猫沢文具店の借りぐらし

発売日 : 2024/09/13
きっとみんな、何かを抱えて生きている。あたたかい日常の物語
元編集者の猫沢二胡(ねこさわ にこ)は最愛の夫を喪い、仕事をなくし、閑古鳥の鳴く実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをしている。
 そんな折、突然甥っ子である大学生の明澄(あすみ)が訪ねてきた。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出ると言う。
 二胡はとっさに同居を提案し、不思議なふたり暮らしが始まった。
 静かな日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあり、なぜか猫もやってくる。空虚だった二胡の日常はいつしか賑やかになり、ある目標もできて――
 借りぐらしから居場所が見つかる、あたたかい日常の物語。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 704円(本体640円+税)
  • ISBN: 9784040755755

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みんなのレビュー

  • 佐島楓
    2024/09/16
    ネタバレあり
    このレーベルの作品としては、対象年齢が高め。酸いも甘いも噛みしめてきた、大人の女性が主人公。文具店とあるが、アイテムの話題がメインではなく、あくまでも主人公とかのじょをめぐる人間関係がメイン。地に足のついた感じがとてもよく、しっかりと読めた。あとをひくような気がかりなことが多すぎるので、続編を希望します。
  • PEKO
    2025/01/07
    ネタバレあり
    初の富士見L文庫で初読み作家さん。最愛の夫・仕事・家を失い、実家の文具店で店番をすることにした猫沢ニ胡。そこに甥っ子も同居することになり、野良猫との出会いから捕獲までが描かれていた。猫用のお菓子「にゃーる」は最強。確かに成分が気になります(笑)のらちゃんを飼うことになった途端、ニ胡の元先輩や近所のお客さん等がニ胡の周りに集まってきた。猫好きさんは自分の猫だけでなく、全ての猫の幸せを祈ってるのか。なんて名付けられたのか気になる〰️!
  • よっち
    2024/10/16
    最愛の夫を喪い、仕事や終の棲家もなくし、実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをする元編集者の猫沢二胡。訪ねてきた甥っ子の大学生の明澄と不思議なふたり暮らしが始まる物語。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出るという明澄に対して、とっさに同居を提案して始まった日々。静かだった日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあって、悪天候のたびになぜかやってくる猫に振り回されたりもして、周囲との関わりが増えていくことで、その世界が少しずつ変わっていく何気ない日々の描写がとても素敵な物語でしたね。
  • Karl Heintz Schneider
    2024/12/18
    経堂駅から10分ほど歩いた住宅街のど真ん中に、ひっそりと佇む猫沢文具店。店番をすることを条件に実家であるこの店に越してきた30歳の猫沢二胡。夫を亡くし、仕事も失くし、住む家も追い出された彼女は希望もなく、ただぼんやりと暮らしていた。そこへ甥っ子の大学生明澄が転がり込んできて。ワケアリな客たちや、時々やってくる猫。戸惑いながらも彼らとの触れ合いを通して二胡は徐々に人生を取り戻してゆく。
  • まふぃん
    2024/10/14
    ネタバレあり
    作者買い。主人公は熱くも冷たくもなく、でも筋が通ったところに共感。谷崎先生ご自身に重なる保護猫捕獲。猫共々、甥と楽しく過ごす姿を続きで読みたい。