月華の方士 夜見戻りの贄は闇を祓う
発売日 :
2024/09/13
人間嫌いの方士と敵を追い続ける役人。死者の無念を晴らす中華ファンタジー
方士の素月は、幽鬼を祓うことが生業だ。
今回の仕事はひどい家鳴りの調査。
屋敷では若い夫婦と、その幼馴染の男・耀天が待っていた。
方士を敵視する耀天に見張られながら、素月は悲しげな女の幽鬼が原因だと探り当てた。
幽鬼に導かれ地面を掘り返すと変死体が見つかる。
――彼女の遺体らしい。
耀天は「この先は俺の仕事だ」と言う。
彼は捕吏、犯罪を取り締まる役人だった。
仕事を取るなと憤る素月も譲らず、二人はともに屋敷の前の持ち主を訪ねるが――。
人間嫌いの方士と敵を追い続ける役人が挑む、中華ファンタジー。
今回の仕事はひどい家鳴りの調査。
屋敷では若い夫婦と、その幼馴染の男・耀天が待っていた。
方士を敵視する耀天に見張られながら、素月は悲しげな女の幽鬼が原因だと探り当てた。
幽鬼に導かれ地面を掘り返すと変死体が見つかる。
――彼女の遺体らしい。
耀天は「この先は俺の仕事だ」と言う。
彼は捕吏、犯罪を取り締まる役人だった。
仕事を取るなと憤る素月も譲らず、二人はともに屋敷の前の持ち主を訪ねるが――。
人間嫌いの方士と敵を追い続ける役人が挑む、中華ファンタジー。
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 748円(本体680円+税)
- ISBN: 9784040755748
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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ひぬ2025/05/1824ネタバレあり【電子】幽鬼を祓うことを生業とする方士の素月。家鳴りの調査に赴くとそこで待っていた依頼人の幼馴染で捕吏の耀天に敵視され…変死体や人柱など扱う題材は死者が出るのもあり、割と重いですが軽妙なやりとりもあってそれをあまり感じさせない作品でした。でも素月が人に対して憎悪を抱く理由がよく分かるというか、過去が激重…彼女の事情を知っているのもあって耀天の言葉は割と綺麗事だけに見えてきますが、素月も徐々に心を開き始めて何より。素月の師匠と耀天が追っている敵の繋がりもまだ明かされていないのでこれは続きが気になります。
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はなりん2024/10/2716生贄にされ死が間近に迫ったところを助けられ、それから幽鬼が視え方士として生きてきた素月。依頼を受けた先で捕吏の耀天と出会い、なんやかんやで耀天の仕事を手伝う事に。生い立ちから人を信じていない素月と、過去の出来事から仇を追っている耀天。反発しながらも徐々にお互いを理解して信頼し合うように。そして一つ屋根の下で暮らすという、おいしい設定。耀天の追っている人と行方不明の素月の師匠が関係ありそうで、続きが楽しみなシリーズ。
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nono2025/05/2112ネタバレあり図書館本。初読み作家様。陰惨な過去を持つ方士・素月が、訳あり捕吏・耀天と共に正体不明の謎を解き明かすお話は、取り上げられた事件や人間関係が胸糞悪いものの、何処かで人を信じる彼等の優しさが救いとなる物語。未だ物語は序盤のようで、この先彼等の行きつく先が気になります。
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京2024/10/245ネタバレあり幽鬼を祓うことを生業としている方士の素月。ひどい家鳴りの調査のため屋敷へ向かうと若い夫婦とその幼馴染の男・耀天が待っていた。彼は捕吏、犯罪を取り締まる役人で…。人間嫌いの方士と敵を追い続ける役人が挑む中華ファンタジー。面白かった。素月は生け贄にされた過去から人間嫌いで復讐を推奨するしマイペースだしでキャラがとてもよかった好き。めちゃめちゃ大食いなのもギャップがあっていい。いつの間にか素月が人の輪の中にいるようになっているのもグッときました。消えた素月の師匠と耀天の仇の行方が残っているので続きが出るかな?
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かきょん2025/01/014この手の本(中華ファンタジー、幽鬼)としては、全体的に暗くなくコミカルで読みやすかった。 キャラクターの背景や過去も際立っており、世界観に入りやすい。事件がいくつか起きて、巻き込まれながら解決していく。 はじめは胡散臭く感じていた主人公に、淡々としていて相手にされず流され、次第に手伝っていく変化も楽しめる。 他の登場人物たちも個性があっていい。
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