哀しみキメラ

発売日 : 2006/02/25
「俺たちは怪物になっちまうのか……」。ホラータッチで描かれる異色の青春ドラマ。
エレベーターが止まった。閉じこめられてしまった矢代純は、乗り合わせた三人の男女、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳と共に、狭い箱の中で異形のものに襲われる。その不可思議な体験以来、純たちの体に変化が起こり始めた。傷つかない体、突然回復した視力、幽霊が見える目、そして、いくら食べても満たされない飢え。戸惑う純たちの前に、モノ祓い師であるという七倉和巳が現れる。そして彼は告げる。エレベーターの中で遭遇したのは、人間を喰って生きる“モノ”であり、彼ら四人の体は今、その“モノ”と融合してしまっているのだと―。第12回電撃小説大賞“金賞”受賞。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 605円(本体550円+税)
  • ISBN: 9784840233019

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みんなのレビュー

  • ソラ
    2008/01/01
    【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) エレベーターが止まった。閉じこめられてしまった矢代純は、乗り合わせた三人の男女、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳と共に、狭い箱の中で異形のものに襲われる。その不可思議な体験以来、純たちの体に変化が起こり始めた。傷つかない体、突然回復した視力、幽霊が見える目、そして、いくら食べても満たされない飢え。戸惑う純たちの前に、モノ祓い師であるという七倉和巳が現れる。そして彼は告げる。エレベーターの中で遭遇したのは、人間を喰って生きる“モノ”であり、彼ら四
  • ソラ
    2021/07/23
    【整理・再読】
  • カシヤ
    2013/05/26
    終盤までの持って行き方にソツがなく、書ける人なんだなあという印象。ただ、全体的に描写が淡白なせいか、そこまで感情移入はできませんでした。設定を活かした仕掛けがどこかにあれば更に楽しめた気も。
  • 彼方
    2014/07/10
    来楽先生の作品はロミオの災難しか読んだ事なくて他の作品もいつか読もうと思ってましたがようやく読了。ある日突然エレベーターでモノに襲われ体質が変化してしまった4人。生きる為にはモノを喰うしかなく喰う度に化け物に近づいていく…。これがデビュー作とは思えないほど丁寧に作られていて面白かったです。キャラクターの心情も納得できすんなりはいってきました。ただラストが気に入らなかった感じ…なんか爽やかに終わりましたが十文字は死んでるし体質の問題も残ったままだし。4巻で完結のようですがとりあえず次巻早く読んじゃいます…。
  • あるる
    2014/06/28
    作家買い。他に読みたい本がたくさんあってずっと積読してたけど、時間を置いてこの人の作品に帰ってきたら「やっぱり好きだなぁ」と思った。個人的に現代ものは外れが多いし興味ないのでまったくと言っていいほど読まないのだが、この人の文章は淡々としながらもハッとするような比喩が多くて引き込まれる。キャラクター1人1人の描写が丁寧で、人でなくなってしまった己に対する四人の考え方がそれぞれ違ったり、それによって対立したりすれ違ったり分かり合ったりするさまがとても良かった。