領怪神犯 拾異

発売日 : 2025/05/23
語られざる調査員と神々の記録。そして〈結末後〉の彼らと世界の姿とは?
この世には、理解不能な神々が引き起こす超常現象が存在する。
善でも悪でもなく、だが確かに人々の安寧を脅かすそれは「領怪神犯」と呼ばれており、役所内に秘密裏に存在する組織――領怪神犯対策本部、及び領怪神犯特別調査課の人間たちが綿々と調査・対峙してきた。

対策本部メンバーの切間・烏有・阿彦。
特別調査課メンバーの片岸・宮木・穐津・六原・梅村・江里・三輪崎。

これは、彼らが関わった神々の語られざる調査記録であり、〈あの結末〉を迎えた世界のその後の物語。

WEB連載作に加え、限定メール配信された掌編3編や、完全書き下ろし新作として「曳手の神」「エピローグ」も収録。
作中きっての人気神の新エピソードに加え、驚きの新展開も盛りだくさんで贈る、シリーズファン必読の番外編集+後日譚!

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みんなのレビュー

  • ちょろこ
    2025/06/19
    懐かしさとせつなさの一冊。あのシリーズ壮大な世界のその後に流れる時間を存分に味わえた。あの人この人、出会えた懐かしさ。でも一歩手前で込み上げるせつなさがたまらない。そして改めて理解不能な神々の存在、対峙するメンバーのあの姿を味わえてじんときた。全てを見届けたからこその烏有、宮木たちの発する言葉がせつなく沁みる。特に宮木が、自分の決断した故の今の世界だから…と全てを背負っている姿が沁みたな。相手と繋ぎたいあの時間、繋げないもどかしさ。なのにまさかのあの一瞬にはドクンと自分の鼓動も重なった。これ、たまらない。
  • みっちゃん
    2025/05/26
    ネタバレあり
    良かった。シリーズ登場のあの人この人にまた会えて。そして〈あの結末〉を迎えた世界の後日談も。神々の行動論理は人間のそれでは全く推し量れない。故に不可解で脅威、と思えるものも実は人間を思いやっての結果だったりもする。そんな神の「善良さ」がわかる話が良かった。そしてあの世界の改変の後に「憶えているひと」が「忘れてしまったひと」と再会した時の、切なくて哀しくて、でも優しい。そんなやり取りが胸に響いたよ。
  • KAZOO
    2025/07/28
    このシリーズ3作を読んで終わりかなあと思っていましたが、この作品集があったのですね。13の話が収められていますが、様々な神が出てきて普通の人間のような神も出てきます。若干もったいないような感じがします。もう少し話を長めにしてくれれば楽しめる時間が長くなったような気がします。最初に読んだころよりも怖さが少なくなったような気がしました。
  • yukaring
    2025/06/05
    宮木ちゃんや烏有さん、切間さん、片岸さん…皆にまた会えて嬉しくて何だか泣きたい気分。穐津神や六原さん、江里さん達もオールスターキャストで登場、改変される前や改変後の世界が語られる贅沢な物語。調査の合間の微笑ましいエピソードや語られざる奇妙な神々、新しい世界の彼らの暮らしぶりなど読み応えたっぷりの面白さ。死ぬ前に美味しいものを振る舞ってくれる神や鮫を降らせる神、しりとりを好む神など善なる神も悪なる神も存在する。そして変化した世界線でも途切れない、領怪神犯特別調査課の皆の絆と絶大なる信頼感に胸が切なくなる。
  • aquamarine
    2025/06/16
    web掲載作+文庫化刊行記念のメール掲載作に書き下ろしを加えたもの。掲載時によって時系列が違うので、それぞれがどの時系列にあたるのか探りながら読み始めるのが楽しい。「調査員は探偵より科学者の方が向く。神は現象に近い」最初の頃納得していたこの言葉だが、今回ほぼ人であるような神に出会うことにより世界が変わっていることを実感させられる。3の後日譚にあたる書き下ろしはそれぞれが違った道を歩いているのが幸せなのに胸が痛い。そんな中、マッチのシーンで思わず泣きそうになった。エピローグでじんわりと伝わる温かさも印象的。