心獣の守護人 ―秦國博宝局宮廷物語―

発売日 : 2024/08/23
立場も性格も真逆の凸凹コンビが、心に巣食う闇を祓う!
第30回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞の東洋宮廷ファンタジー!

二つの民族が混在する秦國の都で、後頭部を切り取られた女の骸が発見された。文官の水瀬鷲は、事件現場で人ならざる美貌と力を持つ異端の民・鳳晶の万千田苑閂と出会う。
宮廷一の閑職と噂の、文化財の管理を行う博宝局。局長の苑閂は、持ち主の心の闇を具現化し怪異を起こす “鳳心具”の調査・回収を極秘で担っていた。皇子の命で博宝局員となった鷲も調査に臨むが、怪異も苑閂も曲者で!? 
優秀だが無愛想な苑閂と、優しさだけが取柄の鷲。二人はやがて国を脅かすある真相に辿り着く。

◆◆◆登場人物◆◆◆

【万千田 苑閂 (まちだ えんさん)】
無愛想だが非常に端正な顔立ちで、若くして博宝局の局長を務める。愛称は苑。
先住の民・鳳晶の血を引き、優れた身体能力と五感を持つ。

【水瀬 鷲 (みなせ しゅう)】
博宝局に配属された文官の青年。
心優しいがそれ以外に取柄が無く、自分に自信を持てずにいる。

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みんなのレビュー

  • honoka
    2024/09/21
    ネタバレあり
    美青年のモフ遣い?とワクワクしたが、そんなにスカっとしない。そもそも美しく特殊な力を持つ民族である鳳晶が虐げられているというのがなんとも解せぬ。しかしその鳳晶の万千田(カバー)が他人を傷つけることを恐れ孤高でいるというわかりやすいキャラと、その周りの人も魅力的なので楽しく読了。シリーズ化するのかな。
  • 夜桜キハ
    2024/10/12
    読書メーターのプレゼントキャンペーン当選にて。自分ではファンタジー作品って人に勧められてからしか読まないんだよなって改めて思いました(興味はあるけれど)東洋系の設定で何だか神秘的で美しいながらも持つ人間の心によって暴走する心獣について哀しく描かれた作品。キャラそれぞれに立ち位置があってクライマックスではそうくるか、と読み進めていました。個人的になってしまいますが読んでいくと苑が好きになっていく。それを支える鷲。この二人の関係性が続きますように。「俺たちは皆、獣を飼っているんだと」続編出たら飛び上がります。
  • ころころ
    2024/09/08
    ネタバレあり
    二つの民族、鳳晶と勾蓮が混在する秦國。かつて勾蓮は鳳晶を隷属させたが、現在は表向き差別はない。文官・水瀬鷲はある日、出先で他殺体発見の報を聞く。現場に向かう決心がつかない中、宮廷で度々見かけたことのある鳳晶の青年に半ば強制的に連れて行かれるが…。すっごく面白かった。基本的にはほんのりでも男女の恋愛のある作品の方が好きで、男性同士のバディものは評判買いが殆どで自発的な購入は滅多にしない私。でもこの作品はタイトルと表紙に何か心惹かれるものを感じ購入。大正解でした。
  • キキ
    2024/12/23
    献本になっていたので気になって。キャラ設定は良いかな。鷲だけちょっと弱々しすぎて私はハマらなかったけど…苑と暁を始め他でカバー出来できて結果楽しく読了した。嫉妬も妬みも恨みも大小あれどみんな持ってるもの。苑や暁の過去、烏の謎が知れて良かった。全体像が掴めた感じでまだまだ謎が残っているし、完全解決していないから続編ありきかな?あれば勿論読みます。
  • 冬野
    2024/10/11
    作者さんのデビュー作。同性バディの古代ファンタジー。とても良かった。デビュー作と思えないくらい文章が上手く完成されている。作中舞台の文化は中華風と和風が半々くらいで最初は少し戸惑ったものの、スケールの大きさに惹き込まれていった。人間の心の闇から生まれた獣を封じて終わりにするのではなく、登場人物の心模様に深く丁寧に寄り添った描写がとても染みる。良質なブロマンスでもあり、個人的には玖矛と暁の関係が刺さったので、カクヨムで公開されている特別編も良かった。『山月記』が好きな人は読んで損はないと思います。星:5/5