鬼哭街 紫電掌

発売日 : 2005/01/01
我はこの一刀に賭ける修羅
仲間の裏切りで死線をさまよった男・孔濤羅。裏切り者たちが権力を掌握し、最愛の妹までが殺されていた上海で濤羅は復讐の剣を執る。仇は五人。凶悪無比なサイボーグ武芸者達を相手に孤高の剣鬼は魔都上海を駆ける。

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みんなのレビュー

  • 藤原
    2019/08/16
    無茶苦茶面白い!原作のゲームは知らんけど問題なく楽しめた。舞台は上海で主人公はマフィアに殺された妹の復讐に燃える凄腕の武闘家。ハードボイルドでサイバーパンクなカンフーアクションってたまんねえ。好き。魂魄転写とか独自の味もあって素敵。硬い語り口と重い展開だけどとても読みやすい。作者的に安易なハッピーエンドが用意されていないことだけは分かるけど、続きがどうなるか楽しみで仕方ない。
  • 片瀬
    2014/09/19
    ネタバレあり
    角川スニーカー文庫版上巻。殺戮の絶技『電磁発頸』を繰り出す復讐の鬼、人呼んで『紫電掌』。剣戟を閃かし、次々と首級を妹に捧げる濤羅。結末を知っているだけに、物語全体を包む寂寥感がより一層身に沁みます。ところで、ニチアサキッズが二度寝するような内容のアレは、どう終息に向かうのでしょう。愛の戦士・虚淵玄なりの大団円を期待します。
  • 白義
    2013/08/09
    魔都・上海を舞台に炸裂する電磁発勁VSサイボーグ武術。エキゾチックなダサさを一線で回避したカッコよさ、くどさすれすれなのにシャープで重厚な文体、そして深く昏い情と義の闇。まさに圧倒的にして正統的な「サイバーパンク武侠アクション」。ただ、戦い、小休止を挟み、また戦う、そんな単純な構成なのになぜこんなに濃いのか。反則的なサイボーグ武道家たちを、練り上げた内側に宿る気と技のみで制する「紫電掌」タオロー兄貴がカッコよすぎ。ケレン味たっぷりなのに硬派な世界観が癖になる
  • 彼方
    2018/12/28
    虚淵さんが手掛けるR18ゲーム原作のノベライズ。舞台は上海、義体化や電子ドラッグが蔓延る世界。組織に凌辱されただけなく、魂すら犯され続ける妹の為に孔濤羅は復讐の鬼となる…サイバーパンク武俠片、前編。何かもう設定からして辛すぎる…魂を分断されてまで人としての尊厳を貶められるというのは…濤羅の悔恨や純粋な瑞麗が描かれる度に胸が苦しくなりますね…。登場人物が皆、中国系なので若干混乱しつつも読ませる筆力はさすがで、紫電掌とかアクションシーンも良いロマン。ハッピーエンドにはならないんだろうと思うと気が重いなぁ…。
  • ぬきゃま
    2012/09/14
    カバー袖にある著者紹介の文は誰が書いてるんだろう。角川スニーカーってこんな描写もしてよかったんだな。ラノベレーベルでこのような作品を多く出版してほしい。