銀砂糖師と紫紺の楽園 シュガーアップル・フェアリーテイル

発売日 : 2023/08/01
新章第2巻! 小さな楽園をめぐる少女と妖精の心に染みるファンタジー!
手紙の送り主と思われる男“ギルバート”を捕まえたアンたち。
ところが男は記憶喪失な上、彼が本当にアンの父なのか知るべく旅立った途端、アンが攫われてしまう! 
――連れ去られた先は、人と妖精が共生する美しい楽園。
ここでシャルやミスリルと暮らし、楽園を維持するための砂糖菓子を作って欲しいと頼まれ戸惑うアン。だがシャルは楽園自体を怪しんでいて……? 
銀砂糖師の少女と妖精が紡ぐ心に染みるファンタジー!

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みんなのレビュー

  • ひぬ
    2025/05/04
    ネタバレあり
    【電子】人と妖精が共生する「楽園」に連れ去られたアン。楽園を維持するために銀砂糖菓子を作って欲しいと頼まれるアンですが、シャルは何やら楽園自体を怪しんでいて…人間と妖精の関係性というのはまだまだ不安定なものですが、能力によって強制的に束縛すると尚のこと。なんか色々と切ないな…そしてギルバートが本当にアンの父親だと明かされますが、昔の記憶自体は戻っていないので彼とアンの母親とのエピソード等が明かされないままなのは少し寂しかったです。
  • ころころ
    2023/08/15
    ネタバレあり
    新章第二巻。ギルバート・ハルフォードからの手紙が届いて三日、朝の散策から戻ると送り主らしき男の姿が。シャルが捕まえるも、彼は記憶を失っているという。手掛かりを得るためアン達は手紙にあった町に男と共に向かうことに。しかし途中の宿場でアンが男に攫われ…。深い話だった。人間王と妖精王との誓約により公式的には対等になった人間と妖精。しかし現実は厳しく、その関係性が真に実現しているのは一部の砂糖菓子工房だけ。そんな現実を知るアン達が連れて行かれたのは人間と妖精が協力し合って穏やかに暮らしている「楽園」。
  • まぁ
    2023/08/10
    生きるためには自分の意思をもって考えなければいけない、というのが最初から通してのこの物語のテーマなのかもしれません。なんというか誰かへの依存は愚かだけど、憎むことでもない、なぜなら当たり前だからっていう考え方が、だからこそ依存しないで自分で考えることが尊いんだという反語のようでした。ギルバートさんは本当に父親なのかと驚き。
  • 色素薄い系
    2023/10/14
    前回で謎だった人や妖精は今回でほとんど謎が解けたので次回以降記憶探しでどんな事件に巻き込まれる事になるのか。セラの「人間が妖精を使役するなら妖精が人間を使役してもいいじゃない」という考え方は間違いなく人間がもたらしてしまった考え方なのでまだまだ共存する世界は遠そうです(妖精は隣人の考え方が浸透するにはまだ全然時が経過していないから当たり前なんだけど)。シリアス展開の中でも安定のミスリルの騒がしさが癒やしですね。かつての仲間が再登場するのを楽しみにしたい。
  • 輝夜
    2023/09/16
    アンの父親【ギルバート】は本当に生きていた。記憶喪失になっていても、妖精と対等であろうとする姿はやっぱりアンの父親なんだよね。セラとリラの楽園の真実も切なかった。いつか、妖精と人間信じ合い、共存していける世界にどうかなっていけますように。 アンとシャルのいちゃつきが若干少な目だったので、次巻ではぜひもっとお互いを恥ずかしがらせてください!笑