後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす 3

発売日 : 2024/04/25
毒香る中華後宮ファンタジー 二人の絆が試される第3巻!
毒疫に覆われた帝国・剋。現帝の崩御により混乱を極める中、慧玲は変わらず後宮食医として治療に努めていた。
元宵祭の夜、失踪していた皇太子として帰還した鴆と特別な感情を確かめ合った慧玲。しかし、宮廷に滞在していた蜃王に見初められてしまう。
二人の気持ちが交差する中、身に宿る鳳凰の力によって大規模な解毒を行った慧玲は、その反動で命の危機に瀕してしまう。一方、鴆は彼女を救える特別な毒杯の調査を進めるが――毒疫の核心に迫る時、ついにあの人物が動き出す。

◆◆◆登場人物◆◆◆
【慧玲(フェイリン)】
暴虐を尽くした先帝の廃姫であり、毒を熟知する白澤一族の叡智を受け継ぐ最後の末裔。助命と引き換えに、皇帝から毒疫の治療を命じられる。

【鴆(ヂェン)】
怪しげな翳をもつ美貌の青年。宮廷で活躍する風水師だが、その正体は毒を操る暗殺者。毒の効かない慧玲を気に入り、なにかと揺さぶりをかけてくる。

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みんなのレビュー

  • よっしー
    2025/04/20
    慧怜が後宮の面々に受け入れられていく様子を見ると、嬉しくなります。最初の扱いを考えると余計に…。蘭星も、最初は失礼ながら裏切るんじゃ…と失礼な見方をしていたのですが、見事に予想を裏切り立派な右腕となっていますね。鴆という理解者もいるけれど、全力で頼る事をしない慧怜にもどかしさも感じつつら、共依存のようで歪な関係性はどこに帰着するのか楽しみです。が、その前に皇后の企みがどう出るのか…かな。
  • はなりん
    2024/12/01
    シリーズ3巻。先帝の帝姫であり白澤の末裔である慧怜。後宮の食医として薬膳を作り続け後宮でも宮廷でも信頼を得てきていた。宮廷で明らかに毒疫が起こり解毒に成功するも、後宮では同じ毒疫で死者が出てしまい別の毒殺事件の解明にも奔走する。必死で薬であろうとする慧怜が痛々しいんだけど、鴆の存在が孤独に戦ってきた慧怜の拠り所になってきて2人の関係が何とも言えず良き。過保護に守り助けるのではないんだけど深い。皇后の正体が少しずつ明らかになりつつあるけど、不気味です。何が起こるのかしら。
  • お涼
    2024/04/30
    ネタバレあり
    シリーズ3作目。皇太子として戻ってきた鴆(ヂェン)と、先帝の姑娘だが後宮食医をしている慧玲(フェイリン)。相変わらず歪な愛の形を確かめ合っているよう。でも窮地に陥る慧玲を救いだす鴆の姿は真っ直ぐ過ぎるほど。アレルギーを持っている蜃国の王、麻薬に溺れる静妃を命を懸けて対処する慧玲が神々しい。
  • ひぬ
    2025/02/04
    ネタバレあり
    【電子】皇帝が崩御し、失踪した皇太子として帰還した鴆。変わらず食医として治療に努める慧玲ですが、鳳凰の力を使って大規模な解毒を行ってしまい…前半は隣国の蜃王のもてなし。アレルギー反応故に「毒」と判定してしまうという展開は王道ではありますが、やはり紐解かれる過程は面白いものです。後半は後宮内で発生してしまった毒疫の調査。物語が大きく動くのと同時にやるせないものを感じてしまいます。皓梟妃がしていた霊廟の調査の面も気になりますが、全ては皇后の手の上。鴆も人毒を失ってしまうし、どう彼女を欺けるのでしょうか…
  • なみ
    2024/06/06
    後宮食医の慧玲が、薬によって毒を解くシリーズ3作目。 食医としての役割を全うする慧玲が、相変わらず格好良かったです。 慧玲と鴆が2人きりになったときの描写もすごく良かった。 独特な空気に飲み込まれそうになります。 推しは藍星です。 コミカルなリアクションが素敵なのですが、今回は頼もしくなった姿も見られて大満足でした。 4巻も楽しみです!