金沙後宮の千夜一夜 砂漠の姫は謎と踊る

発売日 : 2024/02/22
千夜一夜の時も忘れる、謎解き×恋愛ファンタジー!
砂漠の大オアシス一帯を預かる有力部族に生まれた少女ファリンは、族長の孫娘にもかかわらず、幼い頃に両親が失踪したせいで、伯父と義妹に虐げられてきた。
しかし、砂漠を統べるバームダート帝国より、義妹を後宮に上げよと命が下り、ファリンの人生は激変する。
皇帝は血に飢えた暴君で、その後宮は呪われていると噂されている場所――。
恐れをなした義妹の代わりに、ファリンは後宮に入れられてしまう。

だが入ってみれば後宮は快適な場所で、年の近い友人妃たちと悠々自適な生活を送っていた。
そんなある日、ファリンと友人たちの“ある妄想”から生まれた「同人誌」が妃たちの間で大流行する。
それは美丈夫である皇帝と、その最側近を務める美青年、サイードの禁断の恋の物語!
描写のリアリティを高めるため、ファリンは取材と称して外廷に侵入するが、盗み見していたところをサイードに捕えられてしまう。
絶望するファリンだったが、ある条件と引き換えに罰を受けることを免除される。
それは、後宮で囁かれる「呪い」と呼ばれる様々な事件を調査し、それが超自然的なものではないと証明するのに協力することだった。

ファリンはサイードと、子トラ姿の精霊・バァブルとともに、事件の調査に奔走し始める。
西方人の博物学者だった父譲りの知識で、後宮の「呪い」の噂の真相を紐解いていくが、その中で、生真面目だがまっすぐで等身大なサイードを知り、徐々に惹かれていってしまう。
だが「呪い」は次第にエスカレートし、皇帝も事件に巻き込まれる危険な状況に。
ファリンは事件を解いていく中で、呪いに隠されたある事実に気付くが……。

砂漠の後宮の呪いの正体、そしてファリンの想いの行方は――?
第8回カクヨムWeb小説コンテスト《ライト文芸部門》特別賞 受賞作。

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みんなのレビュー

  • ぐっち
    2024/04/27
    陛下と側近の薄い本を執筆しつつ、事件が呪いではないことを解決することになったファリン。あれ転生者じゃないんだ?しゃべるもふもふいる?父は何者?など突っ込みたいところは多かったけど、お友達関係もライトで楽しく読了。
  • 虚と紅羽
    2024/03/17
    ネタバレあり
    砂漠の後宮舞台にしたアラビアンナイト風物語。ホールニューワールド流すか。これ角川文庫で出すんだ別のレーベルっぽいけど、と思いつつ気楽に読了。ノリで書いた二次創作みたいだから頭空っぽでも読める。 一巻でちゃんとくっつけて式まで挙げてくれた。ありがたい。最近のこういう作品、続きありきの感じで〆てくれないからモヤモヤする。王道なハッピーエンド。オタク語録と時代・文化設定が気にならなければ面白いのでは?たぶん。 続きがあるとしたら実は西方国の王女でしたかな。父親のフラグが微妙に回収しきれてないし。
  • 色素薄い系
    2024/03/08
    ネタバレあり
    中盤以降は良かったんだけど、序盤に出てくる「推し」「壁になりたい」「同人誌」「解釈違い」なんかの単語に違和感があってさ…異世界転生してる訳じゃないしもしかしたらこの世界には元々そういう概念が存在するのかもしれないけどそれにしても引っかかった。後宮設定もなんちゃってな感じだしだいぶ緩かったな、と。あと一番謎なのは皇帝とその側近のサイードでBL展開を妄想して楽しんでたのに(伏せられていた情報とはいえ)彼ら実際は親子じゃん?具体的な年齢出なかったけど最低でも20近くは離れてる相手でBL夢想って出来るもんなの…?