誰が勇者を殺したか
発売日 :
2023/09/29
勇者は魔王を倒した。同時に――帰らぬ人となった。
魔王が倒されてから四年。平穏を手にした王国は亡き勇者を称えるべく、数々の偉業を文献に編纂する事業を立ち上げる。かつて仲間だった騎士・レオン、僧侶・マリア、賢者ソロンから勇者の過去と冒険話を聞き進めていく中で、全員が勇者の死の真相について言葉を濁す。「何故、勇者は死んだのか?」勇者を殺したのは魔王か、それとも仲間なのか。王国、冒険者たちの業と情が入り混じる群像劇から目が離せないファンタジーミステリ。
- レーベル: 角川スニーカー文庫
- 定価: 748円(本体680円+税)
- ISBN: 9784041141847
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みんなのレビュー
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kou2024/11/20306ネタバレあり【オーディブルにて】序盤で「何これ・・・面白過ぎる!」と想いが込み上げてきて、いっきに物語に引き込まれた。こういうインタビュー形式の作風は大好物だと改めて感じた。途中で何となく真相が分かったが、まさかそこからもう一段深まっていくとは・・・やられた!どのキャラも魅力的だが、ソロンのツンデレっぷりは最高(笑)。ラストの締めの言葉には痺れたねぇ。
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サンゴ2023/10/03268努力し続けらるのも才能の一つかな。
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こも 旧柏バカ一代2024/06/03260駄犬さんって40代後半だったんだ。同氏の作品は商業化率が高いので、新進気鋭な若い人が精力的に書いてるのかと思っていたが、アラフォーの人が書いていたとは、文書を読んでたら納得した。本書は魔王を討伐して数年が経ち、王女が勇者と呼ばれたアレスの偉業を編纂しながら、勇者と共に魔王を倒した剣士のレオン、回復役の聖女マリア、攻撃魔法を担う賢者のソロンからアレスについて聞いて行く。調査している感じが凄くする。そして全員アレスの事が好きだったんだなと凄く感じる。マリアのはアレだけど、お菓子屋の御主人のコメントが秀逸だった
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どら2025/08/24215ネタバレあり色々考えて書いたんだろうと言うのは分かるし、それなりの大人が論理的に破綻しないようにFT設定をこねくり回したというのも想像がつく。しかし本作を読んでいると、?が多かった。穴封じに二巻以降書かれるかもしれないが、肝心要の預言者の設定が良く分からない。つか、この仕掛けだと魔王が死ぬまで延々と10年位の期間を繰り返すのだろうが、何で王太后は死んだんだ?あとどっかで王女が生まれているのだろうが、どうしてそれは出産前に元に戻らないんだ?もし戻らないシチュが有るのなら王妃の子供が山のように増えるのでは?
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てぃーも2024/10/03171ネタバレあり物語の前半から何か引っ掛かる物を感じつつ、中盤で種明かしされたかと早とちり…、勇者に関わった面々の建前と本音まで語られて、最後にシッカリ腹落ちするストーリー、楽しませて頂きました。胡乱な口振りながら確かな友人である剣聖に賢者、容赦ない対応ながら淫靡な雰囲気漂う聖女、権謀術数に長けながら意外に純粋だった褒賞の品とされた王女、そして当初予定と異なりながらも勇者として導いた預言者である王妃。既に続刊が発行されているので、続けて読みたいと思います。
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