穏やかにみんなで帰ることはできるのだろうか…。
  • ひなた*ぼっこ
    2019/05/11
    物語が終わってしまうのが嫌でしばらく積読してたけど読み始めた。キーリ作品は主要キャラが別行動しがちで誰かしら消息不明だったりしてたから皆出てくるの嬉しい。終幕感強いのは切ないけど割りとすき。
  • ココ
    2020/04/21
    ネタバレあり
    ヨアヒムは恨みと憎しみの中で生きてきて失って痛いものが何一つ無かった。でも誰よりも大事なものを望んでいた人。ヨアヒムにとってハーヴェイは唯一、そんな思いを共有できる相手だったから、キーリに出会って歯車が狂い始めた。ヨアヒムの最期はこうあって欲しくなかった…。こんな時間がずっと続けばいい、たったそれだけの願いも叶わない運命にとてもつらかった。兵長を失って嘆くハーヴェイも過去が明らかになるキーリも。不死人の争いが終息に向かっている。多くの命を傷つけながら。だけどハーヴェイはその運命に感謝しているんだ。
  • まいまい
    2020/06/11
    再読。17歳になったキーリにハーヴェイは言う「みんなで帰ろう」。キーリの父親登場。首都では不死人のできそこないたち大暴れ。本当にみんなで帰れたらいいね。下巻へ。
  • みずあや
    2014/10/19
    変わりたくない終わって欲しくない時、そういう時が自分にもあったのでキーリの願いに本当に共感しました。でもいつか終わる時が来る事をもう知っている自分がいて、だからキーリにもちゃんと前に進んで欲しいなと思いました。このシリーズ思うことがありすぎてうまく感想書けないです(><)