女男爵の庭師

発売日 : 2025/01/15
「僕の庭師はキミがいい」花と秘密が咲き誇る英国風庭園ファンタジー
庭師になるため田舎から出てきたサラ。しかし鞄をひったくられ紹介状をなくしてしまう。
路頭に迷ったサラは、訳ありで未だ誰も採用されていないという庭師の求人に飛びつく。
その屋敷の主は、美しくも破天荒と噂の、男装の女男爵・アイリだった。

難題の採用試験をサラはあふれる植物愛で突破。
庭師となったサラはアイリに連れられ庭園を巡ることに。
行く先々で事件が起こるが、アイリの洞察力とサラの植物知識で解き明かしていく。
やがてサラは、ある花と父の死の真相を追うアイリの孤独に気づき――。

==登場人物==

アイリ
『特別継承権』を認められ、女性の身だが暫定的に男爵位をもち、男装を好む。
たぐいまれなる美貌と頭脳をもつが、破天荒と噂される。

サラ
田舎から出てきた17才の少女。
祖母の影響で草花をこよなく愛し、庭づくりとその知識は誰にも負けない。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 748円(本体680円+税)
  • ISBN: 9784040756325

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みんなのレビュー

  • 冬野
    2025/02/05
    初読み作者さん。期待以上に面白かった。舞台のモデルはおそらくヴィクトリア朝の英国。男装の麗人貴族とドジだが腕は確かな庭師とが信頼関係を構築していく過程と、園芸に関する謎解き要素を同時に楽しめる。自分自身園芸に興味を持ち始めたので(絶対枯らすので植物を育てるのはやらないが)、そういう意味でも好みの作品だった。謎解きとしては情報が後出しな部分が若干あるものの、ミステリ作品ではないのでそこまで気にならない。サラの植物の知識がしっかりしていて、また貴族の生活や制度・マナーに関しても読み応えがあった。星:4.5/5
  • 菊地
    2025/02/09
    男女コンビだとどうしても「恋愛」がちらついてしまうところ、女男爵と女性庭師の組み合わせにバディ感があってとても良かった。表紙絵も良い。 「謎」の真相や明かされる流れに気になる点が無くも無かったけど、1巻完結として考えればまとまった終わり方だったと思う一方で、もし続巻が出るなら読んでみたいですね。
  • ロックⅡ世
    2025/09/30
    父の死の真相を探る女男爵のアイリと庭仕事以外はポンコツなサラによる凸凹バディな謎解き物語。ガーデニングに関しては一切の隙も見せないサラによる考察、知識がちょっとしたお勉強にもなるので読んでて楽しかったです。各話での難題や事件も全ては最後に繋がっているので飽きずに読めました。出来ればもっといろんな庭知識や貴族社会について知りたかったですね。またスモッグ問題など一年の大半が灰色な雲に覆われている国なので行く末が気になりました。でも2人が互いに太陽のような存在なのでもう尊いとしか言いようないですね。面白かった。
  • 灰猫
    2025/01/24
    ネタバレあり
    カクヨムで載っていた話。背景は昔のイギリス風になっている。時代は100年前くらいかな? サラと男装の男爵アイリのコンビの話で、双方いいキャラになっている。庭の話を絡めた謎解きもあってよい。アイリの過去の父親の話と、サラとアイリをつなぐ青い花の設定も印象的だった。ウィリアムがいい味をだしていたかな。綺麗に終わっているので続きはなさそうな気もするがどうなんだろう?
  • 森陰五十鈴
    2025/02/21
    一話目のキャラの見せ方に、個性的メンバーでドタバタを繰り広げるものかと思ったが、全体を通してテーマに沿い、緻密に練られた良書だった。一話完結に見せかけてフラグをさりげなくも丁寧に散りばめており、話の持っていき方が自然。庭についての詳しい解説も読み応えあり。かつ、庭のマイナス面に触れているのも良かった。 お気に入りはウィリアム。奇抜なのがどうでも良いくらい……というかむしろプラスに見えるほどに良い奴。彼の恋が報われますように。むしろウィリアムとアイリの恋愛展開がみたい。