Unnamed Memory-after the end- 6
発売日 :
2025/05/16
ついに逸脱者は最後の呪具に辿り着く――。完結目前の新章第6巻。
「ティナーシャ、もう少し頑張れるか?」
世界外からもたらされた呪具を探して、永い旅を続ける逸脱者夫婦。彼らは「翌朝の一人」という都市伝説の存在を知って、その正体を突き止めようと動いていた。
独裁政権の下、移民たちの街を攻撃する基地と、何故か陥落しない都市。両陣営の衝突に関わることになった二人は、そこでとうに死んだはずの人間と再会する。雨が止まない街で待っていたのは、世界崩壊の危機だった。
呪具破壊の旅に結着がつく、新章第六巻。
世界外からもたらされた呪具を探して、永い旅を続ける逸脱者夫婦。彼らは「翌朝の一人」という都市伝説の存在を知って、その正体を突き止めようと動いていた。
独裁政権の下、移民たちの街を攻撃する基地と、何故か陥落しない都市。両陣営の衝突に関わることになった二人は、そこでとうに死んだはずの人間と再会する。雨が止まない街で待っていたのは、世界崩壊の危機だった。
呪具破壊の旅に結着がつく、新章第六巻。
- レーベル: 電撃の新文芸
- 定価: 1540円(本体1400円+税)
- ISBN: 9784049163261
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電撃の新文芸の新刊
みんなのレビュー
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よっち2025/05/1623世界外からもたらされた呪具を探して、永い旅を続ける逸脱者のオスカーとティナーシャ。ついに彼らが最後の呪具に辿り着く新章第6弾。都市伝説「翌朝の一人」の存在を知り、2人が向かった移民たちの街を攻撃する基地と、何故か陥落しない都市の謎。2人が再会する意外な人物と世界崩壊の危機。そして妻を探し求めてやってきたオスカーが出会った少女と最後の呪具との対峙。オスカーの執着も浮き彫りになる中、基地で出会った夫妻の関係や再会した彼とのエピソードも印象的でしたが、最後の対決やその結末は何かこうなるような気がしていました…。
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ユウ@八戸2025/06/1610ネタバレあり長い永い呪具破壊の旅と、逸脱者の戦いの終わりを描く6巻。もう口絵どころか帯の時点で「これは…心して読まねば…」と思ってちょっと置いてしまっていましたが。読んじゃった。「翌朝の一人」という都市伝説を追って移民たちの街と、その街を攻撃する基地に関わる「小雨都」。呪具が毎度ホラーだなぁとかそんなのんびりした感想が吹っ飛んでしまった。ナーク…。そして「Aeterna」。アンメモらしいけども。なんかもう、もう。最高でしたが。ティナーシャのぶれなさと、最後に我欲を通したオスカー。7巻出るのが怖いですね。読むけども。
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かなで2025/07/148ネタバレあり人としての理を外れてから逸脱者として歩んで数千年。良き相棒であったナークが命を落とし、全ての呪具を壊した瞬間、新たな呪具の配置が機械音で知らされる。観測者たちの世界へ向かうティナーシャとオスカーだったが…。→ナークが死んで、ティナーシャは肉の器を無くし、意識をオスカーと共有することに。二人ともだとは思うけど、逸脱者にならず、夫婦として幸せに暮らすことも選べたと思うけど、選んだ時点で互いに相手の好きな部分も失ってしまう怖さもあったんだと思う。次の巻でついに完結。寂しい、色んな本が終わっていく。
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ゆり2025/05/306ネタバレありついにここまで辿り着きました。オスカーとティナーシャのふたりの愛にあらゆる感情がこみあげてきて涙があふれる。ふたりは永遠のおしどり夫婦です。小雨都はほぼ初読。300年平和な時代が存在していたことがそれでも嬉しく最後のナークとオスカーに涙しまさかの彼の再登場も一つの救いでした。Aeternaは同人誌版既読。このお話のラスト直前~ラストの会話が好きすぎてほぼ暗記しています。最後の短編のふたりの会話も最高。そしてここからの逸脱者の戦いの続きが読めるとは夢にも思っておらず嬉しすぎる。旅はとても心地よいものでした。
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bluets82025/05/224ネタバレあり呪具が残り少なくなって旅の終わりが近き、哀愁や寂寥感を感じる……暇のない衝撃的な二つの物語だった。一話目はナークとの突然の別れに、二話目は二人が置かれた状況に感情がぐっちゃぐちゃ。担当や周囲から度々「人の心がない」と言われているらしい著者の真骨頂のような物語だった。でも、冷静に考えると物語の構造的にハッピーエンドはあり得ないのだから、二人でいる時間があったことも、ナークとの別れが描かれたことも、オスカーの中で自我を保ったティナーシャの事も、かなりマシな方の着地地点だったのかもしれないと思えてくる不思議。
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