夫君殺しの女狐は幸せを祈る
発売日 :
2024/04/25
呪われた二人は、今度こそ幸せを願う――。中華風あやかし婚姻譚
第8回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞 受賞作。
立て続けに三人の夫を亡くした33歳の名家の長女、香淑(こうしゅく)にはある呼び名があった。
――『夫君殺しの女狐』。そう噂される彼女は、両親に疎まれ、実家の屋敷で死んだように日々を送っていた。そんな香淑のもとに突然、四度目の縁談が舞い込む。相手は10歳も年下の、富裕な名家の青年・榮晋(えいしん)。婚礼の場で初めて出逢った榮晋は、思わず息をするのも忘れるような美貌の青年だったが、彼には仄暗い呪われた宿命があった――。
「お前を娶ったのは――わたしを殺してもらうためだ」
今度こそ幸せに添い遂げたいと切に願う香淑は、秘密を抱える榮晋に寄り添うが、そんな香淑自身にもある秘密があり……。
傷だらけな二人の結婚生活の行く末とは――。
互いに絶望を知る二人の想いが重なり合う、中華風あやかし婚姻譚。
立て続けに三人の夫を亡くした33歳の名家の長女、香淑(こうしゅく)にはある呼び名があった。
――『夫君殺しの女狐』。そう噂される彼女は、両親に疎まれ、実家の屋敷で死んだように日々を送っていた。そんな香淑のもとに突然、四度目の縁談が舞い込む。相手は10歳も年下の、富裕な名家の青年・榮晋(えいしん)。婚礼の場で初めて出逢った榮晋は、思わず息をするのも忘れるような美貌の青年だったが、彼には仄暗い呪われた宿命があった――。
「お前を娶ったのは――わたしを殺してもらうためだ」
今度こそ幸せに添い遂げたいと切に願う香淑は、秘密を抱える榮晋に寄り添うが、そんな香淑自身にもある秘密があり……。
傷だらけな二人の結婚生活の行く末とは――。
互いに絶望を知る二人の想いが重なり合う、中華風あやかし婚姻譚。
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 770円(本体700円+税)
- ISBN: 9784041148365
角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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よっち2024/06/1126立て続けに3人の夫を亡くし『夫君殺しの女狐』と噂される名家の娘・香淑。そんな彼女のもとに突然、10歳も年下の富裕な名家の青年・榮晋から縁談が舞い込む中華風あやかし婚姻譚。今度こそ幸せに添い遂げたいと切に願う香淑と、裏腹に自分を殺してもらうために彼女を嫁にした榮晋。そこから明らかにされる榮晋の家が抱える呪われた背景があって、並行して香淑が3人の夫を失った真相も明らかになっていきましたけど、最初は打算から始まった2人の関係が、お互いの事情を知って共に乗り越えて、甘く変わってゆくその結末はなかなか良かったです。
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鳩羽2024/11/023嫁した後、夫を亡くすということが三度続いた名家の娘・香淑は、十歳も年下の裕福な家の青年・榮晋と四度目となる結婚をすることになる。多くは望まない、普通に添い遂げられたらいいと願う香淑だったが、榮晋にはある目的があり…。二人の抱えるそれぞれの秘密と事情が明らかになるまで、傷つけあうしかない二人が痛々しいけれど、特別な恋愛という感じではなく、労わりあえるよう、出会うべくして出会った夫婦という感じで、落ち着いた雰囲気の恋の話だった。狐空が唐突な気もしたが、おいしいとこ全てを持って行った良いキャラでもあった。
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色素薄い系2024/06/103面白かったです。よく見たら表紙にヒントがあったんですね。香淑が天然のろくでもない男ホイホイなのが可哀想すぎだったけどそれとは別に魔性の女属性も備えていたようですね…絆されるまいとしていた榮晋すら割とあっさり陥落していた所から見るに強力!そしてそれに対して榮晋がなんであんな事したんだとか頭悩ませてたし。香淑をこっそり守っていた弧空はその子孫まで守っていきそうな予感がした。
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京2024/06/053ネタバレあり立て続けに3人の夫を亡くし「夫君殺しの女狐」と呼ばれる香淑に突然、4度目の縁談が舞い込む。相手は10歳も年下の富裕な名家の榮晋。彼には呪われた宿命があり…。中華風あやかし婚姻譚。作者買いしたんだけど迷子宮女~とは表現が全然違って驚きました。ヒロインに酷いことを言ってあとで後悔するヒーローが大好きなので終盤はときめきが止まらなかったです。年上ヒロイン、年下ヒーローもよき。狐空が榮晋に対してバチバチなのも好きでした。狐空、伯父馬鹿になりそうだね。香淑と狐空の関係もよかったし好きが詰まってる作品でした。
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巴2025/01/251ネタバレありページ数が足りねえ……ッ!もっとイチャラブな後日談パートをくれ!!ってのが正直な感想。いや良かった、良かったけど、良かっただけに物足りなさがある。叔父にもギャフンと言わせてやってくれよ!結構シリアスなまま話が進むなか、「女狐」であるはずの妻に惹かれていく年下の夫……という図にはニコニコしてしまいました。
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