牡丹と獅子 双雄、幻異に遭う

発売日 : 2024/07/25
毒舌美人道士と獅子の名を持つ便利屋が怪力乱神を断つ。中華風ブロマンス!
「眠らずの獅子」の二つ名を持つ劉英傑(りゅう・えいけつ)は、乾帝国の南の辺地、神仙が住む山と言われる白淵山の麓にある龍渦城市で便利屋を営んでいる。
英傑は、水神様の祟りと噂される事件解決を依頼されたことをきっかけに、白淵山に住む「百華道士」こと丁洛宝(てい・らくほう)の噂を聞く。
彼は牡丹のように美しい顔立ちをしているが、大の人嫌いでめったに人前に出てこず、さらに彼と目が合うと死ぬ――のだという。
図らずも洛宝と接触した英傑は、彼の近寄りがたいほどの美貌に反した毒舌と、中身の率直さに興味を持つ。
怪力乱神がらみの事件を解決する便利屋となれ、と元締めから背中を押された英傑は、炊事洗濯なんでもござれの特技を活かし、半ば強引に食客として洛宝の庵に居座りつつ教えを請うことに。
初めは英傑を疎んでいた洛宝だったが、英傑に持ち込まれる幻異事件を共に解決していく羽目になってしまう。
次第に相手のことを密かに面白く感じていく2人だが、それぞれ消えない過去の「傷」を抱えていて……?

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みんなのレビュー

  • 合縁奇縁
    2024/08/15
    ネタバレあり
    『毒舌美人道士と獅子の名を持つ便利屋が怪力乱神を断つ。中華風ブロマンス!』「眠らずの獅子」の二つ名を持つ劉英傑は、乾帝国の南の辺地、神仙が住む山と言われる白淵山の麓にある龍渦城市で便利屋を営んでいる。英傑は、水神様の祟りと噂される事件解決を依頼されたことをきっかけに、白淵山に住む「百華道士」こと丁洛宝の噂を聞く。彼は牡丹のように美しい顔立ちをしているが、大の人嫌いでめったに人前に出てこず、さらに彼と目が合うと死ぬ――のだという。図らずも洛宝と接触した英傑は、彼の近寄りがたいほどの美貌に反した毒舌と
  • Kira
    2025/06/19
    ネタバレあり
    電子。読友さんのレビューを拝見し、綺麗なカバー絵にも惹かれて読んだ。中華風ブロマンスとあるが、ブロマンスと銘打たれたものを読んだのは初めて。友情よりももっと深い絆を感じさせる。方術を使う洛宝には、安倍晴明に通じるものがあって興味深い。しかも洛宝は片付けのできない男で、その美貌とのアンバランスが面白い。洛宝の世話をする精怪の斗斗がかわいい。本書を読んで以来、「陰陽師」シリーズの晴明と博雅のあれやこれやもブロマンスなのでは、と思い始めた。
  • nono
    2025/06/09
    ネタバレあり
    図書館本。中華風ブロマンスとの噂で手にした初読み作家様。「眠らずの獅子」の二つ名の便利屋・英傑と、「百華道士」と呼ばれる美貌だけど毒舌の道士・洛宝が、怪異絡みの事件を共に解決するお話は、共に厳しい過去を抱えた者同士が互いの為に傷を負うことも厭わない大変満足な物語w 其々仕事も性格も違うけれど何処か信頼をおける関係性、過去の柵に囚われ苦しい胸の内、そして共に在る事の幸せw 胸糞悪い展開もありますが、彼等の絆が麗しいので続編希望しつつ、楽しく読了。
  • かなで
    2024/08/31
    ネタバレあり
    絶世の美貌の持ち、道士の丁洛宝と、三年前からの過去を誰にも話さない便利屋の劉英傑のバディもの。ブロマンス要素はなかったかな。絶世の美貌の道士に、酒豪、便利屋の人当たりの良さ、兄の破格の人の良さと優しさなど、最近読んだ某本に似ているけれど、こちらは牡丹の顔。面白かったけれど、目線が主人公二人で明確な区切りもなく進む部分があったので、あとでこの気持ちだったのはこっちのほうだったんだ?と思い返す。シリーズものならもっとひとり目線で書いてくださったのか分からないが、一人ずつの目線だったらもっと感情移入できたかな
  • 冬野
    2024/08/22
    作者さん二作目。中華風バディファンタジー(志怪小説というジャンルらしい)。同性バディものとしてかなり高水準では。反目しつつ互いの傷を見せられる関係になっていく男二人っていいよね。洛宝の美貌が生きる上で枷になってるのも、さっぱりした性格の英傑の方が過去の闇が深いのもいい。虎の子みたいな精怪の斗斗が健気可愛い、なぜ絵がないのか。讖が見せる恐ろしくも美しい光景が印象的。提示された大きな謎を単巻でしっかり解決してくれる作品、大好き。ブロマンスを狙いすぎかなというシーンもあるが満足度が高く面白かった。星:4.5/5