夏目漱石ファンタジア

発売日 : 2024/02/20
帝都に舞う夏目漱石、暗躍する野口英世、そして――衝撃の問題作
 西暦一九〇六年。夏目漱石、作家の自由を脅かす政府に反逆。
 西暦一九一〇年。夏目漱石、暗殺。
 西暦一九一一年。夏目漱石、樋口一葉の身体にて蘇生。
「――彼女の肉体に、俺の脳を移植したのか」
 森鴎外による禁忌の医術を受け夏目漱石は樋口一葉の身体で蘇った。それは帝都に渦巻く闇との戦いの再開を意味していた。
 誰が自分を殺したのか。どうして鴎外は漱石を蘇らせたのか。そして作家をつけ狙う殺人鬼『ブレインイーター』の正体とは。
 様々な謎が見え隠れする中、漱石の協力者の筈だった野口英世が独自の思惑で動き出し――文豪バトルファンタジー開幕。

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みんなのレビュー

  • 海月
    2024/03/12
    これまた大賞本。前評判期待して読んだがよく捻ってある内容でほほう!と唸れる作品。 あまり歴史には詳しくはないけど有名な著名人ばかり出てくるし史実も途中のページで出てくるのでWでへーそうなんかーってなりますね。二巻も発売される感じ濃厚だしこれはそのうちアニメ化されてもおかしくないのではないでしょうか?魔女の首輪よりこっちの方が好みです。
  • なっぱaaua
    2024/03/05
    ネタバレあり
    第36回ファンタジア大賞受賞作品。殺された夏目漱石が冷凍保存された樋口一葉の身体で復活して何だか活躍する話というトンチキな設定のお話。明治時代の文豪・偉人がどかどか登場、高浜虚子・芥川龍之介・森鴎外・野口英世・小泉八雲などなど。今の世界線とは全く違うものなので、メチャファンタジーとして味わうしかないが、虚構と現実を解説しながら面白くストーリーは進む。ラノベと歴史を結ぶとこんな物語ができるのか。「月が綺麗ですね」この言葉が効果的ですね。
  • よっち
    2024/02/20
    政府との闘争の中で瀕死の重傷を負い、森鴎外による禁忌の医術を受け樋口一葉の身体で蘇った夏目漱石。従者の禰子を連れて神田高等女学校に赴任する文豪バトルファンタジー。女学生たちを教えて、時には生徒に好かれながら、元婚約者の姿で漱石と知られぬまま出会う文豪たち。誰が自分を殺したのか。どうして鴎外は漱石を蘇らせたのか。そして作家をつけ狙う殺人鬼『ブレインイーター』の目的は何か。最初から最後まで斜め上の展開で、かつての文豪たちのキャラもなかなかぶっ飛んでいて、それでも面白いと思ってしまった自分に敗北感を覚えました。
  • オセロ
    2024/02/20
    めちゃくちゃ面白かった〜。 政府と社会主義者の抗争に巻き込まれ戦死した夏目漱石が森鴎外による脳移植という禁断の医術で樋口一葉の身体で蘇るという奇天烈な始まりでしたが、漱石の真のある行動とトリックスター・野口英世の先の読まない行動、そしてもう一人の漱石が登場したことをキッカケにして二転三転するストーリーは読み応え抜群で。それでいて漱石を支えるキャラだけでなく、漱石と因縁のあるキャラの深掘りもきちんとされていて、大賞も納得の出来栄え。これは続きが楽しみです。
  • わたー
    2024/02/20
    ★★★★★確かにこれは大賞を取るのも納得のとんでもない怪作だ。表現の自由を掲げて武装組織「木曜会」の首魁として活動していた主人公、夏目漱石が凶弾に斃れてしまう。次に彼が目を覚ました時には、森鴎外に手引きされた闇医者の野口英世によって、亡くなったはずの元婚約者、樋口一葉の身体に脳が移植されていた、と始まるトンデモ文豪SF冒険活劇。粗筋だけでも既にお腹一杯なのに、こんなのまだまだ序の口。文豪たちの逸話や史実を巧妙に織り交ぜながら、時に胡乱げな語り口で、時に外連味溢れるキャラクターたちで魅せてくれる作品だった。