代官山あやかし画廊の婚約者 ゆびさき宿りの娘と顔の見えない旦那様

発売日 : 2023/09/15
心を閉ざした少女を迎えたのは、狐面で顔を隠した画商の旦那様でした。
「ようこそ、婚約者殿」そう言って恵茉を迎えたのは、狐面で顔を隠した青年だった――。
 祖父を亡くした恵茉は、言いつけに従い訪れた代官山の屋敷で、律と出会う。彼は婚約者であると同時に、祖父が菓子を納めていた店の主でもあるというのだが。
(菓子店ではなく、画廊を経営?)
 律の画廊には、怪奇現象を起こす絵の相談が寄せられる。それを解決する菓子作りの力が、祖父から恵茉へ継がれているようで……。
 心の傷と、秘密を抱え、絵に込められた思い出を解きほぐす、二人の恋愛ファンタジー。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 792円(本体720円+税)
  • ISBN: 9784040751375

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みんなのレビュー

  • 合縁奇縁
    2023/11/11
    ネタバレあり
    『心を閉ざした少女を迎えたのは、狐面で顔を隠した画商の旦那様でした。』菓子職人の祖父に菓子作りを仕込まれた恵茉。祖父が亡くなり、代官山の屋敷で婚約者の律と出会う。律の経営する画廊には怪奇現象を起こす絵の相談が寄せられ、恵茉にはそれを解決する菓子作りの力が祖父から継がれていて…。心の傷と、秘密を抱え、絵に込められた思い出を解きほぐす、二人の恋愛ファンタジー。怪奇現象を起こす絵画をただの絵に戻す為、律とバディを組んで絵画をヒントに絵画が求める菓子を探し出しお菓子を作って捧げてお祓いをすることになった恵茉。
  • よっち
    2023/12/04
    祖父を亡くした恵茉は、言いつけに従い訪れた代官山の屋敷で出会った秋芳律。心を閉ざした少女を狐面で顔を隠した画商の旦那様が、一緒に絵に込められた思い出を解きほぐす恋愛ファンタジー。祖父が菓子を納めていた店の主・秋芳家。しかし律は菓子店ではなく画廊を経営していて、相談が寄せられる絵の怪奇現象を解決する、祖父から恵茉へ受け継がれたゆびさき宿りの力。最初は婚約者という困惑から始まった律との関係も、一緒に相談に関わるうちに少しずつ変わっていって、過去を乗り越えて強くなり律を意識してゆく恵茉がなかなか良かったですね。
  • ころころ
    2023/09/24
    ネタバレあり
    幼い時に両親を亡くし菓子職人の祖父に菓子作りを仕込まれてきたヒロイン。その祖父も亡くなり、彼の作る菓子全てを納めていた秋芳家で菓子職人になる約束に従い連絡を取り家を訪れる。彼女を迎えたのは当主・秋芳律。彼は妖しい狐面を被り、しかも彼女を婚約者だと言い…。現実と不思議な世界が入り混じった設定だけど、全体的な雰囲気が優しいので心地良い。基本的にヒロイン目線で物語が展開していくので、彼女の目に映るヒーローの顔が狐面であることは分かっていたけれど、最後に明かされたヒーロー側の視点とそう見えていた理由にホッコリ。
  • ruruco
    2024/04/21
    積読本消化。思っていた以上にがっつりファンタジーだった。情念を抱く絵が放つ怪奇現象をその絵が欲するお菓子を供えることで供養する画廊の店主とその菓子を作るの恋愛ファンタジー。画廊のお抱え職人だった祖父の後を継いだ女子高生恵茉。なんとも暗い子だなぁと思ったら、小学生の時にひどい虐めを受けていた。謎解き要素もあって、シリーズ化もできそうな内容なので、過去に受けた仕打ちから解放されたヒロインと少し弱気なあやかしヒーローの仲の進展も見たいと思った。
  • ゆり
    2024/04/13
    ネタバレあり
    作者さんのお話がWeb時代から好きだったのでこちらも。表紙イラストが作者さんの作風とちょっとイメージ違う?と勝手に思っていたけど、読みだしたら全然そんなことなくほのぼのあったかくて丁寧な少女小説風味ファンタジーでした。お面の謎が最後まで分かりそうで分からず微妙に引きずっていましたが……きゅんときますね、そういうことか。恵茉ちゃんと律さんの互いに常に真摯であれるところが好き。絵の謎解きも面白かったです。パン屋さんのサバランもガレットも恵茉ちゃんの作るお菓子は美味しそうだな~。あずきちゃんもかわいかった。