プラントピア

発売日 : 2024/03/08
いつとも知れない、遥か遠い時代。世界は草木に覆い尽くされていた――。
草木に覆われた、遠い未来の世界。そこでは植物が既存の生命も文明も全てを呑み込み、新しい生態系が生まれていた。
 なかでも「花人」はその最たるものである。花人はかつて存在した「人」に似た姿で「花」の特性を持った新しい生命で、旧文明の遺跡を発掘しながら独自のコミュニティを築いていた。
 そんな世界で目を覚ました少女・ハル。記憶を失った彼女はこの世界で唯一の人間として花人たちと交流を深めていくのだが、外の世界を知ろうとするハルと、花園を守る役目を負った花守のアルファは衝突してばかりで……。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 792円(本体720円+税)
  • ISBN: 9784049148121

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みんなのレビュー

  • オセロ
    2024/03/10
    まず最初に一言。 世界観の作り込みの深さが凄すぎます。それ故に最初は面白いのかつまらないのかも判断出来ないけれど気がついたらのめり込んでいましたね。人類が滅んだ未来の地球で唯一の生き残りで記憶喪失ののハルは何者なのか。そんなハルと慎ましく暮らすのは人間に酷似した花人という未知の生き物たちと花人たちを襲う剪定者と呼ばれる機械は何なのか。そもそも世界は何故滅びたのかなどの謎を2部構成で明らかになる構成は読み応えがありましたし、それでいて読了感も良かったです。
  • よっち
    2024/03/10
    人に似た姿で花の特性を持つ「花人」が旧文明の遺跡を発掘しながら独自のコミュニティを築く世界。そこで記憶喪失の少女ハルが目を覚ます近未来ファンタジー。唯一の人間として花人たちと交流を深めてゆくハルと、たびたび衝突する花園を守る役目を負った花守アルファ、花人を脅かす天敵的存在の剪定者と、ハルに執着する謎の少女クストス。その衝突により多くの花人たちが喪われる一方、生まれ変わる性質も持つ花人の特性があって、枯れつつある世界樹を救うために向かったハルが取り戻した記憶と、覚悟を決める彼女がなかなか印象的な物語でした。
  • のれん
    2024/04/02
    ネタバレあり
    色々メディアミックスを引っさげたコンテンツらしく、作者の今までの作風とは毛色が違う。 人類終末後の世界を舞台にカッコいいナンバーを持った人外集団ではなく、穏やかな人外集団が主役。 人外は人を模して、人を忘れ、そして人に近づいていく。そして人を思い、人を忘れなかった機械たちだけが人から離れていく。この冷たい熱が滾る。 以前ハヤカワで出した『言鯨16号』もそうだが、壮大な廃退世界で最後に燃える熱を描く展開が持ち味だ(今作は電撃だが)。 寡作の類だが、出す度に魅力が磨かれてるように思う。
  • 碧海いお
    2024/04/09
    読み終わったあとに電撃文庫ってこんな内容を発行をすることがあるんだ!という独特の世界観のSF的な話でした。 人類が滅んだあとの話はよくありますが、花人なんて聞いたことがありませんでしたし。新しい世界に入り浸ることのできる作品でした。
  • 真白優樹
    2024/03/10
    世界が草木に覆われ、花人と呼ばれる新種の生き物が闊歩する世界で、突然目覚めた人間の少女が花人のコミュニティに保護され始まる物語。―――再び咲く日を迎える為、この世界に真実を探して。 花人の常識に何とかついていこうと空回りしたり、剪定者と呼ばれる機械達との戦いで知己の者を失う中、少しずつ少女の力と過去が判明していく物語であり、どこか重めで苦しい世界観の中、それでも懸命に生きていく者達の命がそこに在る物語である。交じり合い新たな命として更にその先へ。無限の先にどんな未来が。 うん、とても面白かった。