領怪神犯 2

発売日 : 2023/07/21
危険な神々と対峙する特別調査課に秘された過去とは。話題作、待望の続編!
この世には、理解不能な神々が引き起こす超常現象がある。
善悪では測れず、だが確かに人々の安寧を脅かすそれは「領怪神犯」と呼ばれている。

この人智を超えた危険な現象を人知れず調査し、対処にあたる「領怪神犯特別調査課」は、役所内に秘かに存在していた。
その全貌を誰も知らない、謎めいた組織――。
同課の片岸と部下の宮木は、各地の現象を追う中で領怪神犯のある真実と、組織が隠し持つ、世界の秘密の一端に触れた。

+ + +

それより時は遡り、20年前。
霊感商法詐欺を働いていた青年、烏有定人(うゆう・さだひと)は警察に捕まるが、連れて来られた先で始まったのは普通の取り調べではなかった。

そこにいたのは、元殺人課の刑事・切間(きるま)と、民俗学の准教授・凌子(りょうこ)。
烏有は「見える」力を持つために目を付けられ、警察の管轄内にある「領怪神犯対策本部」で2人と共に、日本各地の村々で起こる異常な現象に立ち向かうことになるが……。

「対策本部」が「特別調査課」に至るまでに、一体何があったのか?
最終章の驚愕、再び。そして胸を刺す衝撃のラストが待ち受ける。

SNSなどでも話題沸騰! ホラーエンタメの大注目作、待望の続編登場!

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みんなのレビュー

  • みっちゃん
    2024/05/19
    驚天動地。何とも生ぬるい、ともやもやの残った前作。本来人間を守ってくれるはずの神が暴走して怪異をもたらす「領怪神犯」何故調査員達は問題を解決せずに記録、報告だけに甘んじているのか。そのとんでもない真相が明らかになる今作。20年前、組織が立ち上がった時にこんな恐ろしい事が起きていたとは。当時まだ子どもだった宮木もこんな形で関わっていたんだね。何ともやるせない。が、これはもう次も読むしかない。
  • KAZOO
    2025/07/20
    シリーズ2巻目は20年前の話となります。この部署を取り仕切っている人物が登場します。その人物がやはり20年前にどのような役割を果たしてきたかを7つの物語で楽しませてくれます。話はいつも通りすっきりという解決はないのですが、怪しい神の動きをとどめるところまではいきます。あと2作ありますがまだ楽しめそうです。
  • ちょろこ
    2024/06/11
    シリーズ2の一冊。面白さと世界観の深みが一気に加速。前巻の20年前の組織の前身である、切間と烏有バディの対策本部のさまをたっぷり、神々もたっぷりの読ませっぷりが素晴らしい。救いの手を持つ神を味わえた時は良かったな。組織の真相ともいうべき根っこに迫る終盤は一気に鼓動が高なり、一巻の一番のモヤモヤヴェールが取り払われたことにどひゃ〜!一気に世界が透明度を増した。と同時にじわじわとせつなさが心を占拠してきた。次巻の完結編でどんな世界がまた繰り広げられるのか。楽しみでもあり、怖くもあり、何よりもったいなくもあり。
  • kou
    2023/12/16
    ネタバレあり
    2作目だが、時系列的には1作目の20年前、特別調査課誕生までの話。それぞれの話が30ページ前後と短いのに濃厚な内容で面白かった。前作の衝撃の真実や違和感が解消されてスッキリした。ただ烏有と切間のバディは魅力的だったのに、もう見られないのが残念。続編も楽しみ!早く読みたい。
  • yukaring
    2024/05/04
    1作目から時間的に遡ること20年前「領怪神犯特別調査課」の成立ちや秘密、衝撃の過去が明かされるストーリー。詐欺師の青年・烏有は霊的なものが見える事から「領怪神犯対策本部」へスカウトされる。そして相棒となったのは無骨な元刑事・切間。相性最悪な2人は最初はケンカばかりだが災いを呼ぶ神々に命がけで対峙するうちに次第に信頼関係を築いていく。この2人の不器用なバディ関係が読んでいてとても心地よい。しかし最後に待ち受ける驚愕の真実。こんなにも切なくて胸に刺さるラストは予想以上でしばらくこの余韻から抜け出せそうにない。