女王陛下に婿入りしたカラス

発売日 : 2024/09/20
女王陛下の求婚から始まる戦争をしないための戦い
「君、私の婿になる気はないか?」
国や領地をも家と見なし管理・経営する『家政学』専攻の学生ウィルは、略奪・戦争国家と批判していた隣国オノグルの女王イロナから初対面にもかかわらず突然、求婚される。
「この国を、戦争以外の方法で飢餓から救いたいのだ」
イロナの真意を知り、ウィルはオノグルで半年間過ごすことになるのだが、王宮の使用人たちにすら敵国の人間として扱われ味方は一人もいない状況で……。
家族を殺し、殺され、他国を憎み、憎まれる負の連鎖を断ち切ることはできるのか。
婚約式から靴や貨幣作りまで、剣を持たない少年の戦争回避術!

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みんなのレビュー

  • オセロ
    2024/09/22
    めっちゃ面白かったですね。 始まりこそやや強引だったものの、喉元過ぎればなんとやら。外国に輸出する資源や工芸品が枯渇する国の内情をどうにかしようとする主人公が何をするのかワクワクさせられたし、その背景にあるかつては戦争で対立していた国の摩擦をきちんと描くことで説得力が生まれる構成がとにかく良かった。そして元々は他人だった2人の距離が近づいていく様子も丁寧に描かれていて、続きがあれば嬉しい限り。
  • よっち
    2024/09/21
    国や領地をも家と見なし管理・経営する『家政学』専攻の学生ウィル。論文で略奪・戦争国家と批判した隣国オノグルの女王イロナから突然求婚されるファンタジー。外貨を得る手段がなく戦争・略奪しかないオノグルを、戦争以外の方法で飢餓から救いたいというイロナの真意を知ったウィル。戦争の負の連鎖が残る敵国出身故に、王宮の使用人たちにも敵国の人間として扱われる状況から打開策を模索する展開で、周囲の意識を変えながら可能性を見出していった矢先の窮地でしたけど、それでも諦めなかったウィルが切り開いてみせたその結末は良かったです。
  • のれん
    2024/09/20
    ネタバレあり
    『狼と香辛料』の戦記版という感じか。18世紀後半ぐらいの世界観で貨幣の改鋳、為替相場などを引き合いにして、国家の対立を描く。 貨幣を通じた経済戦争も構図は分かりやすく、少し画が退屈なきらいはあったが、レーベルを考えれば凝った出来。 しかしここまでするなら女王という肩書が少し扱いきれてなかったかもしれない。ラストの一発逆転も騎馬民族女王だからではないしな。しかもあの逆転方法はあまりにも一発すぎるw(1/2)
  • 真白優樹
    2024/09/22
    国すらも家と考える学問を専攻する青年が、敵国の女王から求婚され始まる物語。―――戦わぬための戦いを、憎悪を超えた幸いを。 既にできている戦争により成り立つ経済システムを改革すべく奔走する物語であり、がっつりと経済が絡む中で自分に出来る戦いをしていく熱さが光っている物語である。一つの成果で国は富み、しかし真の敵国は既に牙を磨いている。まだまだ問題は山積み、と言える中で青年は女王と共にどう戦うのか。繰り返してしまう憎しみの輪廻を、その手で生み出すシステムで覆せるのか。 次巻も勿論楽しみである。
  • rotti619
    2025/02/07
    家政学という、一族の繁栄の為の経済学を国家という広義に広げた学問を首席で修めたウィルが、戦闘国家オノグルの女王イロナから、その頭脳を見込んで求婚されるというお話。一見蛮族に見えるオノグルの窮状とイロナの優しさと苦悩を目の当たりしたウィルが一肌脱ぐという、経済を主軸にした物語となっている。経済をテーマにしたラノベはいくつかあるが、貨幣の価値に言及したのは珍しく、それを改鋳の際に今までの物語の流れを組み入れたのは面白かった。イロナとのロマンス要素は少な目なのだが、最後の最後、良い所で最高の演出を見せてくれる。