仮初めの魔導士は偽りの花 呪われた伯爵と深紅の城

発売日 : 2024/03/22
男装の新米魔導士が美貌の伯爵の呪いを解く!? 西洋風ラブ&ファンタジー
これは、魔力を持つ人間が、魔導士として人々の尊敬を集めていた国の物語――。

王都から少し離れた、ラインハルト伯爵が治める小さいが活気あふれる城下町。その近隣ののどかな村に住む少女、ティルは、幼い頃から性別を偽り暮らしていた。
ティルの祖父、アルバート・アドラ―は大魔導士で、占星術師としても人々の尊敬を集めていたが、この国では魔力を持つ女性は「魔女」と見なされ厳しい弾圧がいまだに続いているためで、ティルはあらぬ疑いをかけられるのを避けるため、男装して生きてきた。

だが祖父の遺言で、絵描きの兄、ハンスと共に悪魔祓いの仕事をしていく中で、祖父譲りの魔力が開花し、ティルはたちまち“美少年魔導士”として評判になってしまう。
そんなある日、ティルたちは突然ラインハルト伯爵に呼び出され、彼の親戚であるノア・バランド伯爵が住む、『世にも美しい城』の呪いを解いて欲しいと依頼される。

それは、辺境の高台に佇む美しい白亜の城で、城の主であるノアは、黒髪に深い紫の瞳を持つ美貌の青年伯爵だった。
ティルは、人を寄せつけようとしないノアに冷たくあしらわれながらも、城の呪いの調査を進めていくが、舞踏会で女装して彼の婚約者のフリをすることになってしまい……!?

呪われた城に秘められた切ない過去、そして女性を愛することを自らに禁ずる美貌の伯爵の真実とは――?
男装の駆け出し魔導士が、星の導きで呪いの謎を解き、魔を退ける!

『わが家は祇園の拝み屋さん』『満月珈琲店の星詠み』の著者新境地の西洋風ラブ&ファンタジー!

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みんなのレビュー

  • 合縁奇縁
    2024/04/22
    ネタバレあり
    『これは、魔力を持つ人間が、魔導士として人々の尊敬を集めていた国の物語――。』美少年魔導士ティルには秘密があった。それは本当は“少女”だということ。ある日、ティルは「世にも美しい城」の呪いを解いてほしいという依頼を受ける。城にいたのは美貌の伯爵ノア。ティルは呪いの謎を探ろうとするが…。男装の新米魔導士が美貌の伯爵の呪いを解く!? 西洋風ラブ&ファンタジー。ラインハルト伯爵が治める小さいが活気あふれる城下町。その近隣ののどかな村に住む少女、ティルは、幼い頃から性別を偽り暮らしていた。ティルの祖父、
  • よっち
    2024/03/22
    幼い頃から性別を偽り暮らしてきた男装の新米魔導士ティル。偉大な祖父の遺言で悪魔祓いの仕事を継いだ彼女が、美貌の伯爵ノアの呪いを解くファンタジー。魔女への厳しい弾圧が未だに続く王国。その王都から少し離れたラインハルト伯爵が治める城下町で生きてきたティルが、伯爵の甥であるノアが住む城の呪いを解く依頼を絵描きの兄ハンスと二人で引き受ける展開で、呪いを巡る過去とその結末には何とも切なくなりましたけど、一方で呪いを解く過程でお互いのことを知っていったノアとティナの不器用な関係がこれからどう変わるのか続巻に期待です。
  • ピース
    2024/06/02
    ネタバレあり
    脇役なんだけどレイリーの冷静で的確な動きがカッコいい。しかしこのレイリーの正体には驚いた。
  • ありす
    2024/11/24
    望月さんが西洋ファンタジーって新しいし、どんな感じになるんだろうと期待と不安で読んでみた。結論、和風だろうが洋風だろうが、望月さんの作品らしさがあってとても良かった!展開としては少女漫画ちっくでライトな感じではあったけど、占星術がしっかり入っていたり、恋の展開や風景描写は西洋ファンタジーをしっかりと感じられたり。改めて占星術って面白いなと感じた。
  • かなで
    2024/05/10
    ネタバレあり
    作者読み。すらすらと読みやすく、ご本人が言ったとおり、エンタメに走ったのだろうけど、ヒーローヒロインはどうしてくっついた…?となる展開で、首を傾げざるを得ない。ヒロインの兄の方がその後を知りたいかな。昔の少女小説を目指したとあとがきにあったが、私よりもかなり前の少女小説、なのかな?私が読んでいた少女小説は、もっとぎっちり設定と世界観が細かく決まっていたと思う。魔女裁判も拍子抜けなので、ちょっと残念。ただただヒロインの大魔導士の祖父が、全部良いところを掻っ攫っていった感じ…。