琥珀色の騎士は聖女の左手に愛を誓う

発売日 : 2025/01/24
いわくつきの黒騎士と救国の聖女。打算的婚約から始まる関係の行方は――?
魔獣という外敵から、聖剣と聖女によって護られているアイクラント王国。
聖女のみが、聖剣が持つ魔獣を鎮める加護の力を行使することができるが、その感情が糧として必要となり、救国の巡礼の間に聖女は感情を喪ってしまう。
その犠牲の代わりに、無事2年間の勤めを果たせば、王族かその縁者と結婚できる栄誉が定められていた。
しかし、今代の聖女リネッタ・セリエスが婚約者として指名したのは、王族でもなんでもない伯爵家の次男坊で、いわくつきと囁かれる黒騎士クウィル。
縁談から逃れたいという打算から不釣り合いな申し出を受けたクウィルだが、美しいが、人形のように感情が読めないリネッタとの距離感に四苦八苦する。
だが、この婚約はやがて互いの運命を大きく変え、建国に秘められた忌まわしき秘密をも明らかにしていくことになって――。

想う心が世界を変える、壮大で胸を打つ西洋風ファンタジー!

第9回カクヨムWeb小説コンテスト〈ライト文芸部門〉大賞受賞作!

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みんなのレビュー

  • ラナンキュラス
    2025/02/21
    ネタバレあり
    読み友さんレビューを読んで。しっかりとしたファンタジーに恋愛が上手く絡めてあって面白かった。ヒロイン天然ね~とか思っていたら実は強いし黒い部分もあるのが好きだわ。ヒーローは最初自分の都合だけを考えていたダメな婚約者だったけど、ヒロインの苦しみを知り成長してくれて、聖剣を倒してくれて(聖剣の真の姿というのが酷すぎたのでせいせいしたわ)ホントに良かった。ヒロインこれからは幸せになって欲しい。きれいにまとまったけど続きも出せそうな結末。
  • ころころ
    2025/02/16
    ネタバレあり
    魔獣を鎮める加護の力を持つ聖剣を行使できるのは聖女だけだが、その代償として全ての感情を失ってしまう。そして巡礼後聖女は王族又はその縁者との婚姻が約束されているが、当代の聖女ヒロインの相手に選ばれたのは伯爵家次男ヒーローで…。面白かった。何故ヒロインの結婚相手が王族やそれに類する人達でなくヒーローだったのか、ヒロインが抱えているものが何なのか、色々謎めいていて先が気になってどんどん読み進めてしまった。何より聖剣と聖女の関係性が興味深かった。今までのそういうものが出てくる作品にはない斬新なアイデア。
  • しぇん
    2025/02/09
    おぉ。色々詰め込んでるなーと。最後明かされた天然だけでなかった思ったより黒い聖女の本音が面白かったです。だから強いのかな?とも。騎士側も血筋と能力盛ったなーと思ったら、まさか友達とかまで盛って来るとは驚きでした。魔物の王とかまで出てきて最後どこまでいくのか?とか思ってしまいました。聖剣の不穏さは割と中盤から出てましたが、想像より酷い存在でしたね
  • L_apis
    2025/05/24
    面白かったー!お務めのために感情を封じられた元聖女と曰く付きの黒騎士のお話。黒騎士クウィルの朴訥さと元聖女リネッタの感情の乏しさが相まって噛み合わない感じで訥々と始まるけど、感情が表に出始めてクウィルがリネッタに惹かれ始めるあたりから可愛さが増して面白くなってきた。歴史と聖女と聖剣に関する部分は、このページ数だと詰め込みすぎかな〜って気もするけど、クウィルとリネッタの周りの登場人物の関係が良くて楽しかった。できれば全3巻くらいのボリュームでもっと詰めた内容で読みたかったな。
  • 色素薄い系
    2025/02/03
    基本ヒーロー視点だったのが意外でした。次代の聖女が現れるまでの不在期間なんかも変だなぁと思っていた事が後半効いていたと思います。リネッタも搾取されて終わるつもりはないと一矢報いようとしていたり守られヒロインではなかった所が良かったです。序盤嫌なやつっぽかったマリウスが非を認めて味方になってくれたのは予想してなかったので思ったよりいいやつじゃんと評価が変わりました。ガッツリファンタジー世界で溺愛物ではないのでそのジャンルに飽きた人にはいいかもしれない。