余命わずかなキミと一緒に、初恋を探しに行く

発売日 : 2024/08/23
「お願い、私の初恋になって?」
僕・柊透葉は、クラスメイト・暁月杏の「エモ探し」に協力させられている。
深夜のプールに忍び込んだり、夕暮れの教室で黄昏れてみたり。
明るく可愛く真面目で優しい優等生で通っている暁月には秘密があって、月に一度、エモくならないと死んでしまうらしい。
あんまり深入りしたくないけど、僕は僕で彼女に弱みを握られているから、協力するしかない。可愛い暁月と一緒に綺麗なものを見られるんだし、少しばかり役得に感じてもいいのかもしれないけど……。
でも、「私の初恋になってよ。私をドキドキさせて、エモくさせて?」
ってそれはちょっと僕に求めすぎじゃないか?
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 748円(本体680円+税)
  • ISBN: 9784046839145

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みんなのレビュー

  • よっち
    2024/08/23
    余命宣告をされたクラスメイト・暁月杏の寿命を延ばすために、密かに協力している高校生の柊透葉。そんな暁月から思わぬ提案をされる青春小説。明るく可愛く真面目で優しい優等生・暁月が抱える、月に一度エモくならないと死んでしまうという秘密。唯一それを知っていて一緒に深夜のプールに忍び込んだり、夕暮れの教室に黄昏れたりしていた透葉に暁月から提案された初恋になってほしいという提案。けれど生き延びるための手段に代償がないわけもなくて、それでも生きるべきなのかと葛藤する彼女が選んだ結末の意味を考えずにはいられませんでした。
  • のれん
    2024/09/11
    ネタバレあり
    岡田真理作品を思い出す。スチール写真のような背景に、佇む深刻な現実とファンタジックな設定が同居するキャラ。 箸がころんでもおかしい思春期にとっては、全てが退屈で無感動で冷たい。なぜなら自分たちの内に疼くものが一番熱く刺激的だから。その熱さを大人から見る行為をノスタルジーと呼ぶのだろう。 が、やはりどうにも病名の分からない余命と、テーマが見え隠れする幻想設定の組み合わせは食傷気味である。 作者の前作もノスタルジーものだったが、あくまで子供の逃避行であることが前提だった。今作は少々清々しさが過ぎる。
  • なみ
    2024/09/09
    エモを摂取することで余命を延長するクラスメイトの暁月杏と、その手伝いをする柊透葉の物語。 夜の学校に忍び込んだり、遠くまで旅行に出かけてみたり。 2人は色々な「エモい」を探しにいきます。 不干渉がモットーの柊が、終盤では覚悟を決めて行動に移すようになる。そんな成長がしっかり描かれていたところがすごく良かったです。 紛れもなくエモい作品でした。
  • 碧海いお
    2024/09/09
    ネタバレあり
    悪くはなかったと思うのですが、余命宣告を受けた中学生と思えない設定でした。余命宣告となると、今まで読んだものが闘病が多いせいか、同世代と関わってエモイを探しに行くというコンセプトがちょっとモヤっとしました。青春を感じて、幕を閉じるのも美しきことか。
  • 真白優樹
    2024/09/03
    不等価交換を生業とする怪異に、エモさと引き換えに命を貰う少女に付き合わされエモを探す物語。―――閉ざされていく生の中、生き残るためのエモを探して。 一月に一度付き合わされ、エモを探す日常の中で彼女に向き合っていく物語であり、報われぬ最期が待っているとしても、と選んでいく独特の切なさと空気がある物語である。きっと最後は何もかも閉ざされ失うとしても、傍に居ると決めたのだから。段々終わっていく道の中で探していくエモの先、どんな最期が二人に待っているのだろうか。 うん、とても面白かった。