後宮の宵に月華は輝く 琥珀国墨夜伝

発売日 : 2023/10/24
冥府の王に気に入られ、後宮に女官として潜入!?
【第8回角川文庫キャラクター小説大賞《奨励賞》受賞作!】

◆あらすじ◆
名門の娘ながら代書屋を営む藍夏月は、人ならぬものと縁があり、幽鬼からの代書も引き受けている。しかしある日、うっかり転んで死んでしまった! 気付けば彼女は冥府の王、泰山府君の前にいた。ここで死ぬわけにはいかないと、夏月は冥界でも懸命に働き、条件付きで蘇ることに! それは現世で泰山府君の調べ物を手伝うこと。生き返った彼女は王城で女官勤めをすることになり……。
天才代書屋少女が後宮の闇を暴く、中華ミステリ!

◆登場人物◆
藍夏月(らんかげつ)
16歳。代書屋『灰塵庵』を営む名家の娘。幽鬼への関心が高く、彼らの代書も引き受ける。
故あって王城で女官勤めを始める。

可不可(かふか)
20歳前後。夏月の従者で藍家の使用人。西域の血が混じっている。

洪緑水(こうりょくすい)
27歳。秘書省写本府長官。女官として働く夏月の上司。
穏やかな笑みを浮かべる美青年だが、したたかさもある。

泰山府君(たいざんふくん)
冥府の王。傲岸不遜な性格。
死後裁判を行う神で、禄命簿という人の運命が記された帳面を持つ。

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みんなのレビュー

  • 坂城 弥生
    2023/11/15
    後宮ものになるのかな?冥府の王に生き返らせてもらえた夏月。彼女に冥府の王が望むこととは?
  • よっち
    2023/11/27
    名門の娘ながら嫁にも行かず代書屋を営む藍夏月が、泰山府君の頭を踏んだ罰でうっかり死んでしまい、彼に気に入られて条件付きで蘇り、後宮に女官として潜入する中華風ファンタジー。人ならぬものと縁があり幽鬼からの代書も引き受けている彼女が、泰山府君の調べている事を手伝うために潜入しての女官勤め。さらに前王朝の言葉を読めることから、上司の洪長官に調べ物を命じられる夏月。その過程で思ってもみなかったものを発見して、泰山府君が後宮に潜入を命じた理由も明らかになりましたけど、すっかり泰山府君に気に入られてしましたね(苦笑)
  • ひぬ
    2025/05/11
    ネタバレあり
    【読み放題】代書屋を営む藍夏月。幽鬼からの依頼も受ける中、ある日うっかり転んで死んでしまった彼女は冥府の王・泰山府君に申し入れ、冥界で働いたのを利用して条件付きで蘇りますが…うっかりで一旦死んでしまったのには驚きましたが、二度起こった時は流石に笑ってしまいました。そして洪緑水は色々と謎めいたキャラでしたが、最後に正体が明かされます。肝心の事件の対処自体は夏月のいない間に行われましたが、立場上しょうがないね。彼女が前王朝の文字を読める理由についてもまだ明かされていないのでこれは先が気になります。
  • nono
    2025/09/19
    ネタバレあり
    図書館本。本作がデビュー作らしい初読み作家。名家の娘でありながら代書屋を営む藍夏月が、ある事情で冥府の王・泰山府君の手伝いをする事になったお話は此処から。結婚よりも書を愛し、何故か幽鬼の願いも引き受ける彼女が後宮の謎を解き明かす展開は、お人好しで好奇心溢れる彼女が謎にのめり込む中華ミステリ。度々冥府に迷い込む彼女の活躍を楽しみながら読了。
  • あらたま
    2023/11/07
    ネタバレあり
    中華ミステリとあるがこれはアドベンチャーかどっちつかず。探偵なら「そんな事はとっくに分かってる、問題はこっちだ」と頭の回転が早くあって欲しいが、他人に推理の補助線引かれてモタモタしてる。主人公が代書屋である(確実に手紙が届く・前王朝の字が読める)事が大問題の解決に寄与しないので意義が薄い。「よく死んでは生き返ってる不吉な娘」で十分では。後宮へは「潜入」だけど妃や女官になるでもないのでこのタイトルはどうかな…。宮廷インディジョーンズの方が特徴的だった。