電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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ゆかーん2015/07/1731久しぶりのライトノベルでしたが、予想以上に読みやすかったです。ジャンルで言うならば近未来SF小説のようでした。これまで植物や動物でしか行われていなかった遺伝子組み換えが、人間にも行われるようになるというお話でした。自分が産む子供の性格や見た目までを、親が自由に決められるという考え方が恐ろしく、自分の理想にそぐわなければ捨てられてしまう子供が可哀そうです…。生まれてくる子供が大人の言いなりとなり、実験道具として扱われてしまうこの世界。この出来事がこれから先の未来では起こらないようにと願うばかりです。
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あめま2021/11/1927ネタバレあり★3 独り暮らしの野郎(19歳)の元に未知の少女(15歳)が転がり込む、男の願望の象徴のような設定。この女の子の性格がまるで気まぐれ仔猫ちゃん😝。舞台は、事細かい遺伝子操作(容姿、性格等)が可能になった現代でのお話。少女はある組織から狙われていて捕まっちゃいます。少女の正体は組織幹部の妹のクローンで、妹が病気だった為、そのクローンを育てて必要部位を妹に移植するのが目的。クローンであろうと人間であることに変わりないのに、酷い話ですね。全体的に長過ぎました。もっと短く纏めてテンポよく進めて欲しかったです。
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あおでん@やさどく管理人2016/05/1725「キーリ」シリーズ、「NO CALL NO LIFE」と読んできたが、壁井さんの描くどこか屈折した世界と、その世界に生きるどこか屈折したキャラクター達がやっぱり好き。先の見通しが全く立たない(むしろ暗いことを予感させる)中で描かれる刹那的な幸せの時間。そして、いろいろなものを失ってしまったとはいえ最後に描かれる穏やかな時間。うまく言葉にできないが、そんな描写がたまらない。
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ゆめ2014/06/1125遺伝子操作によって出生前に子どもの容姿や能力、才能を自由にカスタマイズすることが合法となった世界。親と全く違う容姿を持って生まれてくる子ども、生まれた子どもの容姿が注文どおりではないと言って喚き立てる親、遺伝子操作事業の裏で人体実験や改造を繰り返す廃人たち、人格や人権を認められることのなく、オリジナルのストックとして認識されるクローンの存在。ハッピーエンドにも関わらず、エンディングにはどことなく退廃的な夜の匂いと冷たさが漂っている。何とも言えない切なさが残った。
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coco夏ko10角2015/04/0421「罪と罰」の方を先に読んでこの世界設定に興味があったので無印のこちらも手に。マドカの立場はあるアメリカ映画を思い出した。キャラはススキが好きだな。
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