後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす

発売日 : 2023/07/24
この食医に、解けない毒はない――。毒香る中華後宮ファンタジー、開幕!
暴虐な先帝の死後、帝国・剋の後宮は毒疫に覆われた。毒疫を唯一治療できるのは、特別な食医・慧玲。あらゆる毒を解す白澤一族最後の末裔であり、先帝の廃姫だった。
処刑を免れる代わりに、慧玲は後宮食医として、貴妃達の治療を命じられる。鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪……先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していき――。
だが、謎めいた美貌の風水師・鴆との出会いから、慧玲は不審な最期を遂げた父の死の真相に迫ることに。

◆◆◆登場人物◆◆◆

【慧玲(フェイリン)】
暴虐を尽くした先帝の廃姫であり、毒を熟知する白澤一族の叡智を受け継ぐ最後の末裔。助命と引き換えに、皇帝から毒疫の治療を命じられる。

【鴆(ヂェン)】
怪しげな翳をもつ美貌の青年。宮廷で活躍する風水師だが、その正体は毒を操る暗殺者。毒の効かない慧玲を気に入り、なにかと揺さぶりをかけてくる。

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みんなのレビュー

  • よっち
    2023/07/25
    暴虐な先帝の死後、処刑を免れる代わりに後宮食医として貴妃達の治療を命じられた先帝の廃姫・慧玲。先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していく中華後宮ファンタジー。毒疫を唯一治療できる白澤一族最後の末裔でもある慧玲。皇后に救われて謎めいた美貌の風水師・鴆と出会い、鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪、青く燃える火を帯びる皇后、都の東部で起きた毒疫の調査。周囲から憎まれ蔑まれる雰囲気の中で、絶望に最後まで諦めずに真摯に向き合い、人々を救うことで認められてゆく慧玲の姿がとても印象に残りました。
  • お涼
    2023/08/18
    ネタバレあり
    毒疫に覆われた帝国・剋(こく)。毒疫は悪政を敷いた先帝の咎であるとされ、先帝の娘である慧玲(ふぇいりん)も重罪人として裁かれようとしていた。しかし医師である母の教えを習得していた慧玲に食医として務めるならばと処刑は一時免除となった。ファンタジー色が強いけれど五行を用いたりして、まさに「食は人の天なり」というところかな。中華後宮医療系ものが溢れすぎていて食傷気味だったところ、読友さんのレビューで興味惹かれ読んでみだけれど、良かった。
  • はなりん
    2024/07/14
    暴虐を尽くした先帝の娘で、白澤の末裔で毒や薬に詳しい慧玲。後宮で食医として尽くす事で処刑は免れるが。まだまだ背景や人物像が謎だらけです。先帝が狂いだした謎、白澤の師であった母の死の謎、麒麟と慧玲の体質、皇后は何者、毒師鴆も何者、などなど謎だらけで1巻終わってしまった。薬膳で事件を解決していくエピソードより、それらが気になる。
  • ひぬ
    2024/09/27
    ネタバレあり
    【電子】先帝の廃姫でありながら毒を熟知する白澤一族の末裔だったため、処刑を免れた慧玲。後宮食医として様々な「毒疫」の治療を命じられますが…これは面白かった。鴆と慧玲のあやふやな関係には引き込まれました。そしてなんというか、言葉選びが秀逸。食の描写も素晴らしかったです。全体的にほの暗い雰囲気の中、藍星は作中の雰囲気と反して朗らかなキャラでした。もちろん裏はありましたが、割とすぐ解決されて良かったです。一人でも味方がいるに限る。彼女がいるだけで雰囲気が明るくなるのが好きです。
  • よっしー
    2025/03/27
    図書館で見かけ、手に取りました。毒と薬は紙一重というのを、まさに体現しているかのような使い方がされているお話でした。しかも、それを薬としてではなく、食事として提供されるので、食す方も身構えなくて良いですね!! とはいえ、主人公の立ち位置が微妙すぎるし、背後でも怪しげな動きがあるし…。続編もあるようなので、読んでみようと思います。