華は天命に惑う 莉国後宮女医伝 2

発売日 : 2024/02/22
疫病の発生に謎の宗教団体……。新米女医は後宮で医療の光と陰に迫る!
■あらすじ

市井で働くはずが後宮に転属となった新米女子医官、李翠珠。
ある日、郊外の村で「天花」と呼ばれる疫病が発生したと報せが入る。莉国では患者の痂皮を接種して免疫を得る術が確立されており、翠珠は痂の採取のため村に向かうことに。だが、都に戻る際に《枯花教》と名乗る団体が医療反対運動を行っているのを目撃。どうやら監察官の青年、鄭夕宵もその団体を調べているようで……? 
医療の光と陰を見つめる、中華お仕事ミステリ第二弾!

■登場人物

李翠珠(りすいしゅ)
女子太医学校を首席で卒業し、研修中の新人女医。
市井の医院で働くことを希望していたが、ひょんなことから内廷(後宮)勤務に――。

鄭夕宵(ていゆうしょう)
御史台の若き官吏。
正義感が強く、まっすぐで公明正大。
内廷の事件を捜査することが多く、よく妃嬪の住まいに出入りしている。

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

シリーズ作品

角川文庫 キャラクター文芸の新刊

  • 烏衣の華 3
    烏衣の華 3
    風変わりな天才巫術師の少女と許婚が謎を解く、中華退魔ファンタジー第3弾
    白川紺子 (著者) / 春野薫久 (イラスト)
    発売日: 2025/08/25
    角川文庫 キャラクター文芸
    試し読みする
  • 京都友禅あだしの染め処 梅枝の振袖とにしんそば
    京都友禅あだしの染め処 梅枝の振袖とにしんそば
    重版出来!「京都伏見のあやかし甘味帖」著者の美味しい京都ファンタジー!
    柏てん (著者) / 前田ミック (イラスト)
    発売日: 2025/08/25
    角川文庫 キャラクター文芸
    試し読みする
  • 結界師の一輪華 6
    結界師の一輪華 6
    華と朔の結婚に不穏な影が? 大ヒット和風恋愛ファンタジー、驚愕の展開!
    クレハ (著者) / ボダックス (イラスト)
    発売日: 2025/08/25
    角川文庫 キャラクター文芸
    試し読みする
  • 皇帝の調色師 昇龍を白は彩る
    皇帝の調色師 昇龍を白は彩る
    「私の運命は、私がこの手で選び取る!」 どん底皇后の挑戦が始まる!
    干野ワニ (著者) / 未早 (イラスト)
    発売日: 2025/08/25
    角川文庫 キャラクター文芸
    試し読みする
  • 皇帝の薬膳妃 玄武の離宮と囚われの后
    皇帝の薬膳妃 玄武の離宮と囚われの后
    董胡と尊武の行方は――!? 大人気王宮アジアンファンタジー第10弾!
    尾道 理子 (著者) / 名司生 (イラスト)
    発売日: 2025/08/25
    角川文庫 キャラクター文芸
    試し読みする

みんなのレビュー

  • 坂城 弥生
    2024/05/18
    枯花教という医療を否定する団体がチラついている中、予防接種の原型の安全性や普及に尽力する姿が素敵。
  • よっち
    2024/03/25
    ある日、郊外の村で疫病「天花」が発生したと報せが入り、痂の採取のため村に向かった李翠珠が、都に戻る際に《枯花教》が医療反対運動を行っているのを目撃する第2弾。莉国では患者の痂皮を接種して免疫を得る術が確立されているものの、それに医療に反対する運動をしている団体がいて、その団体を監察官の鄭夕宵が調べているという構図になっていて、思わぬ形で罹患した辛い過去があれば、命さえ助かればいいとはなかなか思えないのも分かる話で、接種に関して現代と同じように反対派が出てくるような世界はまだ自由があるのかもしれないですね。
  • よっしー
    2025/02/18
    シリーズ2作目。少し間が空いてしまった事もあり、話を忘れていたのですが、読みながら思い出しました。今回は現代で言う予防接種のお話でした。少し前に子どもの予報接種を受けるのに副反応やら意義的なのを知る為にきちんと情報収集をした(自分の時はそこまで気にした事無かったけど…)ので、改めて考えさせられる問題だとなりました。ワクチンの種類にもよるけど病原菌が体に入る訳で、その結果発病する可能性も0ではない。受けないって選択は子どもの為にならないと分かってても、万が一を考えたら受けさせたくないって気持ちも分かります。
  • 2025/07/06
    さくさくと♪2作目に気が付いてなかったわ…。今作は、ワクチン絡みなお話しでした、薬学や医学の進歩には、上手くいかないことも多いですよね、被った側は可哀想としか。
  • かなで
    2024/05/15
    ネタバレあり
    またしても翠珠は今上陛下の異母姉、青巒長公主と出会う。彼女は痘瘡にかかり、顔面が崩壊しているというが…。→同一人物による犯行?ではないと思ったけれど、まさか長公主が病ではなく、痘瘡を防ぐための痘苗を摂取したことで強毒化してしまったことまでは思いつかなかった。運が悪い、といえばそうなのかもしれないけれど、それによって結婚も美貌さえも諦めざるを得なかったならばあの怒りも仕方がないのかな…と。長公主一人を責めることはできないけれど痘苗を強毒のものにすり替えるなどして数百万人の命を手玉に取るのは良くないよな…