星詠みと海賊の嘘
発売日 :
2024/08/01
第24回角川ルビー小説大賞 読者賞受賞作家のデビュー作!
黄金の髪と瞳をもつ美しい青年のハシュナは、異国の血を引くその見た目から閉鎖的なナジュム国で迫害されて生きてきた。その過酷な環境は彼を嘘の道に誘い、ハシュナに建国神の伴侶・ツェツェグの生まれ変わりを騙らせる。そうして王子であるテムジンの婚約者として王宮に召し上げられ星詠みとして国を支えてきたハシュナだったが、結婚目前に自らがついてきた嘘をテムジンに告白したところ、偽物と拒絶され追い出されてしまう。己の罪を悔いて海に身を投げたハシュナは大海賊のガルディに命を助けられ、彼との旅路のなかで自分の人生に付き纏う孤独と罪悪感と向き合う強さを手に入れていく。やがてハシュナとガルディは運命に導かれるように強烈に惹かれあっていくが――ガルディも、その身に大きな秘密を抱えていた。
- レーベル: 角川ルビー文庫
- 定価: 792円(本体720円+税)
- ISBN: 9784041152362
角川ルビー文庫の新刊
みんなのレビュー
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もきゅ子2024/10/109ネタバレあり面白かった。国に伝わる星詠み(予言の巫女のような存在)だと偽り生き延びた孤児の受け。受けは偽物だとバレないように天文学などを学び、天気を予言して暮らしていた。いろいろあって海賊に拾われて外の世界へ。閉鎖的な自国しか知らなかった受けがいろんな国々や人々と出会い変わっていく物語。攻めは遊び人で豪快な海賊船の船長。その割に泣く受けを見て慌ててハンカチを探したり受けに優しい。あととても嫉妬深い。
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蝶子2024/08/159すごくよかった!全体的にロマンチックな話だった。受けはある王国の伝説のとおりに王子のところに嫁ごうとするが、実はその伝説にある痣は自分で作った傷であって、本当は伝説にあるような存在ではなくて…痣があると嘘をついて王子を騙した罪悪感から入水自殺をしようとして、攻めに助けられて…という冒頭からめちゃくちゃシリアスで受けが不憫!でも攻めがかっこよくて包容力があるので、まあなんとかなるだろう…とずっと思ってた笑。ただ、ちょこちょこ校正ミス?と思われる誤字などがあって、大丈夫かルビー文庫…と思ってしまった。
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きょん2024/08/248海賊の元第一王子×星詠みを騙る孤児。人身売買されそうになり星詠みの印を偽造した受が、第二王子との婚姻前に罪悪感に耐え切れず第二王子に告白し城を追い出される。海で入水自殺をしようとした受けを攻が自分の船に助けてからの航海生活も楽しい。王家の妄執に取りつかれていた王を滅ぼしたのはいいけど、この流れだと普通は王族全員処罰だと思うんだが第二王子は地位を保全されるのがなんだか不安。
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hinako2024/10/064ネタバレあり★3.7 読者賞ということで期待したのだが、私にはあまり・・・。設定で皆、脳内妄想をかき立てて下駄を履いているのではないか。エピソードを盛り込みすぎてどれもこれも薄い。14,5歳で世間も知らず城を飛び出した王子が、27歳で世界中に知れ渡る海賊になったのもびっくりだし、受が国に連れ戻されてからこんな短期間で周り中の国とネゴして一緒に攻め込んできてあっという間に城を制圧するとか、ファンタジーにしても呆気にとられてしまう。受も攻もいい人なのだが、決め手に欠けて、あっさり読み終わってしまった。
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かんちゃん@令和ヽ(*゚∀゚*)ノ2024/08/034ネタバレありルビーらしいお話。あまりの辛さから建国の神話 、星詠みになるため嘘の痣をつくり城にあがったが、その容姿から塔に隔離されてしまう。楽しみといえば新聞で見る海賊ガルディの記事のみ…。王子と星詠みは結婚する運命だが、実は王子には兄がいて失踪して行方がわからないことを知る。結婚式を前にハシュナは王子に嘘を告白してしまい、案の定追い出されてしまうが なんと助けてくれたのがガルディで…。最初から話の顛末見えてたけど面白かった。神話の真偽はどうあれ、惹かれ合う二人は神話と重なってロマンチック。ラストまで安心して読めた。
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