魔術漁りは選び取る 1

発売日 : 2025/04/25
選び取れ。自分の道を。
傭兵団の戦場漁り、少年カナタは生き延びるために戦場で金目のものを漁る生活を送っていた。唯一の楽しみは戦場に落ちている魔術の残りかす――魔術滓(ラビッシュ)と呼ばれる綺麗な小石を拾う事。それは魔術師が魔術を発動した際に生じた余計な魔力の塊。時間が経てば消えるだけの、言ってしまえば何の役にも立たないゴミ。しかし、過酷な環境下でカナタが美しいと感じられるものは、この魔術滓(ラビッシュ)くらいしかなかった。
ある日、高額な報酬を約束された戦火で、傭兵団は何者かの魔術によって執拗に攻撃を受け続けた。その攻撃は雇い主である貴族の魔術師によるものであり、契約を反故にするための裏切りであった事が次第に判明する。傭兵団が悪意の岐路に立たされた時、カナタが選ぶのは――
覚悟と決意を胸に、少年は成り上がる。
  • レーベル: MFブックス
  • 定価: 1540円(本体1400円+税)
  • ISBN: 9784046847133

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みんなのレビュー

  • Liuche
    2025/08/11
    ネタバレあり
    戦場漁りという底辺スタートからの貴族に見出され貴族の一員となるほどの異才があった主人公。鍛えられた精神力と持ち前の素直さ、それから数段飛ばしで覚えた魔術。それらで常識を打ち破り目を惹きつける主人公から目が離せない。舐めたら痛い目を見るぞという展開が良い。
  • しぇん
    2025/09/29
    Kindle Unlimitedで。割と独自な世界観が作り込まれたハイファンタジー。物語が動き出すまでは、やや、退屈でした。中盤からが本番なのでしょうが。最後、魔術師の頭がおかしい世界なのかな?とも思いましたが犯人以外皆まともなので犯人だけがおかしかったのかなとも。しかし、物語の最終ゴールはどこに向かうんでしょうか?
  • 八岐
    2025/09/29
    ネタバレあり
    ★★★☆ 主人公のカナタ、孤児という身の上ながら恵まれていたのは、関わった大人達の多くが素晴らしく良い人達だったという事だろう。特に傭兵団の団長達、孤児を使い潰すんじゃなくて庇護する為に養ってたとか、子供らの為に地べた這いずって許しを乞えるとか、いい人どころじゃない自分の成すべきを見つけてる人達なんだよなあ。そして、カナタが引き取られた先の義母。他人の、それも孤児だったという子供に、あれだけの慈愛と母性を与えられる人がどれだけいるだろう。こういう大人達に子供が救われる話は読んでて心洗われます。
  • マスオ
    2025/05/03
    なろうで好きな作品。前作のスケール感には負けるが、読みやすい。完結まで続いて、そして書籍化してほしい。
  • k t
    2025/06/06
    こんなにワクワクした作品は久しぶり。2以降も出版されてほしい。