魔王を斃した後の帰り道で

発売日 : 2024/10/19
勇者は、魔王を斃した仲間達の事を何も知らなかった――
勇者と五人の仲間達によって、魔王は斃された。
後は王都に還り、報奨金を受け取って英雄と讃えられるだけ。しかし――
「馬鹿な。どちらも吐き気がする」
仲間の一人・弓手のジャレッドは、それを拒否しパーティから離脱する。そこで初めて勇者ユーマは、命懸けで冒険をしてきた――僧侶グレアム、魔術師ラウニ、聖騎士レオナ、斥候兵ボニータの事も何も知らなかった事に気付き……。
王都までの帰り道で、お互いの身の上話をする事になるのだが、仲間達から次々と衝撃の真実が明かされ――。
『英雄』の喪失と再生を描くエンディングファンタジー。

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みんなのレビュー

  • よっち
    2024/10/19
    勇者と五人の仲間たちにより斃された魔王。王都までの帰り道で、お互いの身の上話をする中で、次々と衝撃の真実が明かされてゆくエンディングファンタジー。王都への凱旋を拒否してパーティから離脱した弓手ジャレッドの悲嘆、立ち寄ったそれぞれの因縁の場所で明らかにされていく、僧侶グレアムの想い、魔術師ラウニの事情、聖騎士レオナの約束、斥候兵ボニータの秘密。一緒に戦った仲間たちを何も知らなかったことを突きつけられて、けれどかけがえのない仲間たちの想いを知ってゆく中、大切なものを取り戻した勇者の結末には救われる思いでした。
  • のれん
    2024/10/24
    ネタバレあり
    作者はベテランラノベ作家の雄だが、にしてもこの作風はプロである。真意を見つけていくキャラたちの別離を通して、確かに残る何かをもって勇者一行は世界を救う前の誰かに戻っていく。コンセプトから内容、流行に敏感な時代故、1巻で完結するのも見事。 しかし綺麗すぎるから物足りないのもまた事実。特に聖騎士やエルフなどもっと悲劇的にも喜劇的にも盛り上げれただろうに、アッサリ終わらせるのは作者としてもそんなに作る気自体起きなかったということだろうか。 まるでコース料理のオードブルだけ食べた気分。プロって難しい……
  • 和尚
    2024/10/24
    これはめちゃ好みでした。 勇者と五人の仲間達によって、魔王は斃された。後は王都に還り、報奨金を受け取って英雄と讃えられるだけ。 そんな状況から抜けると言い出した仲間の弓手の言葉にそれぞれの事情を知らなかったことに改めて気づいた勇者たちの帰り道の触れ合いの物語。 最初の弓のジャレッドの話から引き込まれて、一気に読んでしまいました。勇者の仲間から、それぞれの本来へ。 良い雰囲気、空気のエモさを味わえる読み心地でおすすめです。
  • まっさん
    2024/11/07
    ★★★★ 勇者と五人の仲間によって魔王は斃された。あとは王都へ還るだけ、そして莫大な報奨金と貴族の地位を受け取る事で彼らの旅は終わるはずだった。しかし、仲間の一人・ジャレッドは王都への帰還を拒否し、パーティーを離脱する。そこで初めて勇者・ユーマは自身が仲間たちの事情をまるで知らない事に気付く。王都までの帰り道でお互いの身の上話をする勇者一行。これは勇者パーティーがそれぞれの道へと歩みを進めるお話… 面白かったです。 魔王討伐後の勇者パーティーに焦点を当てた話はちょくちょく見掛けますが、魔王討伐から王都→
  • 冬野
    2024/12/28
    初読み作者さん。近年流行っている「行きて帰りし物語」の帰還部分をクローズアップしたファンタジー。あとがきでフリーレンやだれゆうみたいな、とはっきり書いてあるのが潔いですね笑。帰路の途中で仲間のバックグラウンドや、魔王を討伐した意味を知っていく勇者ユーマ。深掘りしようとすればいくらでも詳しく書けそうな内容と設定だけれど、あえてさらりと単巻でまとめているのが熟練の腕といった感じ。王都に凱旋した勇者の選択も納得感あるものだった。キャラとしてはグレアムが好きです。色恋に悩む聖職者の姿が…好きなので…。星:4/5