侯爵令嬢の嫁入り その運命は契約結婚から始まる 二
発売日 :
2023/09/15
この嫁入りが契約ならば、花嫁は自分でなくて良いと、そう気付かされて――
『廃屋令嬢』と蔑まれても誇りを失わず生きてきた雛は、冷酷な実業家の鷹と、契約でのみ結ばれた夫婦となった。けれど雛はその賢明な生き方で鷹を助け、鷹もまた雛に利用価値以上の、暖かな何かを見出しつつあった。
巷で浅草十二階が賑わう時分。宝石事業の展開に腐心する鷹のもとに、かつて彼を裏切った元婚約者の寧々が、資金と家柄を持って現れる。彼女は復縁を条件に、援助の契約を交わすという。そう、この嫁入りは契約だから、花嫁は自分でなくて良い。気付かされた雛に、鷹が示した態度は――?
巷で浅草十二階が賑わう時分。宝石事業の展開に腐心する鷹のもとに、かつて彼を裏切った元婚約者の寧々が、資金と家柄を持って現れる。彼女は復縁を条件に、援助の契約を交わすという。そう、この嫁入りは契約だから、花嫁は自分でなくて良い。気付かされた雛に、鷹が示した態度は――?
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 726円(本体660円+税)
- ISBN: 9784040751368
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みんなのレビュー
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はなりん2023/10/2114シリーズ第2弾。爵位の為に貧乏侯爵令嬢の雛と契約結婚した実業家伯爵当主の鷹、契約結婚ならではの心のすれ違いが、中々引っ張りました。他家の侯爵夫人が、勝手に執務室に入って来るとか、帰る時に使用人も付けず屋敷内に放つとか、ちょっと有り得ないなぁって思う事がちょこちょこある。鷹も生い立ちが複雑な為恋愛に疎いのは仕方ないけど、誤解を招く言葉選びが多くてハラハラした。今回の騒動は解決したけど、契約結婚継続で、本物の夫婦まではいかなかった。本家の当主の座の件もまだ決着してないので続きますかね。
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さーさん2024/03/085ネタバレありお互いを大事に想いながら契約結婚ゆえに言葉にできず、すれちがうシリーズ2巻。当初は欠片も妻に興味を持たなかった鷹が、いまや人生の中心に雛を据えて無意識の溺愛状態。あり余る財力で雛を引き留めようとする様がなんだか可愛らしい。異母妹も元婚約者も困惑の豹変ぶりだろう。それにしても鷹の美貌の魔性っぷりが凄い。中毒性あるのか。常に誇り高くある雛は変わらず美しく、だいぶ非常識な元婚約者たち相手でも謙虚にいられるのは凄い。鷹と雛が美男美女のお似合いカップルということは凄く伝わってきた。
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さいか2023/09/245ネタバレありお互いに相手は我慢をしていると思っていてどちらも上手く伝えられずにギクシャクしてしまう…というのは王道で良いけど「○○は言葉ではこう言っているが実はこう思っている。だが●●は気付いていない」みたいなことをいちいち全部地の文で書いてくれちゃうからもう情緒もへったくれもないというか、いやト書きじゃないんだからもう少し行間を読むことも楽しみたいんですが…?という何とも言えない心地。想いが通じ合ったかのように見えるけど2人とも自覚してないし単なる契約の継続っぽくも見えるのでまだ波乱はありそう。異母妹がアレだし。
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糸文2024/05/264★★★☆☆
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京2023/10/183ネタバレあり「廃屋令嬢」と蔑まれても誇りを失わず生きてきた雛は冷酷な実業家・鷹と契約でのみ結ばれた夫婦になった。雛は両親から継いだ教養と感性で鷹を助け、鷹もまた雛に利用価値以上の暖かな何かを見出しつつあった。そんなある日、かつて彼を裏切った元婚約者の寧々が資金と家柄を持って現れ…。お互い契約夫婦以上の気持ちはあるけどそれが何かわからない、言葉にならないジレジレ感がよかったです。自覚ゼロなのっていいよね…。今回の雛も気高く聡明で終盤の展開にはスカッとしました。鷹の用意周到っぷりも最高でした。
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