ぼくはねこの管理人 浪漫荘おもいでダイアリー
発売日 :
2025/01/24
泣けて笑えて温かい。猫が世話を焼く「浪漫荘」へようこそ。
川越市にある古い木造アパート「浪漫荘」。
その管理人の孫である漫画家志望の門脇暖(だん)は、祖母・門脇ちえが亡くなってしまったために管理人となった。
近々取り壊すことになるだろうと両親に言われているが、祖母の思い出の浪漫荘をなんとか立て直したい。
そう思う一心から、自らの夢を追いながら管理人として働きはじめた。
その浪漫荘には、祖母の飼い猫だった「ちっちゃいのすけ」が遺されていた。
ハチワレの黒猫で、足だけが白いいわゆる「靴下猫」だ。
話しかけるとまるで話が分かるようなそぶりをする「ちっちゃいのすけ」だが、まさか本当に分かっているはずはあるまい。
そう思いながら、暖は自身の悩みを打ち明けたりしてみるのだった。
* * *
ぼくの名前は「ちっちゃいのすけ」。
「浪漫荘」という古いアパートに住んでいる猫だ。住人たちには「ちーちゃん」と呼ばれながら暮らしている。
管理人のおばあちゃんが突然病気で亡くなってしまい、ぼくはひどく悲しんだけれど、
住人のみんなと亡くなったおばあちゃんのことばに支えられ、今もなんとか暮らしている。
そんなところに、新しい管理人がやってきた。
頼りない青年で、おばあちゃんの代わりなんかつとまるわけないのは承知だけど、実は助けてもらった過去がある。
その恩に報いるために、この縄張りを守る手伝いと、らくがきばかりする夢を追いかける手助けをしてやろうと思う。
住人たちはいろんな事情を抱えてここにいるけど、果たして暖は一人前の管理人になれるだろうか?
* * *
「浪漫荘」に暮らす暖と住人たち、そして人のことばが分かる猫の「ちっちゃいのすけ」が贈る、
過去の悲しみを乗り越え、今を生きる強い気持ちが湧き上がる、温かな連作短編集。
その管理人の孫である漫画家志望の門脇暖(だん)は、祖母・門脇ちえが亡くなってしまったために管理人となった。
近々取り壊すことになるだろうと両親に言われているが、祖母の思い出の浪漫荘をなんとか立て直したい。
そう思う一心から、自らの夢を追いながら管理人として働きはじめた。
その浪漫荘には、祖母の飼い猫だった「ちっちゃいのすけ」が遺されていた。
ハチワレの黒猫で、足だけが白いいわゆる「靴下猫」だ。
話しかけるとまるで話が分かるようなそぶりをする「ちっちゃいのすけ」だが、まさか本当に分かっているはずはあるまい。
そう思いながら、暖は自身の悩みを打ち明けたりしてみるのだった。
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ぼくの名前は「ちっちゃいのすけ」。
「浪漫荘」という古いアパートに住んでいる猫だ。住人たちには「ちーちゃん」と呼ばれながら暮らしている。
管理人のおばあちゃんが突然病気で亡くなってしまい、ぼくはひどく悲しんだけれど、
住人のみんなと亡くなったおばあちゃんのことばに支えられ、今もなんとか暮らしている。
そんなところに、新しい管理人がやってきた。
頼りない青年で、おばあちゃんの代わりなんかつとまるわけないのは承知だけど、実は助けてもらった過去がある。
その恩に報いるために、この縄張りを守る手伝いと、らくがきばかりする夢を追いかける手助けをしてやろうと思う。
住人たちはいろんな事情を抱えてここにいるけど、果たして暖は一人前の管理人になれるだろうか?
* * *
「浪漫荘」に暮らす暖と住人たち、そして人のことばが分かる猫の「ちっちゃいのすけ」が贈る、
過去の悲しみを乗り越え、今を生きる強い気持ちが湧き上がる、温かな連作短編集。
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 770円(本体700円+税)
- ISBN: 9784041158272
角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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宇宙猫2025/06/0916★★★★ 飼い主のちえが亡くなり、管理人としてやってきた孫の暖(だん)を助けようと頑張る猫のちっちゃいのすけ。住人の過去や、友人に裏切られた暖の過去など、ちょっと切ないけど、軽く読めて面白かった。
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小梅さん。2025/01/2913浪漫荘の猫、ちっちゃいのすけがとにかく可愛い! ヒトの言葉を理解してくれている。 ま、猫さんゆえに、ちょっと勘違いしちゃってるところもあるんだけど、それもまた可愛くて愛おしい。 ちえさんや、暖のために一生懸命なんだもの。 (猫ゆえになんか違うよ?なところもあるんだけど、そこがまた、以下同文w) ちえさんと豊治さんのお話、暖かくて素敵だった。 暖のかつての漫画の相棒刑樹と姉さんの話には、もう、、、 編集のリナと夫の話も素敵で。 浪漫荘の新しい物語が読めますように!
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蝶子2025/03/2512ネタバレありめちゃめちゃな癒しの波動!疲れた現代人はみんな読むといいと思う。一ヶ月に一冊はこういう作品を読まないといけないと思った。ただし意外と死者が多い。猫が可愛いだけの小説かと思ったら登場人物がみんな身内が死んでいてひきずっている…。最後は全部ほっこりエンドになるけど、過去回想になかなか悲しいエピソードが多い。猫が可愛いし、猫がケガをしたり死んだりするわけじゃないからいいか。猫マジで癒し。自分を賢くて有能だと思っていて勝手なところがすごくいい。飼い主を慰めてやるのも飼い猫の役割なのは間違いない。
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莉都2025/03/1511ネタバレあり小さな猫と浪漫荘の住人の心温まるお話。 管理人のおばあさんが亡くなってしまって 孫の暖が管理人に。 そこからアパートの存続問題や 住人たちの過去の出来事や 切なくも温かいお話で溢れてる。 この作者さんはそういう作風だからか 疲れた時や落ち込んだ時に読むと心温まって良い。
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愛書家2025/02/119最近、この作家さんがお気に入りなんですよね。 ねこちゃんが取り持つ縁というのが本作の魅力です。 平和でいてほっこりしていて、今作も自分好みでした。 人間関係の機微がお上手な作家さんだと個人的に思います。 人によっては物足りないかもしれませんが、自分はこういう作風は好きですよ?
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