誰が勇者を殺したか 3 勇者の章
発売日 :
2025/05/30
私にとって――お兄様こそが本物の勇者でした
魔王討伐から数年後、王国で開催されている慰霊祭で亡くなった者たちに祈りを捧げる勇者たち。王都が祭りの喧騒に包まれる中、勇者はかつて旅の始まりで出会ったリュドニア国の姫と再会を果たす。少し緊張した面持ちで言葉をかける彼に、姫は冷たく重い声で「リュドニアの勇者を殺したのはあなたですか」と糾弾する。かの勇者が姫の兄であり王子だったことを思い出した彼は、心にかすかな痛みを覚えながら「王子を殺したのは魔物シェイプシフター。あなたもご存じのはず」と伝えるのだが……。これは旅の始まりで出会った、もうひとりの勇者と姫の物語。
- レーベル: 角川スニーカー文庫
- 定価: 814円(本体740円+税)
- ISBN: 9784041162576
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みんなのレビュー
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オセロ2025/06/0365今回もだれゆうならではの面白さを堪能させていただきました。 内通者は予想通りでしたが、明らかにするまでの魅せ方は流石の一言。また、今まであまり描かれなかったアルスたらの旅の様子が描かれ、マリアがより好きになりましたね。そしてカルロスの生き様は勇者と呼ぶに相応しく、彼死のの真相は完全に予想外すぎて言葉が出ませんでした…。
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こも 旧柏バカ一代2025/05/3052勇者の旅路の途中の話。アレス(ザック)よりカリスマがあり、魔法、剣術も上な王子カルロス。彼はアレスが勇者認定される前まで勇者最有力と呼ばれていた存在だった。だが、彼の内心は。結末は何とも後味の悪い。そして、マリア怖! HPにて加筆。https://www.kashiwa1969.online/novel-daken-9-review/
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PEN-F2025/06/0342早いものでシリーズ3作目ですね。このシリーズは少年の心をもって読めばめっちゃ面白いです!
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てぃーも2025/06/0541ネタバレあり「勇者」とは何なのか、また違った視点で考えさせられるストーリーでした。預言者から勇者であると言われる事は絶対にあり得ない者、しかしその国ではそうある事が強く望まれてしまう者。ビターエンドながら、ザックが勇者として役目を果たせたのは彼らあってこそとも思えてしまう…。
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よっち2025/05/3035魔王討伐から数年後、王国で開催された慰霊祭で祈りを捧げる勇者たち。そこでかつて旅の始まりで出会ったリュドニア国の姫と再会を果たすもうひとつの物語。久しぶりに再会した勇者を糾弾するエレナ姫。まだまだ連携も力も不足していた頃の勇者一行が、リュドニア国で出会った姫の兄で英雄と呼ばれていたカルロス王子。彼の依頼により国内の内通者を探す中で、カルロス王子こそ勇者と信じる者たちの思いや、暗躍する魔物シェイプシフターの真相が明らかになる結末は皮肉が効いていましたが、何よりますます存在感を増していくマリアが印象的でした。
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