海辺の町で間借り暮らし
発売日 :
2023/10/14
30歳の私と、50歳の桂木さん。この町で、ゆっくり恋を始めます。
安住の地と定めた海辺の町に引っ越した紗枝。ところがその晩、家が全焼。途方に暮れる紗枝に手を差し伸べたのは、隣人の桂木だった。紗枝は30歳、桂木は50歳。20歳差の二人の同居が始まった。
過去を隠して根無し草のように生きてきた紗枝。美しい容姿と能力の高さで常に他人の興味を引き、疲れてしまった桂木。だからこそ、つかず離れずの距離感を守った同居が心地よかった。しかし、紗枝に東京の刑事から電話があり――。
おいしいものがたくさんあり、ゆったり時間が流れるこの町で始まる、歳の差ラブストーリー。
過去を隠して根無し草のように生きてきた紗枝。美しい容姿と能力の高さで常に他人の興味を引き、疲れてしまった桂木。だからこそ、つかず離れずの距離感を守った同居が心地よかった。しかし、紗枝に東京の刑事から電話があり――。
おいしいものがたくさんあり、ゆったり時間が流れるこの町で始まる、歳の差ラブストーリー。
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 770円(本体700円+税)
- ISBN: 9784040749136
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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ツン2023/11/1285TL的な世界を想像して読み始めたら、全然違いました(笑)富士見L文庫ってこんな感じだった?と思ったけど、そう言われてみると、谷中瓶詰めカフェとかもそうだった。でも、相手に対して丁寧(で壁がある)な二人がだんだん心を開いていく感じがとても良かったです。続きが読みたい。
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はつばあば2023/12/2945年末の忙しい時に2度読みしてしまった本でした(#^.^#)。表紙は若い二人の恋物語のようですが、壮年と三十路の大人の恋・・。二人の取り巻く環境はイマイチですが、つかず離れずの距離感を持った同居生活が羨ましかったですねぇ。シンデレラストーリーの甘々な若い恋の本もいいですが、お互いが気遣いあえる生活、今の私には眩しい(#^.^#)。
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ラナンキュラス2023/10/1645ネタバレあり海辺の町に引っ越してきた当日に家が全焼し、途方に暮れていた紗枝は隣人のイケオジ桂木に声をかけられるが。桂木さんが大人で落ち着いてそれでいてうっすら黒さも感じられるところがいい。重くしんどい事情があり根なし草のような生活をしていた紗枝が桂木さんと出会えて本当に良かった。桂木さんもまた女性絡みのトラブルがあっただけでなく、生い立ちが相当ハードだったのね...紗枝じゃなきゃ添い遂げられないんじゃないかなと思う。両想いになったところで終わっているので(Webには続きあったと思うので)2巻が出て欲しいな。→
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よっち2023/10/1333安住の地と定めた海辺の町に引っ越してきたものの、その翌日に家が火事で全焼してしまい途方に暮れる鮎川紗枝。そんな彼女に隣人の桂木が手を差し伸べる間借り暮らし物語。過去を隠して根無し草のように生きてきた紗枝。美しい容姿で資産もあり、執着されることに疲れてしまった桂木。そういう経験を積み重ねてきたから二人だからこそ、自然と相手に配慮できるその距離感が心地良くなるのも分かるような気がしましたけど、明らかになってゆく過去にも一緒に寄り添って、かけがえのない安心感もたらしてくれる二人の関係がとても素敵だと思いました。
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蒼2023/12/2429詐欺師の両親に遺棄された12歳の少女が大人になり、両親の存在を心の奥底に沈め喪失の痛みを避けるために執着する事なく淡々と、それでも誠実に丁寧に生きる中出会った歳上の男性との日々の中で、両親の影を振り切り心を預けあいながら生きる安寧の日々を得るまでの物語。Xに流れてきた無料漫画から小説投稿サイトに飛び見つけた物語は、静かに心を満たしてくれる珠玉の掌編、と思える作品だった。映像化に向いているように思った。
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